鎌倉時代後期
奈良県天理市柳本町508 長岳寺古墓地
花崗岩製
総高;約207
塔高;約185センチ
反花座高;22.0
複弁反花座を持ち、欠損箇所も殆ど無い完形の五輪塔で、墓域内最大、最古の石塔である。無銘。
反花座は、下框の側面無地、上に形の良い複弁反花5弁を各辺四方共、明瞭に彫り、上に、地輪幅に合わせた請座を低く作り出す。
地輪は、程よい高さで安定感がある。
水輪は、僅かに下を窄め、少し上目に置く最大径部の曲線に尖り気味の所は見られるが、なお力強さがある。
火輪は、軒が厚く、平行部から両端で無理なく自然な曲線で反る。宝形造の上辺幅は小さくして、強い曲線で立ち上がる隅棟には力強さがある。
風輪は、深鉢形で、頂部に尖りを付けた空輪と共に張りのある曲線を示す。
全体に、丁寧な仕上げである。
『『日本石造美術辞典』に「・・・鎌倉後期様式の典型である。たとえば、元亨元年(一三二一)在銘の忍辱山墓地五輪塔などより形はよく、造立年時もやや古いと思われる。」とある。
1971.11.03.モノクロ
2024.03.05.撮影
参考文献;『日本石造美術辞典』(川勝政太郎著 東京堂出版 S.53.08.10)








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