ドリームキャスト発売24周年・その1 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

世界的には11月27日と言えばブルース・リー生誕の日、そして日本国内的には初代タイガーマスクこと佐山聡の誕生日、つまり東洋を代表する2人の天才が生まれた日と言う大変な日なのであるが、実はドリームキャストの発売日も11月27日だった事に今更気付いた。

 

もちろん当時はリアルタイムでずっと追っていたのであるが、何故かブルース・リーの誕生日と同じ日と言う事には気付かなかったのである。まあそれはさておき、事実上セガ最後のハードとなったDCであるが、今風に言えば当初からズンドコの嵐だったかのように思える。

 

最初に発表されたのは確か5月ぐらいだった気がするが、当時業務用最高峰の基板である同社のモデル3が秒間100万ポリゴンだったの対し、DCはなんと300万ポリゴンだった。つまり、当時のアーケードゲームが楽勝に移植出来るという事である。それは「バーチャレーシング」から3Dに力を入れてきたはずのセガが、3Dが苦手な家庭用ハードに移植せざるを得なかったという矛盾からやっと解放されるという意味でもあった。当然、PSに押されっぱなしだったSSファンとしては期待せざるを得なかったものである。

 

その時点でほぼハードは完成しており、ビジュアルメモリや独特のコントローラーも発表された。前者はSSのセーブデータの脆弱性を解消したものであり、さらにはゲームとビジュアルが連動しているという画期的なものであった。極端な話で言えば、のちのWiiUの走りとも言えるものである。

 

コントローラーも独特な形状をしており、一見すると4ボタンなのであるが、LRが付いており実質6ボタンである。しかし、そのLRが曲者で、いわゆるトリガー形状のアナログ入力なのであるが、これはどう考えても格ゲーには向いていない代物だった。まだまだアーケードでは2D格闘ものが人気であり、当然セガにとっても命綱的なジャンルなのだから、それをバッサリ切り捨ててしまうかのような形状はいかがなものかと思ったものだ。

 

そして、忘れてはならないのがデフォルトでアナログモデルが搭載されており、買ってすぐにインターネット接続が可能な仕様になっていた事だ。何故かセガは異様なまでにネット対戦に積極的であり、すでにメガドライブ時代から実用化しようとしていた。当時はまだ子供だった事もあったとは言え、対戦と言えばゲーセンか、友達を家に呼んでするものと言う認識しかなく、またそれが当たり前であった事からも、少なくとも自分的には「ネット対戦なんて必要?」と言う頭しかなかったのだ。