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Pepmalibuのブログ

こんにちは(^-^)このブログでは、アメリカ人と日本人の2人の博士号/MBAホルダーが、世界や日本で起こっている出来事に対する多元的な見方、アメリカの最新ビジネスや最先端の情報テクノロジーなどを紹介しています。どうぞよろしくお願いします!!


アメリカの美しき女性起業家たち


この本は、アメリカの4人の女性起業家とのインタビューを紹介しています。
「女性の時代」を迎えた今日、起業を目指している日本の女性にとって、何らかのヒント、勇気付けになればという考えから、パワフルでキラキラ輝いている4人のアメリカ人女性の起業ストーリーで構成されています。

安倍総理は「すべての女性が輝く社会づくり」の政策を推進し、子育て後の女性の起業支援策を積極的に展開しようとしています。その政策が奏功すれば、男性優位の側面をもつ日本のビジネス体制に、女性の斬新な発想や感性が加わり、新たな化学変化がうまれ、それが、破壊的なイノベーションにつながる可能性が高くなります。

インタビューする女性起業家を選ぶにあたって、特に次の点を考慮しました。それが、女性起業家たちのライフステージの相違です。今回インタビューを行った女性4人は、独身2人、既婚者1名、シングルマザー1名となっています。たとえば、仕事に自分のライフステージを合わせるのではなく、自分のライフステージに仕事を合わせるという彼女たちの考えが、日本人のステレオタイプな思考に心地よい「揺らぎ」をもたらしてくれます。

同時に、日本の読者が自分で起業し、夢を実現するために共感を覚えるようなケースを選定しています。

第1章では、ハッチ(Hatch)という会社を立ち上げたアナスタシア・レング(Anastasia Leng)を紹介します。インターネットの巨人グーグル社出身のアナスタシアがオンラインで世界中の工匠、工芸家の作品を販売するだけでなく、マス・カスタマイゼーションを行っています。

第2章では、ワンデルー(Wanderu)を立ち上げたポリーナ・レイゴロドスカヤ(Polina Raygorodskaya)のストーリーを紹介します。彼女はまだ大学生だったときに、最初の企業を興しました。ポリーナは、ニューヨークで活躍していたスーパーモデルですが、親友と一緒にワンデルーを起業しました。ワンデルーは、オンラインでバスの切符の予約、販売サービスを提供しています。

第3章では、ヤップ(Yapp)を立ち上げたマリア・サイドマン(Maria Seidman)を紹介します。コーディング(プログラミング)のできない人のためのサービスを提供しています。同社のサービスを利用する顧客は、無料で簡単なアプリを作成できます。

第4章は、シングルマザーのヘザー・シュック(Heather Schuck)の物語です。ヘザーの場合、長男を出産してから取り組んでいた趣味が偶然にも事業に発展しました。公園で、彼女が作った服を着る息子さんを見た他の子供の母親たちがヘザーに服の製作を依頼したことにより、ベビー服ブランド「グラマジャマ」(Glamajama)が誕生したのです。

本書を通して、パワフルでキラキラ輝いている「アメリカの美しき女性起業家たち」の物語を楽しんでください。



ノーベル経済学賞受賞者などアメリカの超一流経済・経営学者は今の日本をどのように見ているのか?





『ヴィクトリアズ・シークレット』が全米の女性に愛されるワケ
杉本 有造 ジョセフ・ガブリエラ 菅野 広恵 北川 泉
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本の概要

アメリカで最も人気のある下着、水着、化粧品ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」(VS: Victoria’s Secret)。その成功の秘密をビジネスの視点で解き明かします♪

ミランダ・カー


<推薦図書>
本ブログの著者ジョセフ・ガブリエラと杉本有造は、両者ともにMBAの保有者であり、英語と日本語の両方でエレベーターピッチを実施する豊富な経験を有しています。くわえて、両者の経験を活かして、ビジネスパーソンに対して、仕事の現場で直ちに活用できるエレベーターピッチの技法について指導しています。エレベータースピーチのテクニックを習得したいと思われている方に、二人の共著『エレベーター・スピーチ入門~アメリカビジネスで成功するためのプレゼンテーション&自己イメージ作りの技法』を読まれることを強くお勧めします。

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このブログは、ジョーが執筆し、皆様にお届け致します。ジョーことジョセフ・ガブリエラ は、2000年に来日したアメリカ人。格闘技ファンなら誰でも知てる、K-1ファイターのアンディー・フグ氏にそっくり!1989年米国ワートン・スクールを卒業。その後ペパーダイン大学を皮切りに、イリノイ大学、南フリダ大学を卒業。MBAを含め2つの修士号と博士号を取得しました。日米合弁IT関連企業、スイス系証券会社、米系銀行、そして日系外食企業など幅広い業界の勤務を通して様々なビジネス経験を積みました。趣味は、水泳、読書(村上春樹氏の大ファン!)、ピアノ、そして様々な国の言葉を勉強する事です。ちなみに、2年前から新たに中国語勉強に励んでいます!この記事についてのご質問、感想、また意見を歓迎します。また、共同研究者である杉本有造氏とともにコンサルティング業務も行っていますので、お気軽にご相談ください。

また、次のような「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」をテーマにしたブログも公開しているので、あわせてご一読いただければ幸いです。

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」の目的
皆さんのビジネスリーダーとしての知識欲をさらに刺激するために、毎月、2回の頻度で、「アメリカ・ビジネスの最前線」を主な対象にして、「アメリカ・ビジネスでいま何が起こっているのか」「どのような最新技術に注目が集まっているのか」「日本や日本製品はアメリカでどのように評価されているのか」といった点について、アメリカ人としての見解を掲載します。日本のメディアでは、日本人による単一的(あるいは一方的)な見解が主張される傾向が強いように思えます。このブログ記事では、「世界には多様な考えがある」ということを日本の読者に具体的なテーマで知ってもらうことを意識しています。日本や日本人に対する外国人の見解、考え方を知ることで、読者自身の世界観を広げ、最終的にはビジネスチャンスにつなげてもらえればと願っています。とりあげてもらいたい「旬の話題」や建設的なご提案など、お気軽に著者までご連絡いただければ幸いです。

ジョセフ・ガブリエラ  博士/MBA
東洋大学
gabriella@toyo.jp
jjapan1802@yahoo.co.jp

「世界のどこでも働ける日本人になろう」

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!」

「Venture Into Japan」

杉本 有造  博士/MBA
IES全米大学連盟・東京センター
(The Institute for the International Education of Students, Tokyo)講師
gpmalibu@yahoo.co.jp

© 2015 Joseph Gabriella, Ph.D., MBA. All rights reserved. 無断複写・転載を禁じます。
アメリカ 女性起業家 インタビュー シリーズ (続き)

子供向けアパレルブランド「グラマジャマ」創業者兼CEO
ヘザー・シュック

グラマジャマ(Glamajama)社創業者兼CEO。同社はベビー服・母親を対象とする米国アパレルブランド。彼女は、母親兼起業家として活躍しており、多くのメディアから取材を受けている。テキサス大学オースティン校卒。著書に『The Working Mom Manifesto』(直訳『働く母親によるマニフェスト』)。がある。






