現在はすっかり三和電子のレバーがお気に入りとなってしまったので、三和の新型以外に換装する事はほぼない。なので、かつてゲーセンの主流であり、かつお気に入りでもあったセイミツレバーはほとんど触る事すらなくなってしまったのであるが、最近発売されたグラディウスオリジンコレクションをプレイしていくうちに、ドット単位の動きを要求されるこのシリーズにおいて、シャフトが長く、かつ遊びが大きい三和電子は若干不利な面が多いのかな、と思うようになってきた。
と言う訳で、久々にセイミツに換装してみよう、と思う気になったのであるが、基本的にシャフトが短いセイミツレバーをベストな長さで使用するにはSSベースによる換装が必須である。しかし、殆どのアケコンは三和電子のみの装着を前提としているため、セイミツのLS32-1をSSベースで装着出来るアケコンは非常に限られているのである。
基本的に、私の知る2017年以降のHORIのアケコンは、ミニ以外は全てセイミツを取り付ける事が出来る。RAPV,Nはもちろん、ファイティングエッジ刃も、そして現行のフラッグシップのFSαも無改造で取り付ける事が出来る。なので、セイミツを使うためにはHORIのアケコンさえ用意しておけば全く問題はないのであるが、個人的にHORIのガワのフィーリングは少し自分には合わないので、出来れば他のアケコンを使用していきたいのだ。
ただ、前述のようにその場合はかなり限られる。結局、HORI以外でSSベースを取り付ける事が可能だったのは、Ratherの初代Pantheraと、先代MadcatzのTE2+のみだった。一応、どちらにも試してみたのであるが、やはりアケコンとしての完成度とモチベーションは圧倒的に前者なので、こちらを換装した。本音としては三和電子との相性が抜群なので、あまり変えたくもなかったのであるが、三和電子であれば現在メインのネモ氏モデルや、そして現行最高のObsidian2もあるので、まあこれでいいかなと。
流石に、三和電子使用時の圧倒的な操作性や静穏性は感じられないが、それでもシャフトが短く遊びが少ない作りはシューティングには最適だな、と思わざるを得なかった。そして、最初は錆びるのが嫌でシャフトカバー付きのものを買ったのであるが、三和と異なりカバーの長さが足りずに触ると回ってしまうのがやり辛い、またフィーリング自体も異なる事にも気付いたので、結局外して使用する事になった。
以前、マッドキャッツの初代TEにて使用していた際は、あまりスイッチ音も響かず、アケコンとの相性も非常に良かったと記憶しているのだけれども、静穏性最高の初代Pantheraでもまあまあ音がするので、多少内部の仕様は変わったのかと思ってしまう。それが気になる私としてはやはり三和電子の方が好みなのであるが、先述のようにドット単位はやはりセイミツである。
そして、三和電子しか付けられないアケコンにも、MSベースを使用すれば取り付ける事が出来る。なので、まずは最近使う事のないNaconのDaijaに付けようと思ったのであるが、なんと三和専用の段差があるため削らないと付けられない。流石にそこまではしたくないので、これもまた最近使わないQanbaのPearlに取り付けてみた。
こちらは無事取り付けられたのだが、そのままだと当然シャフトが短いセイミツでは、レバー長も短くなる。そこで、別売りの4mm長いシャフトを取り付けてみると、ちょうどいい長さになった。しかし、それでは当然セイミツの売りである短いシャフトによる細かい動きが消されてしまうので、これでは換装の意味が薄れると思ったものだ。もちろん、総合的な操作感覚は完璧にセイミツのそれなのであるのだが、やはり先述のように、これではセイミツの売りが消されてしまうとも思ったものだ。
なので、その性能を最大限に活かすにはSSベースで取り付けるしかないのであるが、現行新品で購入出来るメジャーなアケコンはHORIのアルファと、現在Windows専用のRAPのみと言う事になる。