事実報道に本ブログ記事が連載されています。
その人の人生に関わることは嬉しい。
けれど、それが同情心や、ましてや自分のコンプレックスを埋めることであってはならないことを肝に銘じる。
今、ある閉鎖病棟に暮らす人(社会的入院)のサポートを考えている。
この新しい試みでは、今ある資源(人、準備中のシェアハウス)を使って何が出来るかを会全体で共有しようと思う。
しばらく、各地のサードオピニオン会で話題に上げるので興味のある方は参加いただきたい。
長い閉鎖病棟での生活はその人から様々な経験の機会を奪っている。
所謂、施設病と言われる長く続く過度の管理状態での経験不足。
それに大量の服薬による退行(子供返り)もあるかも知れない。
そうした状態からの快復は勿論容易でない。
だからこそ、サポーターの負担は分散されなければ続かない(多対一の関係)。
そして何より、その人が歓待され、皆が楽しんでやる必要がある。
どうやって病気を治すかではなくて、どう人生を楽しむかを問う。
米国の地域精神保健の中核モデルとされるストレングスモデルも、話題のオープンダイアローグも、そして、イタリアの精神保健システムでも、支援は地域、生活の場で行われる。病院や施設はその人を緊張させることはあっても、安心させることはない。ミーティングがその人の希望する場所で行われるのはそのためだ。
オルタナティブ活動のサポーターに資格は必要ない。
いや、なんでも専門家に任せるという習慣が、その人の人生を邪魔している。
病院や施設では、症状の軽減はあったとしても人生のリカバリーはない。
サポーターは資格をもった専門家である必要はない、リーダー役は無資格のだれがやっても構わない。
専門性は、その人に求められる範囲、その人の希望の実現に資する範囲で提供されるもの。
専門家は、頼もしい周りの一人のサポーターであれば良い。
多対一の関係性
安心できる生活の場の提供
その人のストレングス(希望)を実現する
なにより、サポーターも楽しむ
こうした哲学ともいえる基本原則は徹底したい。
多対一の関係性は一見非効率に思える。
けれど、確実にこちらの方が効率的だ。
その人は快復するし、その人は次には頼もしいサポーターとなる。
今回は、そうした快復者からの依頼。
取り組まずには居られない。
一人の快復が希望となり、次の希望を生む。
こんな言葉は綺麗ごと過ぎて口幅ったいが、これ以外にやれる方法を我々は知らないのだ。
医療や福祉を否定する気は全くない。
それが役に立つなら進んで利用すべきと思う。けれど主体性を奪うような取り組みであるなら、それはただの人権侵害である。
精神的な問題を、症状だけ見て診断し、いくつかに分類し、その病名に合わせて画一的な投薬を行うこと。
福祉が用意したプログラムを押し付けること。
これは人を効率的に捌くという、人を人として扱わないということになる。
これは人権侵害ですよ。
今回の取り組みで、我々の考えをなんとか実証したい。
(とは言え、これは地域メンタルヘルスサービスの世界標準ですよ。効果は世界はすでに実証している)
こんなに楽しいことはなかなか無いと思う。
儲からないのが玉に瑕だが(笑)
以下は、これまでの取り組みの成果です。
カレンダー
なんでもや事業とふりかけの製造・販売
商品はオルタナティブ協議会のネットショップで買えます。
我々の理念に賛同し、資源を提供(無料もしくは格安で)いただける方を募集します。
空き家、空事務所、畑、里山、etc
(特に神奈川、東京、関西、福岡)
お問い合わせは全国オルタナティブ協議会のHPからお願いします。
快復を強力に後押しするための環境(コミュニティ)づくりとして、クラブハウスプロジェクトを推進しています。現在、関西、中部(名古屋、中津川)を始め全国で、具体的な活動を行っています。その為の応援グループオルタナティブを実現するための300人委員会をFB上に作成しました。プロジェクトの進捗を知りたい方、ご興味のある方は、参加理由の説明メッセージを送付の上参加リクエストをお送りください。
全国オルタナティブ協議会、精神医療被害連絡会では、『自分で決める!薬を飲む飲まないキャンペーン』を開始します。ご興味のある方は、応援グループ自分で決める薬を飲む飲まないキャンペーンに参加ください。