ようやく天候回復・・・・・
2192.
=窓越しに 見遣りし庭の あぢさゐの 今まだ色の
おききたる 浮かべる笑みの 花々に とびたる飛沫
長月の 屋根打つ雨の 激しさに 戦(オノノ)き惑ふ
虫たちの 隠るるすべも 無きままに 流され出でし
嵐さながら=
☆花々に 隠れし虫の 暇(イトマ)なく 秋も闌(タ)けてや 雨の激しく☆(11.09.12.)
2193.
=夕されど 雨に隠れし 月夜霊(ツクヨミ)の 想ひ砕かれ 水沫(ミナワ)のごとく=(11.09.12.)
2194.
=見上げれば 雨に隠れし 月夜霊(ツクヨミ)に 秋の虫さへ 鳴くを忘るる=(11.09.12.)
2195.
=裏路地の 四方(ヨモ)に響(トヨ)みし 虫の音に 朝を告げたる 有り明けの月=(11.09.16.)
2196.
=道ゆけば 庭に色差す 韓藍(カラアイ)の 炎のごとく 揺れゆく風に=(11.09.16.)
2197.
=秋闌けて 集ふ河岸(カガン)の をちこちと 声の響(トヨ)めば 笑顔花咲く=(11.09.16.)
2198.
=久方に 鎌持ち稲田 立ちゆけど その手阻みし 雨の強けれ=(11.09.18.)
2199.
=秋霖(シュウリン)に 地団駄するも 術(スベ)のなく 川とも見ゆる 稲穂の下(モト)は=(11.09.18.)
2200.
=窓越しに 打ちくる雨の 強ければ ただ只管(ヒタスラ)に 宿に籠もれる=(11.09.18.)
2201.
=秋霖(シュウリン)の 空を見上げて こぼれくる 凭(モタ)れし窓に 溜め息ひとつ=(11.09.19.)
2202.
=窓越しの 見遣りし庭も 川のごと 鉢の紫陽花 只管(ヒタスラ)堪(コラ)え=(11.09.19.)
2203.
=黒雲の 空に低きの あさぼらけ 切れ間を差して 鳩の飛び立つ=(11.09.23.)
2204.
=川岸を 歩めば荻(オギ)の そよぎたる 闌(タ)けてや秋の 風にあそばむ=(11.09.24.)
2205.
=秋更けて 歩む田の路 迷ひゆく 破(ヤ)れ羽(ハ)鳳蝶(アゲハ)の 舞ふを見遣りて=(11.09.24.)
2206.
=満天の 星の海ゆく 三ヶ月の 小船浮かべて 秋の戯れ=(11.09.25.)
2207.
=見上げれば 残れる月に 東雲の 別れを告ぐる 星の数々=(11.09.25.)
でしたぁぁぁ (^_-)-☆