(その1から続く)

11 アメリカ以外で、どこの国の小売店でグラマジャマの商品が売れると思いますか。アメリカ以外で、どの程度、地域的な多角化を考慮していますか。


過去において、外国での売上が、グラマジャマの売上の大きな部分を占めてきた。事実、最大の注文のいくつかは、日本からのものだった。私は、数え切れないくらい雑誌に登場している。当社は、日本国内に流通業者を持っている。しかし、当社が商品の製造を中止することにともない海外取引の多くも停止した。最近、日本でビジネスを展開したいと考え、いくつかの人脈に再度連絡をしているところだ。

12 アメリカのソフトパワー(文化力)とそれぞれのアパレルブランドの能力が合体した効果で、アメリカン・イーグル、ギャップ、フォーエバー21、アバクロンビー&フィッチ、(日本国内にリアルの店舗がない)ヴィクトリアズ・シークレットが、日本で人気が高まっています。アマゾン(日本語版)で販売されているグラマジャマ商品を見ると、日本のアパレルの流通業者とグラマジャマは関係をもっているのかなと考えます。日本との関係について紹介してください。

他の流通チャネルを通して、日本の消費者が当社の商品を買うことができる点は認識しているが、当社は、直接日本の消費者には商品を販売していない。

13 ここ日本では、豪華なレンタルの洋服を着せて、赤ちゃんや幼児の写真を撮影するサービスを提供している「スタジオアリス」という会社が、両親、祖父母の間でとても人気があります。これは、少子化時代に直面し、両親の両方の親(祖父母)の計4つの財布と両親の財布計2つでなる「シックス・ポケット」にアプローチする戦略の例です。グラマジャマも同様の「シックス・ポケット」の戦略を想定していますか。そうでない場合、この戦略は、どの程度アメリカでも有効だと考えますか。グラマジャマの商品を実際に買うためにお金を出している人は誰ですか。

主にお金を使うのは両親だ。しかし、ベビーシャワー(出産前のパーティー)や新生児出産パーティー用のギフトとしても購入されていて、その場合は、祖父母がお金を出す。「the other-hood」*としばしば呼ばれるが、赤ちゃんのお叔母さんもよく買ってくれる。この言葉は、作家のメラニー・ノットキン(Melanie Notkin)が作った。その意味は、自分の子供を持たないことを選んだが、姉妹の子供の世話を積極的にする女性のことだ。こうした叔母たちは、祖父母のようにたくさんお金を使わないが、明らかに当社商品の重要な顧客セグメントを構成している。多くのキャリアウーマンが姉妹の子供を甘やかしたいと思っている。そうすることで、彼女たちは間接的に母親の気持ちを味わうことができる。

* 「parenthood」(親の立場)に対して、「もう一つ」の「親の立場」という意味となる。

14 あなたの著書『The Working Mom Manifesto』(2013年5月、『働く母親によるマニフェスト』)を紹介していください。どうして、この本を書いたのですか。この本を通じて伝えたい重要なメッセージは何ですか。


執筆作業は、情緒を解放するようなカタルシスに満ちた経験だった。私は、ビジネスを発展させる「旅」を経験し、変化してきた。成長に伴う苦痛を体験したのちに、私は成熟したと思う。そのように、この本は、私自身と他の女性たちの率直な回顧録であり、ワークライフ・バランスを達成するための、シングルマザーの奮闘記である。物事を片付け、週80時間も働かないこと、そして、携帯電話を秒単位でチェックせずに子供の世話に集中することを、を学ぶのに、私は長い時間がかかった。他の多くの人たちと同じように、健康の危機が引き金となって、私は変化さざるを得なくなった。

私に、脳卒中の兆候が現れはじめたのだ。数日ごとに、身体全体と顔の半分の感覚がなくなった。見ることも聞くこともできなくなった。数えきれないほど、神経科医の診察を受け、原因を突き止めるための恐ろしい検査をした。最初、医者たちは、私に脳腫瘍があると考えた。しかし、腫瘍を見つけることはできず、私の症状の原因は分からなかった。そのとき、医者の友人が代替医療の受診を私に薦めた。

彼女を通じて、素晴らしい鍼療法の医師を紹介してもらった。最初に受診に訪れたとき、その鍼療法の医師は、2時間もかけて私にたくさんの質問をしてきた。これまで受診した医者はそのような質問はしなかった。その受診の終わりに、鍼療法の医師は私の症状の原因はストレスであることを示した。身体的、心理的、生理的、ホルモン系の極度のストレスを私が抱えていて、そのストレスが私の身体のある部分を機能不全にしたとのことであった。

自分を振り返る時間をとった。私は、どれだけ無理をして自分を駆り立てていたかに気がついた。実際、仕事は楽しくなかった。母親であることも楽しめなかった。子供の世話や仕事で完璧でない自分に大きな罪悪感を感じていた。常に、もうひとつ仕事を片付けなくてはと強迫観念を抱えていた。このように無理をして自分を駆り立てることは私の人生にも影響を与えていたことを悟った。私にはバランスを維持することが必要だった。こうした体験は、もう一つのターニングポイントになった。

当社の売上は、50万ドル(5,000万円)に落ち込んだ。そして、私は離婚しようとしていた。あらゆる仕事をこなすために週80時間働いても、うまくいかなかった。その時点で、湖の近くの新しい家に引っ越した。それに伴い、多くの活動も停止した。そして、計画を練った。そのとき、私のマニフェスト(宣言)を書き始めた。私にとって、何が本当に大切か、自分の人生とビジネスをどのようにしたいか。それを書き表したものが、この本だ。

時間をその1年後まで早送りしよう。当社の売上高は500万ドル(5億円)まで増大した。私は週20時間しか働いていないにもかかわらず。計画なしに休みなく働き続けることに比べて、策定した戦略を実行することにより達成できた成果に、私は大きな驚きを覚えた。

15 日本のような伝統を重視する国では、配偶者からサポートがあったとしても、母親が基本的に家事を担当することが期待されています。そうした日本で、起業を目指す母親に何かアドバイスはありますか。シングルマザーとして、ワークライフ・バランスを維持するうえで、どのようなチャレンジに直面しますか。実際に自分の会社を起業するかどうかは別として、日本のシングルマザーは人生において、どのようなチャレンジに備えておくべきでしょうか。


アメリカの状況はより多様だが、日本と状況は似ている。父親のなかには子育てに積極的な人たちもいるが、家事や子供の世話に伴う負担のほとんどは母親に課せられているのが典型だ。母親の状況がどうであれ、母親として何が成功を意味するのかを決めなければならない。というのは、それは個人的な「旅」であるからだ。もう少し具体的に言えば、母親として、キャリアウーマンとして何を幸せと感じるのかを決める必要がある。私の本では、こうした自省のためのプロセスを案内している。

