サードオピニオン会・講演会のお知らせ

減断薬読本購入希望の方

事実報道に本ブログ記事が連載されています。

 
諸外国が脱施設化に向かったのは1970年、
50年遅れているというのは決して大げさではない。
遅れているのは、脱施設化だけではない。
脱施設化の解決策がアウトリーチという考えで済まされる問題でもない。
これは文化や教育、国民一人一人の価値観の問題、人権意識の問題なのだ。

長い間、精神医療の批判をしてきたが、最近、空しくなってきた。
この日本社会あっての日本の精神医療なのだ。
この日本社会が変わらねば、この国の精神医療は変わらないと痛感している。
 
10数年の時間をかけて家族の死から、犯人捜しをやってきた。
最初は一人の精神科医、
精神医療、学会、製薬会社、政治、行政、マスコミ、教育、子育て・・・
犯人探しには切りがない。
薬の批判、診断の批判をしたところで、根が変わらないので、次にはさらに巧妙な手口でやってくる。
 
これは何かの陰謀に違いないと考えてしまうのも無理はない。
(しかし、すべて説明可能であるのでこれは陰謀ではない)
 
精神医療は、この国の専門家信仰に支えられている。
政治家が何かというと専門家会議を開催したり、
学歴や資格でしか人を評価できない企業や行政、
資格大好きな国民、
その人の能力よりも、そのラベルを信じているのだ。
 
そもそも、医者という医学の専門家がメンタルヘルスの専門家となってしまっていることがおかしい。
メンタルヘルスは、人間そのもの、医学という狭い範疇の中で扱われるべきものではない。
医者が、人間の心や成長の専門家であるはずがない。
こんな当たり前の話が分からないほど、この国の人々は思考停止に陥っていると思う。
 
障害者差別禁止法は、合理的配慮をすることにより、他の人々と差別しないとする法律である。
診断して(レッテルを貼って)、その人の人生を障害者としての人生に制限するようなこの国の医療・福祉やり方は、この法律の精神に反している。この法律はWHO加盟国に義務付けられたもので、この国が自分で築き上げたものではない。だから、魂が抜けている。
 
最近、社会福祉士を目指す仲間が居て、社会福祉士養成のテキストを覗き見る機会があった。
正直、驚いた。
医学モデルより社会モデル(生活モデル)だということも、
診断名は関係ないということも、
福祉の目的が、その人の自立を応援することであること、
私が10数年かけてたどり着いたことがそのまま書いてあるではないか。
仲間のソーシャルワーカー(社会福祉士や精神保健福祉士)に訊いてみたら、その通りだと言う。
だが現実はどうだ、結局、社会福祉士も精神保健福祉士も魂が抜けている。
 
現在、精神科病院で社会的入院をしていた一人の自立の手伝いをオルタナティブ協議会で行っている。
小さな抵抗として、魂の入った活動、建前ではない実践に我々は挑戦している。
当事者、元当事者、当事者家族、協力医、そしてソーシャルワーカー、様々な立場の人が、
対等な立場で、社会モデルの諸原則を守りながら、その効果を確認しながら、日々取り組んでいる。
診断名を問わず、簡単に捌かず、丁寧に、困りごとを解決し、その人の自立を応援する。
この国では、こうしたやり方が異端である様な扱いを受ける。だが、こちらの方がソーシャルワークの王道だと我々は確信している。
仲間のソーシャルワーカーは、20年やってきて、初めて仕事が出来たと喜んでいる。

この取り組みは、当人の快復(自立)であると同時に、周りの人々の快復、自立の取り組みなのだ。
そして、なにより、この取り組みは楽しい。
 
病気の治療より人生の快復を目指す。
 
この当たり前のことを当たり前に話す講演会を行います。
10月20日埼玉講演会

https://www.facebook.com/events/399159540744111/


自分らしく生きるために ~人権という視点から日本の精神医療・福祉・教育のあり方を考える
いじめや虐待にあった側に病気のレッテルを貼り、投薬が行われ、
いつの間にか問題がすり替わり、下手をすると一生障害者としての生活に制限される。
これは明らかな人権侵害です。
病院や施設で働いているひとが人権侵害をやりたくてやっているとは言わない。
そこで働く人の問題というより、それはシステムの問題です。システムが人権侵害を引き起こしているのだと私は思います。
それは病院でも施設でも学校でも同根の問題があります。
講師の茂木さんといつも話しているのは、障害者とされている人々の自己肯定感や自尊感情の低さは、子供のころからの心と体の経験不足に起因しているのではないかということ。その経験不足を引き起こしているのは、やはり、日本のシステムだという事です。
 

 

 

 

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(特に神奈川、東京、関西、福岡)

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快復を強力に後押しするための環境(コミュニティ)づくりとして、クラブハウスプロジェクトを推進しています。現在、関西、中部(名古屋、中津川)を始め全国で、具体的な活動を行っています。その為の応援グループオルタナティブを実現するための300人委員会をFB上に作成しました。プロジェクトの進捗を知りたい方、ご興味のある方は、参加理由の説明メッセージを送付の上参加リクエストをお送りください。

 

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