ファミコン誕生39周年・その2 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

もちろん、私もドラクエIIIには大変熱中し、しあわせのくつを入手するまでやり込んだものである。しかし、数年後にウィザードリィを手にしてからは、その魅力が大幅に薄くなってしまったのも確か。逆に、AIや章立てという新基軸を取り込んだIVの評価が高くなって行ったというのもあるのであるが、そんな事もあって私的にはドラクエIIIが1位というほどでもないのである。

 

という訳で、客観的に見て「これは凄い!」と思い、かつ1位でも文句はないなというゲームは「スーパーマリオブラザーズ3」である。当時、オンタイムで買う事はなかったものの、のちに借りてプレイした時は、ファミコンの限界を超えたかのようなゲーム性に大変な衝撃を受けたものだ。それは今もそうだ。そののちも、、ファミコンの限界を超えたと言われたゲームはいくつかあるが、全てにおいて名作と呼ぶに相応しいゲームはやはりマリオ3なのではないかと思う。

 

ただ、もうひとつ忘れてはならないゲームがある。それは、初代「ゼルダの伝説」だ。かつてのファミ通編集長も言っていたが、これに関してよく言われるのが「当時のファミコンのゲームはなにかしらのパクリだった。しかし、ゼルダは完全にオリジナルだった。」である。当時はまだゲーム自体が新鮮かつ衝撃的なものだったので、そういう面でのゼルダの凄さは理解は出来なかったものの、ゲームの歴史を振り返った場合、確かにゼルダ以前にゼルダはなかったのは間違いない。

 

ただ、残念だったのは、1994年にROM版が発売されるまでの8年間、ディスクシステムがないと遊べない事だった。発売年は盛り上がったものの、その勢いはあっという間に消沈し、1988年には完全にROMメインに移っていった。つまり、大抵の人たちは1986年にディスクシステムを買った人たちしかプレイしていなかったはずであり、そういう意味でプレイ人口が限られてしまっていたのがハンデだったかと思われる。

 

しかし、それでも売上と書き換えを合わせれば150万人ほどはプレイしている訳であり、十分多いのは間違いないが、それでも初代スーマリの4分の1、ドラクエIIIの半分以下の数字である。任天堂とディスクシステムの力を見せつけた伝説的名作であるとは言え、実際にプレイした人たちの分母に限りもあった事は否めなかった。

 

という訳で、私がファミコンベストゲームに挙げるのは以上である。