プロレス総選挙2022 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

実に5年ぶりにテレ朝でプロレス総選挙が開催された。ただ、前回は歴代も含めてだったのに対し、今回は現役のみである。なので、それを聞いた時、随分とチャレンジングな事するなと思ったものである。理由は言わずもがな、今プロレスを見ている人というのは当時と比べるとかなり限られているはずだからである。

 

例えば、最大手の新日本プロレスのYouTubeチャンネルですら登録者数が50万人も行っていないのだ。個人でも珍しくない現在、日本における業界最大手の新日本が100万はおろかその半分以下にも達していないというのはあまりにも悲しい現実だ。まあ、世界的にはWWEが9000万人を突破し、現時点で世界8位ぐらいなのでそれに関しては誇らしいのであるが、ともかく日本に関してはそんなものなのである。

 

一応、BS朝日では金曜夜8時からワールドプロレスリングリターンズが放映されており、地上波の深夜帯のみよりかは露出が高くはなっているのかも知れないが、正直テレビ視聴者の層自体思いっきり高齢者層に偏っている現在では、どれだけ効果があるのか不明である。

 

まあ、そんな厳しい現実がある中で、このような企画を突如として実現させたテレ朝の英断には頭が下がる思いである。しかし、特番としては短い1時間枠という所に、ある種の限界を見てしまったというのも確かである。で、当然数ヶ月前には本当にネットで順位を募集した訳であるが、もちろん私も投票した。5位まで投票出来たのであるが、入れたのはオカダ、飯伏、内藤、オスプレイともう一人誰かだったかと思う。1位に入れたのは当然オカダだった。

 

これが、ただの人気投票であればオカダよりも内藤や棚橋が上位に来るのがほとんどなのであるが、今回は最高を決めるというコンセプトだったはずなので、迷わず1位はオカダにした。なんだかんだでこの10年、オカダがIWGP王者、そしてメインを貼った時が最も安定感を感じたし、ベストバウトの受賞歴もそれを物語っていると思う。

 

それは多くの人もそうだったようであり、見事オカダが1位に輝いた。前回のアントニオ猪木と同様、「この人が1位じゃなければおかしい」というランキングであったので、オカダが1位になった時は安心したものだ。この枠ではほとんどが新日本とスターダムで占められたので、正直ブシロード総選挙みたいな感覚に陥ってしまい、見ていて若干面白味に欠けた面もあったのだが、その中で4位に食い込んだ武藤敬司はさすがである。

 

なので、あまりにもブシロード系に偏ってしまったので、案の定やらせだ云々みたいな声も上がっていたが、個人的にはこの結果はガチであるかと思う。そもそもファンの分母数が圧倒的に違うのだから、その両団体に集まりがちなのも当然である。

 

ただ、番組的にはやはり容易に結果が見えてしまうのは面白味にかけてしまうのも確かである。なので、そういう面に関しては、全く予想が付かなかったテレビゲーム総選挙の方がよっぽど面白かった。

 

しかし、テレ朝もその辺りの事を考えていたのかどうかは知らないが、同日深夜に第2部として31~50位までの特番も用意していた。さらに、こちらにはブロレス好きの面々も新たに加わり、第1部よりも遥かにディープに話が進んでいったため、番組として遥かに面白い出来だったのだ。これをYouTubeではなく地上波で流すというのがまず凄いし、これで新たなファンがついてくれれば嬉しいものである。