まだすっきりしなくてもうちょっといろいろ読んだり、動画を見たりしていた
私の印象も大谷シロ、水原クロでだいたい落ち着いてきた
今夜はひさしぶりによく眠られそうである(だいぶ遅くはなってしまったが)
まずFBIが別件の捜査でボウヤーさんのところを家宅捜査した
そうしたらそこで押収した帳簿に大谷翔平さんから7億円の入金があった
そこでFBIはドジャースに問い合わせてみた
お宅の選手、ひょっとしてスポーツ賭博をやっていませんか?
カリフォルニアではスポーツ賭博って違法ですよね?と
それでドジャースの危機管理担当部は水原さんを呼んで話をきいた
大谷さんは英語で意思の疎通が難しいので、日本語がしゃべれない危機管理担当は水原さんを呼んだのだろ
そこで水原さんは、ESPNというメディアの最初の電話インタビューで語ったこと(嘘話)と同じことを危機管理担当に話した
この時点ではドジャースはまだ水原さんが嘘つきの泥棒とは認識していなかったので、危機管理担当はその話を鵜吞みにした
①私はギャンブル依存症
②賭博の借金が7億円
③義理の弟である大谷さんが肩代わりして払ってくれた
④ふたりで協力して送金した(50万ドルの9回払いローン)
ESPNというメディアがどこからかこの話を聞きつけてインタビューを要請してきた
そこで危機管理担当だか広報だかは水原さんとのインタビューをセッティングし、水原さんに最初のストーリーをしゃべらせた
その日はドジャースは世界ツアーの一環で韓国でのパドレス戦の初日だった
ドジャースはパドレスとの試合を終えた
試合は大谷さんの大活躍でドジャースの逆転勝利
大谷さんはまだ自分がFBIの捜査対象になっていることも知らず、義理の兄弟の誓いの盃を交わしている水原さんが嘘つきの泥棒の裏切り者であることもまだ知らないので、試合中はベンチでふたりで談笑しているところもカメラに写っている
試合後、水原さんはロッカールームに大谷さんも含めた選手全員を集めて話を始めた
なんと大谷さんが英語がよくわからないことをいいことに、大谷さんが(自分ではない)とある友人の違法賭博の借金の肩代わりをした容疑でFBIの捜査対象になっていると告げた
FBIの容疑者!と吃驚仰天したチームメイトは大谷さんを凝視してしまう
英語がよくわからずきょとんとしている大谷さんだが、何かがおかしいと思って信頼しきっている水原さんにどうしたの?と尋ねた
すると水原さんは大谷さんにあとでふたりきりで日本語で詳しく話すといった
そしてチームメイトが解散したあと、日本語で彼は大谷さんに語った
①違法賭博の借金が7億円あった
②あなたの口座から昨年の2月~10月の9回分割で返済しておいた
③ごめんね、ゆるして!(筆者注:大谷さんは自分に優しいので本気で許してくれると思っていたのではなかろうか)
ゆるせるかー!と大谷さんは日本語で奇声あげた(だから周囲の人は大谷さんが何を叫んだのかわからない)
そして大谷さんは弁護士に相談し、弁護士はドジャースに連絡してことの真相を告げた
そしてドジャースと大谷さんは先のESPNのインタビュー記事を訂正する声明を発表した
①水原さんはギャンブル依存症
②水原さんの借金の一部である7億円の返済は、大谷さんの口座から送金されているが、これに大谷さんは関与しておらず、水原さんが不正アクセスして横領したものである
③大谷さんは合法違法にかかわらず賭博に興味がなくやらない(賭博より野球の練習が好き)
④嘘つきの泥棒で裏切り者の水原さんを許さないで訴える
先のインタビューを記事にしていたESPNが吃驚して再度問い合わせたところ、水原さんは嘘をついていたことを認めた
短い期間にあい矛盾する情報が噴出したためアメリカ世論は大いに混乱している
①大谷黒幕説:大谷さんがギャンブル狂で、水原さんはそのスケープゴートにされた(支持率3割)
②大谷共犯説:水原さんの最初の説明が真実だとするもの。このストーリーだと大谷さんが1年間の出場停止処分になるので急遽、ドジャース側が大谷さんがまったく関与していないという嘘のストーリーをでっちあげた(支持率6割)
③大谷冤罪説:水原さんの虚言癖がすべての混乱の元凶である(支持率1割)
カリフォルニア大学リバーサイド校が、水原さんがうちにいたことはないと明言
ボストン・レッドソックスが、水原さんがうちにいたことはないと明言
大谷さんは英語が苦手だし野球に一意専心したいのであまり記者会見はしたくないが、騒動が収まらない、というかアメリカ世間は③大谷冤罪説を信じてくれないので、仕方なく12分間の会見に臨んだ
