スチュワード物語 第2章 卒業 ④ | 映画「スチュワード物語」2013年秋公開のブログ

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一人の日本人男性が海外に渡り、日本で実現出来なかった国際線の客室乗務員になる物語です。日本の空には男性パイロットは多数存在しますが、男性客室乗務員は殆ど存在しません。

この物語を通して今後多くの男性客室乗務員が増えてくれることを期待します。

「ファースト・ロスターとギャレーチェック」


水曜日の朝、何時もより1時間早く自宅を出発して、オークランド空港に到着した勝弘は少し緊張した表情でオペレーションセンターに到着しました。本当は昨日のうちに初めてのロスターを(4週間の乗務スケジュール)確認したかったのですが、ロスターの配布が遅れていて、トレーニングの帰りに寄った時点ではまだ準備出来ていませんでした。

“何だよ、折角、時間を作ってロッカールームに寄ったのに、空振りだ。”と少しガッカリしたまま、自宅に戻りましたが、夕食の時にその事を先輩の木村に言うと、

「武藤君、そんなのよくある事だよ。形式上、ロスターのファイリング日時は決まっているけど、半日から丸2日近く遅れる事もあるからね。それから、マニュアルにフライトコントロールのヴォイスレコーダーの電話番号が出ていると思うけど、そこに電話すれば、最新のフライト情報とロスターの状況も録音されているから、これからチェックしたら良いよ。」

「あっ、そうでしたね。来月からフライトするようになったら、フライトの3時間前にチェックしようと思います。」

通常、FAやパイロットは自分が乗務するフライトが予定どうり運行されるかを、ヴォイスレコーダーで確認します。このヴォイスレコーダーにデレイ(遅延)情報が入っていると、その遅延時間、例えば1時間なら、オリジナルのスケジュールに1時間を送らせて出勤する事になります。


勝弘がロッカー室で自分のファイルをチックすると、ファーストフライトはオークランド→シドニー間をB747でフライトするDutyと言う事が分かりました。「えー、いきなりロンドン行きの10日間のDutyが当たってる。その後は、日帰りでブリスベン往復、メルボルン往復、シドニー往復が1本ずつ、それから、フィジイのナンディ経由のロスアンジェルス行きの5日間のツアー、それから、また、ロンドンだぁー。」と思わず叫びそうになるくらい、意外なロスターで少し驚きました。


“俺、日本人だからてっきり成田や名古屋、関西フライトが中心になるのかと思っていたのに、全く日本便が入っていない。”どうしてなんだろう?と言う勝弘の疑問はその時点では、解明出来ませんでした。まあ、仕方ない、千葉の両親にはしばらく会えないかもしれないが、いずれ成田便にアサインされたら必ず会いに行こう。と勝弘は思いました。


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※ANAのCAさんのブリービング(President Online社さまより引用させて頂きました。)

勝弘とジェーンは9時出発の関西便のブリーフィングに参加しました。今日のチーフは優しく多くのジュニアFAから人気のデブラだったので、すごくやりやすかったです。

「本日、トレーニングでお邪魔させていただきます、カツヒロです。767のギャレーセッテイングを見学させて頂きますのどうぞよろしくお願いします。」一通り先輩クルーに挨拶を済ませた後、全員が搭乗ゲートへと向かいました。


予定通り、出発の約1時間前に登場ゲートに到着したのですが、機内は清掃中でした。こう言うケースは結構多いのですが、チーフとサブチーフ、それから、エコノミーとビジネスのギャレー担当は搭乗が許され、勝弘とジェーンも一緒に機内に入りました。


この便のエコノミークラスのギャレー担当はベテランのケビン。乗務歴25年も飛んでいるのですが、彼はエコノミークラスが好きで、ビジネスやファーストクラスのサービスを行うプレミアサービス要因の資格は取らないポリシーとの事でした。

「折角、見学に来んだから、少し手伝って見なよ。」とケビンは言い、「それじゃあ、ジェーンはコンテナから、プラスチックカップを出し置いて、あーあと、ドリンクカートのカギを外して置いてね。セキュリティシールはフライトしてから外すので、そのままでいいよ。」

「勝弘は紅茶のセットを4つ作って置いて、それから、ミルクをジャグに入れてあそこのコンテナに戻して置いてね。」

ケビンはその間、スペシャルミールの確認とクルーミールのカウントなどをしていました。前方から、チーフのデブラがやって来て、ケビンに乗客リストを渡しました。ケビンはそれを元に、スペシャルミールをオーダーしている5人の座席番号を確認し、チャイルドメール3つとヴィーガン(ベジタリアンの一種)メール2つのカードに席番号書き込みました。又、アントレーが28個ずつ入る、オーブンを開けて、そこにきちんと5つのスペシャルミールがある事や朝食の“おかゆ”又は“スクランブルエッグ”が人数分入っているか、ひとつづつオーブンの扉を開けてチックしました。

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時間にして7分程度で準備が完了。他のFA達も機内に搭乗してきたので、勝弘とジェーンは一緒にヘッドセットを座席にセットして、それが終わるとデブラに挨拶し、新人FAトレーニング日報にサインをしてもらいました。


つづく。


最後まで読まれた方は、コメント是非、コメント書いて下さい。あなたの心あたたまるコメントが何よりも、小説を書く原動力になりますので、どうぞよろしくお願いします。m(u_u)m

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飛行機「スチュワード物語」のストーリー説明

日本では珍しい男性の客室乗務員として、約7年間ニュージーランド航空で働いた著者の自伝をベースに作ったストーリー。

実際に出てくる人物名やその他は架空のものです。

第一シリーズは主人公の武藤勝弘が念願のキウイエアラインに内定し、そこから3度の短期契約を経て正社員に昇格するまでの1年半を描いています。

外資系航空会社のキャビンアテンダントとして働く日本人男性の事をもっと多くの方に知って頂けましたら嬉しいです。

キウイエアライン:南半球、ニュージーランドの航空会社でその国を代表するフラッグキャリア。


武藤勝弘:主人公、東京の旅行専門学校を卒業後、大手旅行会社で3年間外販セールスを担当、その後、ヨーロッパ中心の添乗員を目指し、イギリスに留学、それがきっかけで航空会社の客室乗務員を目指すようになる。


木村剛:勝弘の先輩フライトアテンダントでメンター的な存在。キウイエアライン以外にジャーマンエアウェイズでも3年間の乗務員経験がある。

ミッシェル:勝弘達、契約ベースFAのインストラクター、乗務歴8年、夫はキウイエアラインの副操縦士

「勝弘の同期入社のFA」

ジェームズ:ウエリントン出身、元バーテンダー、28歳

キャシー:ハミルトン出身、元グランドスタッフ、27歳

アンディ:クライストチャーチ出身、元ホテル勤務、24歳

カオリ:オークランド出身、元化粧員販売員、24歳、日本人の母とNZの父を持つハーフ、子供の頃埼玉に一時期住んだ経験がある。

レイチェル:タウポ出身、新卒、23歳、日本の栃木に留学経験あり。

ミキコ:クィーンズタウン出身、元ホテル勤務、28歳、日本の大学を卒業後、家族でニュージーランドに移住、両親はおみやげ屋さんを経営。

ジャスティン:オークランド出身、元宝石商、25歳

アメリア:オークランド出身、元小学校の先生、26歳

ジェーン:ウェリントン出身、グランドスタッフ、32歳

ケイト:オークランド出身、元UKエアーのFA、27歳

スーザン:タウランガ出身、元ホテル勤務、29歳、日本の新潟に留学経験あり。

サラ:クライストチャーチ出身、元旅行株式会社勤務、30歳
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