ハーレー マフラー交換 | ボクとハーレーダビッドソン♪と時々、釣りwww

このブログではマフラー交換の注意点〜燃調について説明します。自分の車両の年式がTCのため同じ年式でも微妙に違う点もありますのでご自身の車両年式を確認の上で行なってください。特にマフラーをご自分で交換する場合、最悪戻せなくなるとレッカーを呼ぶハメになるので注意してください。

まずは、年式やエンジン形式の違いによる注意点となります。

1:同じTCでも17年式前後ではかなり変わってきます。特に17年以降は、サイレンサー部に別途でガスケットが必要になります。これは特にスリップオンのカスタムを念頭に置いている方に該当します。17年以前であれば特に気にしなくても問題ないです。

2:M8の年式によっては、サイレンサー部にもO2センサーが必要で合計4本なります。これはユーロ規格に関わってくる話になりますがより厳しい排ガス規制をクリアするために設けられた処置となります。ただこちらも現在、サイレンサー部のO2センサーをキャンセルさせるパーツも出ていますので4本用意することなく対応出来ると思います。


以上を踏まえた上で参考程度に読んでもらえればと思います。

以下は、フルエキ交換の説明になります。


まずマフラーを外す前にマフラー周辺のパーツを外すことから始めます。特にマフラー交換時に干渉してくるのが右のフットボードになります。ここがフットペグの場合は干渉しない事もありますが外した方が取り回しが楽になります。

次に使用してる方はマフラーのヒートガードを外していきます。これを外さないとエンジン側のリアとフロントにあるエキパイのスタッドボルドにアクセス出来ないためです。またマフラーの取り付け及び取り外しの際に結構、ヒートシールドが干渉する事があります。ただ外す箇所はエンジン側のリアとフロントのエキパイ部だけで大丈夫です。



次にリアとフロントにあるO2センサーのソケットを外します。コレはマフラーの重さなどで不意に掛かった加重からO2センサーのコード断線などを防ぐためです。ソケットの箇所はシート下のバッテリー付近と右ステップボード付近にあると思います。またフロントとリアでソケットの色が違うので外して流用する場合は注意が必要です。



周辺を外し終えたらマフラーの着脱に入ります。最初にエンジン側のリアとフロントのスタッドボルドのネジから緩めます。ここではいきなりボルトは外さずに緩くなった時に引っかかる程度まで緩めるに留めるのがポイントとなります。これは不意にマフラーが落下した際にマフラー本体及び他のパーツに傷が付かないようにするためです。またここで注意点としてフランジナットを外す際は慎重に。エキパイのスタッドボルドを折ると……即入院&ボルト交換のためのリカバリー費用が高く付くハメ(最悪、ヘッドの交換)になります(汗)

最悪の状況になる前の外す下準備としてラスペネを吹く事をオススメします。フランジナットとボルトの接点部の抵抗を極力減らす事でボルトを痛めずに外すことが可能です。30分〜出来れば1時間ほど放置してから取り掛かると良いと思います。

エンジン部が緩め終わったら次はサイレンサー部に取り掛かります。まず純正のパーツの場合は写真の様になってる事が多いので外す際には干渉するパッセンジャーボード(フットペグ)から外します。


これが外し終えたら今度はサイレンサーを支えているステーのボルトを外していきます。この部分を外し終えるといよいマフラー本体の着脱に入りますがこの辺は慎重に行なっています。マフラーを外し終えると写真の様にステーだけ残るのでこのステーも外します。



このステーも外す際にはパッセンジャーボード(フットペグ)を支えていた土台も外していきます。

そして今度は逆の手順で交換するマフラーをハメ込んでいくのですがその前に新しいマフラーにO2センサーを取り付けるのですが出来ればマフラー毎にO2センサーを用意した方がトラブルが少なく良いと思います。ただその分、費用も発生するためノーマルマフラーから流用する場合は根元のボルトの固着に注意が必要となります。高温になる部分なので着脱を繰り返すと徐々にネジ山が溶けていき最終的に使えなくなるのでそれを予防するために耐熱シール剤を塗布します。自分はパーマテックスの物を使用してますがこの辺は特に拘らなくても良いと思います。また熱固着に関連してエンジン部のスタッドボルド部にも予防のため耐熱シール剤を塗布します。


以上がかなり大雑把ですがマフラーの着脱方法となります。やっとの思いでマフラー交換が終わってさぁ!走ろう!と思ってもちょっと待った!となります。何故ならマフラー交換=燃調(ここで登場w)が必要となるからです。これはECUでガソリンの濃度などをコントロールしており、標準のマフラーから交換すると抜けがよくなりガソリンの混合気の希薄も相まってエンストしやすくなるため調整が必要になってくるからです。そこで別に用意しなければならないのがインジェクションチューニングパーツとなります。ベストなのはカスタムショップで1台1台、マフラー1本1本に合ったチューニングが本当は良いですがこの費用も高額になるため取り敢えずお手軽に済ませたいと言う方にオススメしたいのがVance&HinesのFP3(商品の特徴や説明は長くなるので販売店にお任せしますw)となります。ただこの商品の購入時に気を付けたいのが中古では買ってはいけないと言う事です。何故ならこのFP3は1度でも車両と接続させて通電するとその車両の認識番号を読み込み他の車両では使えなくなるためです。なので正規の安心できるショップで新品を購入される事をオススメします。

参考写真。取り付けイメージはこんな感じです。


(見にくいですが右斜め下がFP3となります。)


参考までにマフラー交換で掛かる総額

マフラー本体で15万前後、インジェクションチューニングパーツ(初めてマフラーを交換する際は発生し、一度買えば車両さえ変えなければ流用出来ます)で5万前後、ここにショップで燃調を依頼する場合には10万前後掛かるのでフルでやる場合は初回の交換なら30万前後掛かる計算になります(笑)