「成功」とは単に、1年に1回、休暇の旅行にいけることかもしれない。あるいは、スポーツジムの会員料金を支払える資金があることかもしれない。または、月500ドル(5万円)のお小遣いの余裕ができることかもしれない。「生活の質」(QOL)の視点で成功を考えると、年間36,000ドル(360万円)あれば十分だと思うかもしれない。その金額を365日で割れば、1日に必要なお金の額が簡単に算出できる。そうしたら、今度は、その1日あたりの額をどのように稼ぐかを考える。そうなれば、成功は手に入りやすいし、自分で管理することができるようになる。結論を言えば、自分のビジネスプランを展開する前に、自分のライフプランを明確にする必要があるということだ。100万ドル(1億円)も稼ぐ必要はない。10万ドル(1,000万円)もあれば、あなたが望む生活が可能になるだろう。

16 次期米大統領は女性だと思いますか。(米国初の)女性大統領が誕生すると、何が変わると思いますか。

次期大統領は女性になってほしい。女性大統領誕生の本来の時期はずっと前に過ぎていると思っている。ヒラリー・クリントン候補は有名だが、様々な悪い印象を与える出来事に悩まされている。仮に、女性大統領が誕生するとしたら、その大統領は、(ヒラリー)より穏健で、同時に国民の関心を集める女性だと思う。その候補は、思いがけないところから出現すると思う。女性大統領候補は、長い間の政界集票マシーンの中にいる女性ではないと思う。むしろ、指導力で成功した経歴と経験をもつ若干知名度が低い女性候補になるべきだと思う。

私の中にいる楽観主義者は、女性の大統領は、職場やワークライフ・バランスにおいて、女性をサポートする立場をとるだろうと思っている。しかし、近年、リーダーのポジションに登りつめた多くの女性には落胆している。マリッサ・メイヤーは、Yahoo!のCEOになったとき盛大に歓迎された。当時、彼女は妊娠していた。そして、出産後、働くときに自分の子供をつれてくるために、オフィスの隣に育児室を作った。

同時に、彼女は、他の社員に対して、在宅勤務や育児休暇支援の廃止をすること、社員は専業主婦か仕事(ベビーシッターを雇う)のどちらかを選ばなければならいことを伝えた。マリッサ・メイヤーが制度を廃止する前に、Yahoo!は効果的な在宅勤務制度を持っていた。このシステムを使えば、母親である社員に柔軟性と生産性の両方を維持することが可能だった。ある意味で、マリッサ・メイヤーは、ワークライフ・バランスの模範になり、同時にそれを促進する完璧な機会を得たとき、偽善者のように振る舞ったのである。

『Lean In 』(邦題『Lean In(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』)の著者、シェリル・サンドバーグにもがっかりした。女性は前進し、企業幹部になることに情熱的になる必要があるという彼女の前提には賛同する。しかし、彼女が示唆するそのための手法には賛成できない。女性は経済的恩恵を求めて結婚すべきである、女性は自分たちの面倒を見てくれる男性と結婚し、キャリアアップをさらに目指すべきである。彼女のこうした発言には同意できない。私は、彼女が、自分のキャリアや経歴を高めるための手段として、夫や子供を利用しているような印象を受ける。彼女は、家族との関係に対して冷たい態度をもっているような気がする。こうした理由により、彼女は適切なロールモデル(模範的な役割)ではないと考える。

先ほど述べたとおり、女性に対して望ましい政策を実施し、ワークライフ・バランスを促進する女性大統領が誕生することを希望している。しかし、これまでは、落胆する部分のほうが多いので、女性大統領が誕生するかどうかわからない。その答えは、時間が経てばわかる。

17 政治家になることに興味がありますか。

私たちは、人生に何が待ち受けているかを知ることはできない。だぶん、政界に入るために、いつか、グラマジャマを売却することになるだろう。私の子供は、現在、8歳、10歳、そして12歳だ。彼らが成長するにつれて、私の声や意見がどれほど重要になってきているのか、認識し始めている。そして、子供たちの考え方、価値観、視点が、周りの世界によって形成される、その影響力の度合いに私は気づいている。そのため、善悪に対する私の価値観を教える重要性を理解している。

私の計画の一部には、8歳から12歳の「ツィーン」マーケットに参入することが含まれている。それを通してロール・モデルを提供したい。現在、その年齢の女の子は質がよくないロール・モデルに囲まれていると思う。彼女たちをターゲットにして販売されている洋服は、彼女たちの年齢には不適当である。アメリカのアパレル業界は、(全般的に)8歳の女の子に「セクシーさ」を提供し始めている。パリス・ヒルトンのような女性がメディアの見出しを賑わせているという事実が、悲しいことに、そうした現状を明確に物語っている。

私が心配しているのは、女の子だけではなく、男の子も同じだ。どちらの状況がより深刻かはわからない。先ほど説明した質のよくないロール・モデルに晒されている女の子。あるいは、将来、適切な価値観をもった妻を見つけることが難しい男の子。

現状は、困難な状況にある。あらゆる過激主義のなかで、より穏健な声が必要とされていると思う。おそらく、私がどちらかというと保守主義者だからかそう考えるのかもしれないが、境界が曖昧で微妙な問題について、成り行きに任せすぎてしまったのではないかと考える。価値観を改善することで、より厳格に対応する必要があると考える。多くの人々が私と同様にフラストレーションを感じていると思う。私たちは、「ポリティカル・コレクトネス」(政治的・社会的な公正さ・中立さ)でいようとするあまりに過度に寛大になっているように思える。

さらに、家庭も崩壊している。1950年代は、多くの女性が家でケーキを焼くことの重要性を理解していた。言い換えれば、彼女たちは、家庭のなかで(家事を担当するという意味で)効果的でいることという価値観を信じていた。1970年代の「沈黙の世代」に属する母親たちは、ケーキの材料を自分で買うことができるようになることが必要であることに気がついた。そうした能力が自分たちの価値観の最も大切な要素だとみなして、彼女たちはキャリアを追求すべく家を出た。その結果、子供達はデイケアのなかで育ち、家庭のダイナミズムは衰退し始めた。しかし、現在、ケーキを作る経済的余裕さえなくなった。

今日、女性たちは、ケーキを自分で所有し、それを自分で食べるといった過渡期に達しているように思える。女性は、自分でケーキをつくり、そのための経済的な余裕もほしいと考える。さらに、テーブルの前に座って、そのケーキをゆっくり味わいたいと思っている。別の言葉でいえば、私を含め多くの女性たちが本当に求めているのは「自由な時間」だといえる。

(了)






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ジョセフ・ガブリエラ  博士/MBA
東洋大学
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© 2015 Joseph Gabriella, Ph.D., MBA. All rights reserved. 無断複写・転載を禁じます。

アメリカ 女性起業家 インタビュー シリーズ 

子供向けアパレルブランド「グラマジャマ」創業者兼CEO
ヘザー・シュック (Heather Schuck)






グラマジャマ(Glamajama)社創業者兼CEO。同社はベビー服・母親を対象とする米国アパレルブランド。彼女は、母親兼起業家として活躍しており、多くのメディアから取材を受けている。テキサス大学オースティン校卒。著書に『The Working Mom Manifesto』(直訳『働く母親によるマニフェスト』)。がある。


