遂に発売された待望のメガドライブミニ2。私が購入の決め手としたのは、当時メガCDを買うきっかけとなった「ナイトストライカー」と、同じくタイトーの「ニンジャウォーリアーズ」、そして見た目だけはそっくりな「ファイナルファイトCD」、そして当時としては驚異のグラフィックを誇った「シルフィード」らが収録発表されたからである。
つまり、私が当時所有していたメガCDソフト全てが収録されているという訳であり、そうなったらこれは買うしかない。一応、実機自体はまだ所有はしているものの、私の場合は初代MDとメガCD2の組み合わせなのでとにかく大きく、初代PSを購入した頃にはすでに片付けてしまったし、一応PC上のエミュでもプレイは試した事もあるものの、実質20年以上はまともにプレイしていないはずである。
という訳で、当然メガCDのゲームから率先してプレイしていったが、やはりとにかく懐かしいの一言。これまでのミニ系だと、遅延の問題が結構騒がれたが、「ナイトストライカー」はかなり分かる範囲で起きているものの、他のタイトルはこれまでと比較してもかなり良好であり、とても快適にプレイ出来たものである。アケコンも前作同様、弱PK同時押しでUFBが使えるので全く問題ない。
まあ、それ以外のレビューはYouTuberなどに任せるとして、やはりメガCD本体とほぼ同時購入した「ニンジャウォーリアーズ」は思い入れのあるゲームである。アーケード版の筐体自体は町田で見た事があったものの、プレイはしてはいなかったので、ニンウォリというゲームそのものをプレイしたのはおそらくメガCD版が初めてだったかと思う。その後、おそらく渋谷会館あたりでアーケード版をプレイしたかと思うが、当然あまりの難しさにあっさりとゲームオーバーになってしまった。
しかし、サントラ自体はゲーメストを読んで持っていたので、当然その「Daddy Mulk」の素晴らしさは知っていた。往年のゲーマーならご存知のよう、ゲームBGMの範疇を超えた歴史的な名曲であり、今なお「アーケードゲーム史上最高のBGM」のひとつとして真っ先にその名が上がるVGMである。そこもタイトーは十分に理解しており、なんと当時としては異例とも言える、「CD音源によるアーケード版BGMが完全収録」という偉業をやってのけた。
今なら当たり前かも知れないが、実はこの当時、いくらCD-ROMのゲームであってもアーケード版VGMを完全収録というのは皆無だったはずである。理由は簡単で、CD音源イコール音楽プレイヤーでも再生できる、つまりサントラ代わりに使う事が普通であり、要はサントラCDとの兼ね合いが生まれてしまうからである。
「スーパーダライアス」がドルビーサラウンドという、当時の環境ではまるで実用性のないエフェクトを入れたのも、要はオリジナル音源をそのまま収録する事が出来なかったための苦肉の策だと思っている。公式でそのような発表があった訳ではないものの、モノラルテレビがまだ当たり前だった時代に、そんなシステムを所有している人間など皆無であった事からも察しがつくというものだ。