行ってきました。松井冬子さんの展覧会。
何か、髪の毛の表現が人の持つ念を見事に表していて、しかもすんごく怖くて、絵でこんな気持ちにさせられるなんて、ホント参りました。
他の絵も遠くで見ると、めちゃめちゃ綺麗に表現されているのによ~くみると、うぉ~っていう風にその使われている対象のリアルさが何とも言えなくて、松井冬子さんの強いメッセージが見事なほどに描かれているようでした。流石に全部を理解することは無理でしたが、ハッとさせられる印象を残すものばかりでした。
特に対照的に表現したものがいくつかあって、その連続性の中で生み出される幻想的な絵に吸い込まれていく感覚が心地良くもあって、とても不思議でした。
ここまで、普通の人が中々向き合わないことを表現されているのには、感動というか、目の付け所がすごいです。
小さい頃に当たり前に世界の人と友達になれるって思っていて、いつかはそんなことはならないって気づいたときに、そこに潜む狂気を感じたらしいです。
そんなことは、子供なら当たり前のようだと思って流してしまうところ、そこにテーマを見出して描く…
世界を見る目が変わる画家、そんな気がしました。