1 グラマジャマ(Glamajama)を立ち上げる前に、あなたは株式ブローカーとして働いていました。どのように、そして、いつ、どんな理由で自分の会社を起業しようと思ったのですか。

私はもともとしっかりした人生計画をもっていた。でも、人生とは計画とは別の方向に進むこともあるようだ。かつて、キャリアアップを通じて成功を目指し、金融業界で働いていた。しかし、仕事を始めて2年で、第一子を妊娠した。最初は、出産後に育児休暇をとり、その後、職場に復帰し、産休前の状況からもう一度スタートしようと考えていた。

しかし、第一子を自分の胸に抱いたのち、そのような計画は即座に変化した。幼子を抱えて、競争のとても厳しい金融業界の週80時間勤務の職に戻ることはできないと悟った。あなたも知っているとおり、金融業界は「家族に優しく」はない。特に、幼児を抱えた母親には、それが当てはまる。こうした理由により、私は真剣に自分の人生計画を再検討し始めた。

自分の人生の新しい使命は何か、職業人としてどこを目指すのか、を見定めようとしているなかで、息子の洋服作りを楽しんだ。それは私が始めた趣味だった。息子を公園に連れて行くと、その洋服がすごく可愛いと言ってくれて、どこで手に入れたか、他の母親たちに尋ねられた。私が自分で作成したことを説明すると、彼女たちは次のような質問をしてきた。「私の子供にも作ってもらえる?」。

最終的に、公園で、自分の車のトランクに詰めた手縫いのベビー服を売っている自分がいた。私の車のトランクが洋服でいっぱいになったとき、私に「わかった!(ユーレカ)」という閃きが訪れた。そのとき次のように自問した。「私は、自分の人生の使命を探し続けていた。でも、今それが目の前にあることに気づかずにいた」それが、私が草の根的にアパレル生産の世界に入ったきっかけであり、その分野で何かできると確信できた瞬間だった。この第一歩を踏み出したら、もう後ろを振り返ることはなかった。

2 日本の読者に対して社名の「グラマジャマ」(Glamajama)の意味を説明してください。どのように考案しましたか。他の案はありましたか。


この社名は、「glamour」(魅惑)という言葉に、少しばかり「流行の先端をいく」、という意味をかけている。私は、キラキラ輝く素材や黒い色を多用するので、作成した洋服はどこか魅惑的な感じがする。もちろん、洋服には遊びの要素もあり、楽しい雰囲気もある。一言でいえば、「刺激的」と表現できる。しばらくの間、「グラマザーマ」(Glamazama)が第1位の競合案だった。しかし、そのサウンドがどこかマンガの本に登場するスーパーヒーローのように聞こえると思った。そんなとき、「グラマジャマ」が思い浮かび、ぴったりだと思った。そうして、この「グラマジャマ」が社名となった。

3 グラマジャマは、最初、世界最大のオークションサイトの「eBay hobby」でうまくいかなかったと聞きました。どうしてでしょう。そうした失敗をどのように、現在の大成功に導いたのですか。あなたの手法は、一般化できますか。起業で成功したいと考えている人が模倣できますか?その場合、どうしたらよいでしょうか。

「趣味」としては失敗したと思っている。私の洋服は、eBayではあまり売れなかった。誰も買おうとしなかった。言うまでもなく、その結果、趣味はすぐに楽しいものではなくなった。いろいろな販売戦略を試してみたが、関心を引き起こすことはできなかった。私は売上をあげることができなかった。この経験を通して、私はビジネスに関する貴重な教訓を得ることができた。それは、自分の顧客は誰かを知る必要があるということだ。

私の顧客は、インターネットでeBayのサイトを閲覧していなかった。彼女たちは実際の店舗であるブティックで洋服を買っていた。この時点で、次のことをやらなければならないことを悟った。自分が本来向き合うべき人たちの前にでること。私の洋服がどのようなものかを説明すること。そうした人たちを私のサポーターと顧客に変えること。その目的を達成するために、私は簡単なウェッブサイトを立ち上げ、私の洋服の販促のために地域のブティックに直接アプローチした。それをやり始めると、軌道に乗った。ここでの鍵は、明らかに自分のターゲット顧客を見つけ、そこに働きかけることだった。

もちろん、事業は地元でスタートした。文字通り、ベビー服のブティックのドアをノックした。自己紹介して、洋服のサンプルとPR用文書を置いてきた。最初の頃は、私の洋服の販促のためにブティックに毎日行くことを申し出た。週末は、ブティックで販売をサポートした。そのプロセスを通じて、私は、ブランドをどのように構築するかを学んだ。私の無料のサービスが店舗の販売を支援する限りにおいて、私が実際に店舗に滞在することは自分にとっても役に立った。顧客が私の洋服やブランドにどのように反応するかを観察することができたからだ。顧客が最初にどの商品を手にするかを観察した。つまり、無料でマーケット調査を実施することができたわけだ。こうしたフィードバックにより、ブランドのデザインの中心的な部分が出来上がっていった。

4 あなたは約11年間、グラマジャマを経営しています。その間に、グラマジャマがどのように進化してきたか説明してください。ベンチャーキャピタルからの出資を考えてことがありますか。

グラマジャマのブランドは、過去11年間でかなり変化し、進化してきた。米国内での製造からスタートしたが、徐々に海外での生産を拡大してきた。その後、大量の商品を取り扱うことができるラインセンスを、規模のより大きい小売業者に供与した。現在、当社の製造のほとんどは、ランセンス供与により、海外で行われている。

過去10年間に、当社への投資に興味をもつベンチャー・キャピタリストがアプローチしてきた。しかし、タイミングが好ましくなかった。私は、「ライフスタイル」を提案する起業家だ。快適なライフスタイルが享受できて、3人の子供と一緒にいることができるから、このビジネスを行っている。私の第一の関心は、物理的にも、感情的にも、3人の子供に向けられている。私は、シングルマザーだ。だから、この第一の関心こそ、人生における優先事項だ。ベンチャー投資家からのオファーが来たとき、彼らは、私に現在のワークライフ・バランスを維持させてはくれないと悟った。

今年は、現時点では、一番下の子供は、それほど手がかからなくなっている。3人の子供はみな学校に通っているので、現在、ベンチャー投資家やエンジェル投資家と次のステップに関して打ち合わせを重ねている。今は、いいタイミングになっているといえる。

現在、商品ラインを拡大している。ベビー用から「ツイーンズ」(8歳から12歳)用へ、サイズでいえば、8歳から14歳にあたる。もともとグラマジャマですべてをやることを想定して、会社を立ち上げた。その後、マーケティングを利用してラインセンシー(ライセンスを受ける者)を拡大した。現在、少しだけその流れを逆転させている。オペレーションをもう一度自社の中に取り入れている。私の状況が変化することにともなって(子供に手がかからなくなってきていること)、自分の手元でビジネスを拡大できる。そうした点が、私が享受している起業家としてのひとつの恩恵になっている。つまり、自分のライフスタイルをビジネスに無理に合わせる必要がない。むしろ、ビジネスを私のライフスタイルに合わせている。このうした「贅沢」こそ、起業を通して、私が意識的に作り出した「柔軟性」である。

