ファイプロ以降はほとんどゲーム雑誌も読む事もなく、SFCはおろかゲーム自体の情報すら入手する事がなくなっていた。そんな時に役立ったのが、徳間書店から発売されていた「大技林」である。基本的にウルテク紹介の本であるが、カタログとしてもなかなかの役割を果たしてくれていたので、ゲームカタログとしても大いに重宝したものである。なので、ここからしばらくはそこでめぼしいソフトを発見した際にプレイしていったものである。
そのうちのひとつが、「キャラバンシューティングコレクション」だった。スターフォース、スターソルジャー、そしてヘクター87の3本が収録された一応お買い得的なソフトである。しかし、内容自体はファミコン版そのものであり、さらに当時はまだファミコン本体も現役だった事から、ほとんど存在意義を感じずに速攻で売ってしまった。一応、SEでBGMの一部が消えない、ちらつきが改善、などのメリットもあるのであるが、それでももう少しSFCならではの豪華さを期待していただけに、ガッカリ感は否めなかった。
そして、1995年の秋頃になってようやく買ったのが、「真・女神転生」だ。これはかなり早いうちから発売予定がなされていたが、一向に発売される気配がなく、私がSFCから離れていた1992年の秋頃になってようやく発売された。当時よく行っていた相模原のブックオフで買ったと思うのだが、なんとなくだが自力でプレイしたかったので、攻略本も見ずにプレイしていった。一応レベル41ぐらいまでは行けたのであるが、さすがに面倒になってきてしまい、しばらく放置、その後ケイブンシャの攻略本を買った時にやっとクリア出来たものだ。
そしてそして、1995年12月、ようやくドラクエVIが発売。これは運良く予約出来たのであるが、正直なかなか熱中する事が出来ず、あまり面白いとも思えないまま1週間ほどでクリアし、そのまま8000円ほどで売ってしまった。ドラクエと言えば行列がつきものだったが、当時はすでに次世代機が主流になりつつあったせいか、これに関してはあまりその手の話は聞かなかったように思える。ドラクエリアルタイム世代も成人前後となり、ゲームに慣れ過ぎてしまいかつてのような熱狂は出来なくなったのか否かは不明だが、ドラクエの発売日としては極めて平穏だったものだ。
翌年4月には、「旧約・女神転生」を購入。タイトルだけでは意味不明だが、要はファミコン版の女神転生シリーズをリメイクし、まとめて収録したものである。私は結局ファミコン版の初代女神転生はクリア出来なかったので、そういう意味でもリベンジと言う感じであったのだが、このSFC版はなんとマップがSFCオリジナルとなっており難易度が大幅に低下、攻略本さえあれば難なくクリア出来るレベルとなっていた。IIの方はさほど変わり映えはないのであるが、カエルを倒すルートを進めた際にのみ仲魔に出来る悪魔が新たに追加された。
いずれも出来は良かったのだが、IIに関してはファミコン版のBGMの印象が特に強烈だった事もあって、おとなしくなったSFC版は不評と言われている。私もプレイしていて普通だな、と思ったし、元々のファミコン版IIの出来自体も素晴らしかった事もあって、これに関してはやはりファミコン版の方が上だと思う。