最近知ったのだが、長年WWEを放送していたJスポーツとの契約が昨年一杯で切れ、遂に日本国内において日本語環境で視聴出来る手段が消滅してしまったと言う。少し前、WWEの日本語ショップが閉店する、という知らせは届いてはいたのであるが、まさか放送までなくなるとは夢にも思わなかったものだった。
長らく日本に関わってきたWWEが、今回このような形でほぼ完全に日本を切り捨てた形となってしまったのは、単純に日本市場は金にならないと判断したのであろう。まあこれまで色々やってきたにも関わらず、結局根付く事はなかったので、その判断は妥当だと言える。一応、WWEネットワーク自体は見れるので、私的には問題はないのであるが、当然RAWとSmackDownは1ヶ月ほど遅れての配信となるので、どうしてもディレイが生じてしまうという事になる。
そういう事もあって、これまで私がWWEのストーリーを追い続ける事は実はなかった。もちろん、PPVやアーカイブ、YouTubeでのダイジェストなどは見ているとは言え、具体的な展開まではよくは知らないのである。しかし、それでもJスポなどでリアルで追っかけていた熱心なファンもいた事であろう。多くはないかも知れないが、やはり彼らにとってみれば日本語版の終了はとても残念な事である。
しかし、その代わりなのかは知らないが、今年からなんと両放送とも本放送の2日後にYouTubeで90分バージョンながら無料配信されていたのだった。ある程度英語を理解出来る人であれば、これはなんともお得であるとしか言いようがない。これで、ほぼリアルタイムでストーリーを体感出来るというものである。ただ、当然英語を全く理解出来ない人にとっては、そうもいかない。実際、Yahoo知恵袋でも、その理由で視聴を諦めたという人がいたほどである。
正直、英語を学ぶメリットは非常に大きいし、実際にWWEの影響で英語を勉強し始めた人も多い。だからこれをきっかけに英語に目覚めれば良いと思うほどであるが、そうもいかないのであろう。もったいないと言えばもったいない話である。特に、WWEは世界をマーケットにしているだけあって、実況はともかくスーパースターの滑舌は非常に良く、かなり聞き取りやすい英語で話してくれるため、リスニングの勉強には割と向いているとは思う。
もちろん、ビジネス英語であるTOEICのテストには向いてはいないだろうが、それでも耳に慣らすには悪くはないと思う。もちろん、WWEネットワークであればクローズドキャプションも表示出来るので、目でストーリーを追う事も出来る。という訳で、日本語版がなくなったからと言ってWWE視聴をやめるというのは、あまりにももったいないと言えるのだ。