5 ビジネスの現況を説明してください。正社員と非正規社員はそれぞれどのくらいいますか。どのような組織構造になっていますか。年間売上高はどのくらいですか。株式を上場していますか。あるいは未上場ですか。グラマジャマのデザイナーは誰ですか。製造はどの企業が担当していますか。

当社は、まだ株式未公開の会社だ。総売上高は、約500万ドル(5億円)になっている。独学で学んだが、デザインは私がすべて担当している。デザインは楽しい。私が一人でデザインを担当することで、ブランドの一貫性が保たれている。正社員は2名で、契約ベースの独立業者を利用している。契約業者を活用するため、イベントの開催による製造量の増減や季節ベースでの需要の変動に柔軟に対応することが可能となっている。

6 あなたはときどきインターネット系ラジオ(ラジオのブログ版)のゲストとして出演している。そのインターネット系のソーシャル・メディアに関して、重要性も含めて説明してください。グラマジャマ、商品、ブランドのプロモーションにあたって、他のソーシャル・メディアを利用していますか。くわえて、もう少し一般的に、グラマジャマのマーケティング戦略を教えてください。

当社は、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、ピンタレストを活用している。これらはすべて、顧客とつながることができ、とても価値の高いツールだ。こうしたツールにより、1対1、あるいは何千マイルも離れたところにいる人と個人的に関係をもつことができる点が好ましいと思う。距離があっても、顧客や市場の鼓動を感じることができる。ソーシャル・メディアはいくつかの障害(物理的な距離)を破壊した。そのため、ソーシャル・メディアは常に私や当社のブランド戦略にとって重要な役割を持ち続けてきた。

ここで2003年まで遡ろう。当時、私はブログとビデオ・ブログを始めた。初期のブロガーが、ビジネスの基礎を構築するうえで、私をサポートしてくれた。彼らは、グラマジャマや私が目指していることを理解してくれ、ブログで記事を書いてくれた。そうしたブロガーの多くは母親たちだった。そして、その多くが私のような起業家だった。私たちはお互いに助け合った。現在でも、ソーシャル・メディアを通じて助け合っている。たとえば、私たちは、他人のメッセージをリツイートし合っている。私たちは、お互いにインスパイアーし合い、フィードバックし合う。こうした女性の多くは異なる州に住んでいるので、コーヒーを飲みに行くといったことはできない。しかし、テクノロジーのおかげで、今、あなた(ガブリエラ)にインタビューを受けているように、スカイプを使って彼女たちと話しができる。こうした「つながり」は、支援ネットワークを構築するための素晴らしい方法だ。

7 あなたはどのようにして、ノードストロームやJCペニーなどの巨大小売企業にグラマジャマの商品を店舗で販売するように説得できたのか。こうした巨大小売店舗で、どのような商品とグラマジャマの商品は競争しているのですか。競合商品に対して、グラマジャマの商品をどのように差別化しているのですか。

実は、そうした巨大小売企業のほうから私に接触してきたのだ。当時、私には、セレブ(有名人)の強力なファンがいた。ハリウッド女優のデミ・ムーアのような人々が私の洋服を着ていたのだ。ある日、デミ・ムーアがパパラッチされた。そのとき、彼女が私のウェッブサイトからオンラインで入手した犬のTシャツを着て、犬と散歩していた。その写真が『US Weekly』誌に掲載され、Tシャツのデザイナーの私の名前がクレジットに入った。それから、電話が鳴り止まず、注文が山のように積み上がった。そのとき、私は、セレブリティー・マーケティングの威力を初めて味わった。

一旦、このセレブ(有名人)のパワーを認識したら、これを積極的に利用するようになり、ロサンゼルスにより頻繁に出張するようになった。そして、人脈を活用した。そうした人脈でセレブを見つけたら、当社の商品を無料で渡して、当社のことを認知してもらうようにした。幸運にも、多くのセレブが当社の商品を気に入ってくれ、私がとったアプローチの方法を受け入れてくれた。セレブたちは私が達成しようとしている目標を理解してくれ、私を支援してくれた。多くのセレブが私にメッセージをくれて、テレビに出演する際に、当社の商品を紹介してくれた。

たとえば、『Dancing with the Stars』という番組がある。一般の人が、俳優と一緒にダンスをする人気番組だ。この番組にずっと出演していた女優のティア・カレル(Tia Carerre)は、オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)の番組『オプラ』(Oprah)に出演が決まったとき、私に電話をくれた。「番組に娘と一緒に出演するつもり。娘にあなたの洋服を着せたいが、いくつか送ってくれない?」私は「もちろん、喜んで」と返答した。当然、オプラは、ティアの娘の洋服はどこのブランドかを、番組で尋ねる。ティアがグラマジャマだと答える。それで、ノードストロームやバーニーズなどの大手小売店が私に電話してきた。


小売業において、当社にとっての最大のライバルはプライベート・ブランドである。過去数年、不況による業績の悪化から、多くの小売業は費用を節減する道を探っている。このため、そうした企業は、ブランド商品に投資しておらず、社内(インハウス)で対応することを選択している。こうしたプライベート・ブランドは、他のブティック系ブランドよりも、当社にとって競合商品になっている。当社は、そうした商品に対して、「ブランド」で勝負している。当社の「商品」(の強み)は、私という人間であり、その商品の背後にある「哲学」であると思っている。それが、グラマジャマの差別化戦略である。それがうまく機能するときと、うまく機能しないときがある。うまく機能しないときは、顧客は単に低価格の商品を選ぶときだ。当社は、低コストで製造されるインハウスのプライベート・ブランドをもつ小売企業と、単純に価格だけで勝負したら負けてしまう。

8 グラマジャマのブランド、そして、あなたがもつ母親兼起業家としての模範的役割・ブランド力を活用して、家電機器や調理器具などに商品を多角化する計画はありますか。

それを絶対やりたいと思っている。もし自分の方法が確立できたら、「マーサ・スチュアート 2.0」*に私はなりたい。グラマジャマが成長するにつれて、より広範囲でビジネス・チャンスを見いだせている。そのために、「グラマライフ」(Glamalife)を創設した。これは、傘下にグラマジャマ、グラマホーム(Glamahome)、グラマペット(Glamapet)、グラマキッズ(Glamakids)というブランドを包摂した総合的なブランドだ。この点において、グラマライフは多くの要素によって構成される、本物のライフスタイル・ブランドだといえる。この2年ぐらいで、このような商品カテゴリーを展開したいと思っている。この目標は、私の今後5年の人生計画の一部だ。より短期的な目標としては、現在ある商品のサイズの範囲を拡大することがあげられる。具体的にいえば、8歳から14歳の女の子をターゲットにしたものを考えている。


*マーサ・スチュアートは、料理、園芸、手芸などアメリカで人気の生活全般のライフスタイルを提案するライフ・コーディネーターのこと。「マーサ・スチュアート 2.0」とは第2のマーサ・スチュアートというより、バージョンアップされたマーサ・スチュアートのイメージ。