親友だと思っていた男に裏切られたショックと、FBIの捜査対象に自分がなっているというショックと、なにより(無実の罪で)大リーグの出場停止処分を受けてしまうかもしれない、(水原さんが野球賭博にまで手を出していて、自分がその共犯だと認定されてしまった場合)最悪の場合大リーグを永久追放されそう(メキシカンリーグ行き)だというショックと、英語が苦手なこともあり質疑応答はNGだった
この質疑応答のない「会見」でアメリカの世論はどう変わるのか、それとも変わらないのかは未だ不明である
一方ドジャースを解雇された水原さんは(メディア的に)消息不明になっており、憶測が乱れ飛んでいる
①違法賭博カルテルの殺し屋に消された説
②ドジャース&大谷さんが雇った殺し屋に消された説
③すべての責任をとってサムライらしく自殺した説
④すでにFBIに身柄を確保され取り調べられている説
⑤(FBIの長い腕の届かない)外国に逃亡した説
⑥水原一平はもともと実在していなかった、すべては幻だった説
・・・
そしてニュースの片隅に松本人志さんの記事を発見した
なんでも、早くテレビに復帰したいとの声明をXに投稿したとのこと
大谷さんの事件ですっかり忘れていたが明日からいよいよ彼の裁判も始まるそうである
松本さんはもともと聖人的イメージの人ではなかったのだし、世間もすっかりセックス上納システムへの興味も失っている
唯一被害を訴えてるA子さんと和解が成立すればいつでも戻れそうな気はする
A子さんは松本さんの男性器をしゃぶらされたショックで精神病になってしまったと言っているのだから、これが事実ならたしかに実害を受けたと言える
それ以外の女性の訴えや証言は皆、セクハラ被害に過ぎない
セクハラ問題の解決法、模範解答というのはそもそもよくわからない
実害が何も出ていないのだから損害賠償のしようもない
気分を悪くさせてごめんなさい、という謝罪を受け入れてもらうしかない
口先だけで謝ってもらっても別になにもメリットはないので、やはり解決金的なものを払って怒りを納めてもらうしかない
松本さんは総資産100億円とも言われているお金持ちなのでそれは難しいことではない
なかには心から反省してくれているのなら解決金なんていりませんという高潔な女性もいるだろう
しかし彼の冠番組は皆改名済みであるし、戻りたくてももう戻る場所がないような気もする
世間は納得してくれても、スポンサー企業がわざわざセクハラの常習犯にお金を出してセクハラ支援企業のレッテルを貼られるデメリットを嫌がるのは当たり前のことだ
テレビ局としても広告の出稿が激減しているこの構造的なテレビ不況の時代、テレビ広告全盛時代の生き残りであるダウンタウンのように高額ギャラのタレントはむしろ積極的にリストラしたい対象らしい
これまでのテレビ視聴率への多大なる貢献を考慮すると無下にリストラできなかったのであって、今回の騒動で松本さんのほうから自主的に降板してくれたのはもっけの幸いであるらしい
元ジャニーズのアイドルたちがなかなかテレビに復帰できないのも、旧ジャニーズ事務所と性被害者たちとの和解がなかなか進まないことよりも、彼らのギャラが高すぎるのでキャスティングしたくないという世知辛い事情が大きいらしい
裁判で新事実が明らかになるのは期待大であるが、日本の裁判は頭に血が上ってお互い怒り狂っている両者がクールダウンするのを狙っているのか、ものすごく遅々として進まないので、正直気が乗らない
しかも民事裁判の場合、白黒をはっきりつけるのが難しい
ケンカ両成敗という言葉もあるが、たいてい当事者双方にそれぞれな言い分があるものである
絶対的悪と絶対的善の戦いなんて漫画かアニメの中にしかないものである
裁判官たるもの判決では必ず白黒をはっきりさせなくてはならない
しかし係争の双方にそれぞれの正義がある場合、双方が納得する勝ち負けを決めるのは実際には不可能だ
だから裁判官はすぐに適当なところで和解をすすめてくるものなのである
民事裁判とは相手を完膚なきまでにやっつけるための勝負の世界ではなく、頭を冷静にして仲直りのための妥協点、落としどころを見つけるための場なのである
自分は正しい、だから裁判官は自分の味方になってくれるはずだ、なんて甘い考えで民事裁判に臨む人はきっとがっかりすることだろう
民事裁判とは、訴訟をして裁判所にて非暴力的なケンカを始めるところではなく、既にケンカになっていて当事者同士では解決できなくて困っている者が、中立で公平な裁判官に自分たちに代わってそのケンカを納めてもらうところなのである
そんな理屈というか事情がわかっていないで、なにかすごい(都合の良いこと)ことを裁判所に期待している人が多いように思う
裁判はつまらない
血沸き肉躍るようなバトルはそこにはない