前回触れたよう、ナイトストライカーのビデオは撃ちまくりのワンコインクリアと、編集による全ステージパシフィストプレイと言う究極の内容である。パシフィストと言うのは見慣れない単語であるが、直訳すると平和主義みたいな意味であり、つまりは一切弾を撃たず、それでいてかつノーダメージでステージクリアすると貰えるというボーナスである。
言うまでもなく、大変高度なプレイであるのだが、それだけにボーナスも半端なく、最大で2千万点まで貰えるため、ハイスコア狙いでは避けられないプレイなのである。当然、一部ハイスコアラーのみが出来るプレイなのであったが、そんな超一流のプレイが遂に公の場に公開されたのだ。
しかし、その時点では私はまだナイトストライカーを一度もプレイした事はなく、あくまで鑑賞ビデオと言うレベルに過ぎなかった。そんな1993年2月のある日、本厚木の地下に存在した「アルファルファ」と言うゲーセンに赴いた所、なんと純正筐体そのままのナイトストライカー筐体があったのだ!それからと言うものの通いまくり、ちょうど1ヵ月後に撃ちまくりながらワンコインクリア出来たのである。
この時点で筐体があったという事は、おそらく初期の入荷からずっとここにあったかも、と言う事である。つまり、ザ・ベストゲームでその存在を知った時点でおそらくあった、と言う事だ。そう思ったら、なんと勿体ないとしか思えなかったのだが、このゲーセンはかなり分かり辛い地下にあったため、なんとそれまで何度も本厚木へ通いながら気付く事がなかったのだ。
しかし、話は前後してしまうが、これが初めてのワンコインクリアしたゲームではなかった。それは、この先月ぐらいに以前触れた向ヶ丘遊園駅前の「ホワイトハウス」に設置されていた「沙羅曼蛇」である。前回、4面ボスまでは行けたので、ここをクリア出来ればワンコインクリア出来る、と言う自信があったので、場所的にも「なにがなんでもワンコインクリアする」と言う覚悟で再度訪れたのである。
何度挑戦したかは覚えてはいないが、4面ボスを例の安全地帯でノーミスで抜け、5面もザブIIの対処法を学んでいたため初見でノーミス、その後のベルベルム編隊も高次周パターン使用ながらなんとかクリア、ボスも倒し、遂に6面まで到達したのである。6面もボスまでノーミス、さすがに脱出ではワンミスしてしまったものの、遂にストII以外のゲームをワンコインクリア達成したのである。それまで、アーケードゲームはクリア出来る、と言う感覚が皆無だったので、喜びはひとしおだった。しかも記念すべき初クリアがグラディウスシリーズである。そのファンである以上、どうしてもいずれかのシリーズで達成したかったので、余計に嬉しかったものだ。
ここから一気に自信がついた私は、それまで中途半端に終わっていたゲームにも挑戦する事となった。そしてその次のターゲットは、「出たな‼ツインビー」だったのだ。