9 ウォルマート、トイザらスのような企業はベビー、子供用の商品を販売している。こうした企業との提携は、グラマジャマの商品を補完すると思います。こうした企業との戦略的提携をどの程度考えていますか。

戦略提携を検討したことはある。もちろん、その鍵は、正しい提携相手を見つけることだ。たとえば、ウォルマートは当社のブランドにぴったり合うとは思わない。小売業を、大きく分けると、一般消費者用、その中間、高級品の小売店がある。私は、中間層をターゲットとした小売企業と提携したい。私は、反応を探るためにターゲット社と何回か交渉したことがある。適切な機会が訪れるなら、私は真剣に提携について検討したいと思う。

10 他社から、買収の提案を受けたことがありますか。もしそうなら、それに対するあなたの反応はどのようなものでしたか。もしそうではなければ、そのような提案をどの程度実際に検討しますか。買収の提案を受け入れるか否かの決断において、どのような要因が重要だと考えますか。

不思議なことだが、当社がスタートして約2年が経過したときに、買収のオファーを受けた。その当時、売上高はかなり増加しており、関心を集めていた。しかし、当社はスタート段階だった。そのときは、買収のブローカーからオファーを受けたが、それが私にとって、ターニングポイントになった。最初は、「ちょっとおかしい!この仕事は私の趣味よ。どうして、私の趣味は買収したい人がいるの?」と思った。買収のオファーは、私には理解できなかった。しかし、好奇心から、ミーティングすることとなった。

ミーティング場所に着いたとき、スーツを着た8人ぐらいの人たちが、エクセルの集計表を打ち出していた。役員会用のテーブルの反対側に、手作りの名刺を用意して、私は座っていた。そのとき、とても場違いな気持ちになった。彼らは、私に質問をし続け、自分たちで議論をしていた。その場の雰囲気がかなり深刻なものになったことに、私はたいへん驚いた。そのとき、その場にいる全員が、私のビジネスについて真剣に検討していることに気づいた。正確にいえば、私以外のすべての参加者だ。私とは異なり、先方は私のビジネスに価値を見出していた。このような経験により、私の意識が大きく変わった。

とにかく、具体的なビジネスプランを策定する必要があると悟った。そのときまでは、私は「偶然の起業家」だった。毎日毎日を単に受け入れていただけだった。戦略的な計画を持ち合わせていなかった。資金源もなかった。基本的には、あるチャンスから次のチャンスに単に飛び移っていたに過ぎなかった。このときが、私のビジネスにおいての大きなターニングポイントになった。戦略を策定し、長期的な視点でシステマティックに検討する必要性に気づいた。買収ブローカーが私の契約内容やビジネス関係に対して興味を示したことを観察することで、ブランド構築の重要性を認識した。より明確にいえば、グラマジャマが何を体現するのかを明確にすることが重要だと考えた。

ファッション業界の人間が最初に学ぶ、ビジネスに関する教訓は次の点である。良い商品はすぐに、そして、簡単に模倣されるということだ。あなたの資産が商品だけなら、一旦、模倣されたら、あなたの資産は大きな価値を持たなくなる。だからこそ、資産の鍵となる、あなたのブランドを構築することが極めて重要となる。どのような商品であっても、ブランドはそれ自身が価値を持つ。さらに、ブランドは、多角化を容易にしてくれる。ブランドがあれば、たやすく模倣されるひとつの商品に固執するのではなく、幅広い商品群を提供できるようになる。買収のブローカーによるオファーによって、私の中心的な関心がシフトした。

最近、さらに私の関心がシフトした。今回は、現在の事業を成長させ、最大化することに関心が移っている。これまでは、控えめなスタンスに立ち、自分の時間のほとんどを子供たちのために費やしてきた。現在、自分の自由になる時間が増えていることによって、ビジネス活動を抑制しておく必要はなくなってきた。今の私は次の大きな飛躍の準備ができている。私のいないグラマジャマを想像することは難しい。だから、わたしはグラマジャマに関与し続けたい。もし、買収されても、大きな親会社の傘下にある独立性をもった子会社の社長として残ることができるのなら、買収もひとつの選択肢になる。現時点で、買収などの様々なビジネス・チャンスに対して、中立的な態度で臨みたい。




(その2に続く)



ノーベル経済学賞受賞者などアメリカの超一流経済・経営学者は今の日本をどのように見ているのか?





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杉本 有造 ジョセフ・ガブリエラ 菅野 広恵 北川 泉
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本の概要

アメリカで最も人気のある下着、水着、化粧品ブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」(VS: Victoria’s Secret)。その成功の秘密をビジネスの視点で解き明かします♪

ミランダ・カー


<推薦図書>
本ブログの著者ジョセフ・ガブリエラと杉本有造は、両者ともにMBAの保有者であり、英語と日本語の両方でエレベーターピッチを実施する豊富な経験を有しています。くわえて、両者の経験を活かして、ビジネスパーソンに対して、仕事の現場で直ちに活用できるエレベーターピッチの技法について指導しています。エレベータースピーチのテクニックを習得したいと思われている方に、二人の共著『エレベーター・スピーチ入門~アメリカビジネスで成功するためのプレゼンテーション&自己イメージ作りの技法』を読まれることを強くお勧めします。

エレベーター・スピーチ入門/我龍社

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このブログは、ジョーが執筆し、皆様にお届け致します。ジョーことジョセフ・ガブリエラ は、2000年に来日したアメリカ人。格闘技ファンなら誰でも知てる、K-1ファイターのアンディー・フグ氏にそっくり!1989年米国ワートン・スクールを卒業。その後ペパーダイン大学を皮切りに、イリノイ大学、南フリダ大学を卒業。MBAを含め2つの修士号と博士号を取得しました。日米合弁IT関連企業、スイス系証券会社、米系銀行、そして日系外食企業など幅広い業界の勤務を通して様々なビジネス経験を積みました。趣味は、水泳、読書(村上春樹氏の大ファン!)、ピアノ、そして様々な国の言葉を勉強する事です。ちなみに、2年前から新たに中国語勉強に励んでいます!この記事についてのご質問、感想、また意見を歓迎します。また、共同研究者である杉本有造氏とともにコンサルティング業務も行っていますので、お気軽にご相談ください。

また、次のような「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」をテーマにしたブログも公開しているので、あわせてご一読いただければ幸いです。

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」の目的
皆さんのビジネスリーダーとしての知識欲をさらに刺激するために、毎月、2回の頻度で、「アメリカ・ビジネスの最前線」を主な対象にして、「アメリカ・ビジネスでいま何が起こっているのか」「どのような最新技術に注目が集まっているのか」「日本や日本製品はアメリカでどのように評価されているのか」といった点について、アメリカ人としての見解を掲載します。日本のメディアでは、日本人による単一的(あるいは一方的)な見解が主張される傾向が強いように思えます。このブログ記事では、「世界には多様な考えがある」ということを日本の読者に具体的なテーマで知ってもらうことを意識しています。日本や日本人に対する外国人の見解、考え方を知ることで、読者自身の世界観を広げ、最終的にはビジネスチャンスにつなげてもらえればと願っています。とりあげてもらいたい「旬の話題」や建設的なご提案など、お気軽に著者までご連絡いただければ幸いです。

