今回は日付が遅れ始めたのでちょっとだけまとめて・・・
2174.
=ゆく道の 花の白きの 百日紅 見遣る木肌に 猿も滑ると=(11.08.30.)
2175.
=田の道の 稲穂の上に 飛ぶ燕 我が子の朝食(メシ)と 右に左に=(11.08.30.)
2176.
=齷齪(アクセク)と 汗して仰ぐ 田の路に 荒れて広がる 政治のつけが=(11.09.01.)
2177.
=宿の庭 グラス片手に 夕涼み そよ吹く風の 花を肴に=(11.09.01.)
2178.
=夕映ゑに そよぐ葉の上 あぢさゐの 宿借る茜 なにを思はむ=(11.09.01.)
2179.
=思はばや 夢を旅した 難破船 風にまかせて 朽ちゆく帆陰(ホカゲ)=(11.09.02.)
2180.
=秋風に 押されて雲の 急ぎゆく 稲穂そよぎし 田の路ゆけば=(11.09.04.)
2181.
=雲高く 闌(タ)けてや秋の 吹く風に 人恋しくも 揺るる心は=(11.09.04.)
2182.
=田の路に 波打つ稲穂 まだ君の 笑ひし声の 居るがごとくに=(11.09.04.)
2183.
=仰ぎ見る 雲なき空に 有り明けの 月をおきてや 秋の夕暮れ=(11.09.06.)
2184.
=山の端(ハ)に 沈むる夕陽 いとはやく 今まだ白き 月をのこして=(11.09.06.)
2185.
=夕されば 空におきたる 月冴ゑて 野辺を響(トヨモ)す 秋の虫かな=(11.09.06.)
2186.
=小夜更けて 雲なき空に 皓々と 冴ゑたる月に 霞むる星の=(11.09.06.)
2187.
=仰ぎ見る 雲の高くに 面影を 置きてや野辺の 秋の夕暮れ=(11.09.08.)
2188.
=離れ見る 凛々しき影に 憧れて 言葉ひとつに くずれる心=(11.09.09.)
2189.
=雲高く 吉野の山の 天つ風 闌(タ)けゆく秋の 木々を掠めて=(11.09.09.)
2190.
=見渡せば 稲穂の上の 風に舞ふ 茜群れなす 里のゆふぐれ=(11.09.09.)
2191.
=満面の 笑みを浮かべて 嬰児(ミドリゴ)の 末も永くと 洗礼のあり=(11.09.10.)