ジョセフ・ガブリエラ  博士/MBA
東洋大学
gabriella@toyo.jp
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「世界のどこでも働ける日本人になろう」

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杉本 有造  博士/MBA
IES全米大学連盟・東京センター
(The Institute for the International Education of Students, Tokyo)講師
gpmalibu@yahoo.co.jp

© 2015 Joseph Gabriella, Ph.D., MBA. All rights reserved. 無断複写・転載を禁じます。
私の米国の故郷でもある、ロサンゼルス帰りの新生歌姫
は、あのB'zと同じBEING(ビーイング)所属。

安良波 明里(あらは めいり)Meiri Araha

歌唱力、ダンス・テク、そして、ルックス、三拍子揃った「女神」か!
英語の発音もかなりキレイ。

この「you! you! you!」を聞けば、元気1万倍!!!!ムラサキスポーツのCM曲にも採用されている。











彼女のオフィシャルウェッブサイトのプロフィールによると、

大阪生まれ、沖縄育ちの22歳。幼い頃から沖縄民謡・三線に親しみ、
沖縄での学生時代は、沖縄民謡・三線、琉球舞踊、演劇舞台、ストリートダンス等に熱中。

大きな夢を掴むため20歳の時に上京し本格的にシンガー&ダンサーを目指す。
21歳の秋に転機が訪れ、単身でアメリカL.A.にボーカル&ダンスレッスンの為に短期留学。

2015年6月、国内初インスタアイドルMEGBABYが登場する安良波明里のミュージックビデオ「21 ANTHEM」のYouTube配信でCDデビューに先駆けて、アーティストデビューを果たす。



2016年に大ブレイク、間違いなし!



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アナスタシア・レング Anastasia Leng Hatch CEO
2015年1月28日 インタビュー実施
工芸品専門オンラインモール:Hatch


「ハッチ」(Hatch)の共同創業者。同社はカスタムメイドの日用デザイン用品(デザイナー商品、アクセサリー、キッチングッズなど)を専門的に取り扱うネット上のマーケットプレイスを運営する。「ハッチ」を創業する前には、5年以上、グーグルに勤務する。グーグルの本社(マウンテンビュー)で、プロダクト・マーケティング・マネージャーとして活躍。Google Voice、Google Chrome、Google Walletなどの技術開発の初期段階にも関与。ペンシルベニア大学卒。大学では心理学、社会学、フランス語の3つを専攻。アメリカに移って来る前に、ロシア、ベトナム、バーレーン、ハンガリー、フランスなどにも居住。

<続き>

11 「Eコマースにおけるオーダーメイド時代の到来」というあなたのスピーチで、投資家からの垂直的統合のプレッシャーに効果的に対抗したと述べています。その理由は、御社のサイトでの購入の90%が異なった商品カテゴリーを対象にしているというものでした。あなたは明らかにデータに依拠した意思決定をしています。ビッグデータ時代において、あなたは、必要な情報の内容と情報量をどのように決定しますか。そうした情報をどのように集め、分析し、最終的に意思決定のプロセスに反映させますか。


正直に言えば、そうした課題と格闘し続けている。明らかに、私は、多くのデータを検討する。しかし、前述したとおり、企業としての当社の本来の姿を知り、ブランドの柱を決定することが、2015年に入った今、当社にとってとても重要な課題だ。このように、当社は、自社の信じる価値を反映しないような会社になるために、データを最適化するようなリスクは冒さない。そのようなリスクを犯せば、企業はビジョンや哲学を反映しないように感じられるかもしれない。この場合、バランスを維持することは、繊細で扱いにくい。顧客が、その企業(あるいは商品)は自分たちが求めているものではないと示唆するとき、自分が考えているアイデアを反映する企業を作り上げる意味はない。そのように起業はできない。しかし、自分の信念や価値観を完全に捨て去れば、最終的に万能サイズの商品を作ることになってしまう。そうした商品は、どんな顧客にとっても高い価値をもつものではない。そして、顧客が自分の個性を見出せるものでもなく、感情的に親近感を感じるものでもないし、顧客がその商品の熱烈な信奉者になるものでもない。私は、あなたの質問に対して正確な回答ができない。なぜなら、依然として、正しいバランスが何かを追求している段階だからだ。

12 ご存知かもしれませんが、伝統的な日本の工芸品や文化に対して、世界的に人気が高まっている。こうした傾向を加速化し、経済を刺激するために、日本政府は「クール・ジャパン」プロジェクトを実施している。御社のサイトは、日本の芸術家が自分たちの商品を販売するのに理想的なマーケットプレイスになるように思っています。日本のデザイナーや製作者は、ハッチに登録できますか。英語で取引をすることは、必要な条件ですか?どのように、日本の個人や企業がハッチに登録したらいいでしょうか。

私は、日本に2度訪れたことがある。ハッチのような企業は大きな潜在力をもっていると感じている。日本の工芸は長い歴史をもっており、さらに、日本には才能のある工芸家がたくさんいる。現在のところ、英語で取引できる日本人なら、ハッチに登録可能だ。当社は、日本人に登録を歓迎する。しかし、日本語などの外国語のサービスはないので、工芸家が英語ができない場合、それが障害になる。当社が外国のマーケットに参入するばあい、ロシア語を離さない日本人が、日本語を離さないロシア人に商品を販売することが可能になるようなシステムを開発する必要があるだろう。当社のビジネスがある段階に達して余裕ができたら、そうした問題にも取り組みたい。

13 ハッチ(HATCH)という商標で、「エイト」という会社が運営するサイトが日本に存在するが、御社と関係があるのですか。日本での御社の展開の状況はどのようなものですか。日本のマーケットに関して、中期的に(3年から5年)どのように評価していますか。長期的な評価はどうですか。ここ数年で、アジアの他の地域でビジネスを展開することを考えていますか。

当社は、その会社とは関係がない。そのウェッブサイトがどこからきているのかよく分からない。当社は、日本や他の国に、関連会社や子会社をもっていない。


14 女性であることがあなたのビジネスにどのような影響を与えていると思いますか。有利な点は何ですか。また、不利な点は何ですか。


それは、まさに論争を招く質問だ。ある意味で、有利、不利な点は、両刃の剣である。男性の創業者よりも女性の創業者のほうが少ない。最新の統計によれば、女性の創業者はベンチャー資金に依拠した創業者全体の3%にすぎないと思う。一方で、私はマイノリティー(社会的少数者)である。ベンチャー企業のなかには、私のような人間や他の女性を探し出すために努力をする企業もある。

ベンチャーキャピタルに対する私の理解から、ビジネスというものは高いレベルで、パターン認識に依存しているという示唆を得ている。もう少し具体的に説明しよう。企業は、過去の成功において観察できた特徴に注意を払う。そして、そうした特徴により将来的な機会の可能性をふるいにかけている。そのような成功の特徴のいくつかは人間に関係しており、投資家は、ある特徴をもった創業者を探している。過去の創業者のほとんどが男性だったことにより、女性の起業家が出現すると、こうしたパターン認識によるアプローチは機能不全に陥ってしまう。

いくつかの論文は、次のことを示唆している。投資家は、男性的な特性をもっている女性の起業家に資金を提供する傾向がある。私はそうした発見は部分的に正しいと思っている。それに対して不平をいうつもりもない。当社の場合、ここまで成長できてとても幸運だと思う。ときどき、仕事部屋に私一人しか女性がいないのは不利だと感じることがある。ときに、私は、男性だったら絶対に聞かれないような質問を受ける場合もある。したがって、ベンチャーキャピタルとのミーティングの際には、女性らしい服装は着ない。たとえばスカートやドレスは着用しない。そして、メガネをかける。なぜなら、私の行動(外見を含む)のすべてがビジネス的な洞察力やプロフェッショナル性を伝えるからだ。私がこうした行動をとるのは、部分的ではあるが、友人である女性起業家から聞いた経験に基づいている。

それから、ニューヨークの女性創業者のコミュニティーの親密な文化はプラスの点としてあげられる。事業をスタートし成長させている素晴らしい女性たちと話しをする機会をもてる。良い経験と悪い警官に対して、私たちはオープンな態度をとる傾向があり、お互いを助け合うネットワークを構築している。ハッチのチームでは、私は3人の女性と3人の男性と一緒に働いている。

15 ご存知かもしれませんが、リスク回避的な文化をもつアジア、特に日本では、起業は相対的に少ないです。起業を考えている人、特に、女性に対して、どのような助言をしますか。

これは難しい質問だ。というのは、ある国の文化的な環境に抵抗することは難しいからだ。強力な支援ネットワークにアクセスしやすくなれば、状況を少しばかり改善されるかもしれない。私の助言は、志をもって起業を考えている人は、自分が希望することを実践している人々を探し出し、そうした人たちに「糊」のようにくっついているというものだ。たとえば、無給のインターンシップをやる。実際、私は高校や大学のときにそういうインターンシップをたくさんやった。そして、そうした起業家につきまとう。たとえ、あなたが高校2年生になる前の夏を、こうした起業家にコーヒーを出すことにすべて費やしたとしてもだ。あなたがそうなりたいと思う起業家の近くにいることで、どれだけのことを学び、吸収できるか、その経験、知識に驚くことになるだろう。

起業活動をあまり評価しない諸国では、起業家活動を奨励し賞賛するようなサブカルチャーに参加することが大きな違いを生む。それは、実際に起業するか、しないかにかかわらずである。さらに、あなたがリスクをとるなら、あなたは自分の計画に固執する可能性が高くなる。なぜなら、あなた自身が、起業という同じ旅で奮闘している人々に囲まれることになるからだ。

16 御社のウェッブサイトで、あなたは「ノマド」(遊牧民)と表現されています。そこには、あなたがくらした国の名前があります。そうした国での経験を紹介してください。どの国が一番楽しかったですか。日本を訪問したことはありますか。もしそうなら、日本の印象を教えてください。

私は、モスクワで、ジャーナリストの娘として生まれた。6歳のときにベトナムに移った。9歳のときに、ブダペスト(ハンガリー)に行き、11歳のときにバーレーンに移り住んだ。13歳のとき、最終的に、米国に来た。こうした諸国での生活は、常に家族と一緒だったため、それが不思議なことだとは思わなかった。しかし、成長するにつれて、放浪癖が強くなり、2年ぐらいごとに異なった場所で生活したい願望をもっていることに気づいた。ロシアを離れたのち、アメリカに来るまで、私は、フランス語を主要言語にする学校に通った。

高校と大学のとき、いろいろなプログラムを利用して、一人でフランスに行った。最初に3ヶ月、のちに8ヶ月、パリに住んで、勉強した。そのときは、とても楽しかった。このとき以来、2年ごとにどこかに移動することに比べて、同じ場所にずっといることは自分にとっては難しいように思えた。

より最近のことであるが、私はロンドンに住んだ。5年ほどロンドンに居住していた。最初は、この都市を好きになれなかった。最初の3ヶ月は悲惨だった。気候はいつも寒く、どんよりとしていて、雨が多かった。食べ物も美味しくなかった。その後数ヶ月の時間が素早く経過するにつれて、私はロンドンと英国文化に恋をしてしまった。より広いヨーロッパも含め、英国の文化は、どのような仕事をしているからではなく、どのような人間だからという視点から人を評価するのだと思う。そうした文化は、人間に力を与えてくれる。ディナーパーティーに行くと、仕事は何をしているなどは質問されない。なぜなら、参加者は、自分たちが楽しいと思う話題について話しかけてくるにすぎない。アメリカでは、その人がどこで働き、どのような仕事をしているのかが、社会的なステータスの面で最も重要視される。パリでもロンドンと同じようなことを感じた。フランス人も、仕事というひとつの側面よりは、その人の個人全体について、より関心をもつ。


私は、日本には、仕事で1度、旅行で1度行った。旅行のときは、東京、京都、そして多くの観光地を訪問した。日本では、静かでリラックスした時間を味わえた。東京では、最初、ライトの多さ、音、人々の動きに圧倒された。ニューヨークのタイムズ・スクエアにいるように感じた。しかし、日本はずっと平和な感じがした。地方の田舎は美しかった。寺社も訪れた。日本への旅行を楽しみ、幸せな気持ちで帰国したのを覚えている。そのとき、日本語を話せばよかったと後悔している。次に日本に行くときは、少し日本語を話そうと思う。

17 アメリカのビジネス・スクール(経営大学院)のプログラムは、急速に変化しているインターネット社会の現在のニーズを効果的に捉えていると思いますか?

グーグルや現在のハッチでの経験にもかかわらず、いつも無力感を感じているが、あなたの質問は私の個人的な経験に関係している。というのは、ハッチを起業するまえに、ビジネス・スクールへ入学することを考えたからだ。最終的には、起業の経験が、私版のMBA(経営学修士)の教育をもたらしてくれるという結論にいたった。あるとき、ビジネス・スクールの友人の一人に、「私は、社員を一人解雇したばかりだ」と話をしたことを覚えている。彼女は、私に対して「ビジネス・スクールの授業で、社員を解雇することを練習した」と告げた。二人の状況の偶然の一致が興味深い。なぜなら、私がリアルな実践的な状況で身につけていたスキルを彼女は、ビジネス・スクールの授業で練習していたからだ。

テクノロジー産業は、MBAは実践的な経験よりも価値が低いとみなす数少ない産業だと、私は考える。ハッチよりも、とても早いスピードで成長している新規企業のなかには、起業家的な経験を重ねた人材を採用しようとする企業が存在する。そうした企業は、実際に自分で事業を起こした人間を好む。シリコン・バレーのコミュニティーのなかでは、企業を立ち上げたという実績が栄誉だとみなされるのだ。









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