スーパーファミコンを愛す・その7 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

当時はまだソフトのサイクルが緩やかだったので、雑誌もある程度ひとつのゲームにフォーカスする事が出来ていた。その中で、「イースIII」がファミコンとSFCに移植されるという事で、ファミマガが特集を組んだことがあった。正直、IIIは名作と謳われるI/IIと比べるといまひとつであり、普通に考えたら絶対に欲しい、と言うゲームではなかったはずである。しかし、当時はほぼどんなゲームでも注目されていたので、まんまと策略に引っかかって買ってしまったのである。

 

すでにPCE版が先行して発売されていたのだが、当時はまだCD-ROM2ユニット購入前であったし、さらにPCEの雑誌も読んではいなかったので、正直その出来は良く知らなかった。なので、ゲーム内容自体もファミマガの特集で知ったクチである。もちろん、オリジナルのPC版もプレイはしていないので、当時はこのSFCの出来がいかほどかと言うのは理解出来なかった。まあ、グラフィックは及第点ではあったものの、BGMの音色がかなり今一つであり、このおかげでSFC版の評価を下げてしまったと思われる。

 

そして、早くも前回触れたFFIVの発売日を迎える。しかし、さすがにIIIよりも遥かに注目度が高かっただけに、予約と言うのは非常に困難であった。私がSFC本体を購入した本厚木ミロードで予約が可能、という情報は仕入れる事が出来たのであるが、あいにく初回受付はすでに終了してしまっていた。と言う訳で、すぐにプレイする事はかなわなかったのであるが、発売直前にファミマガ初のSFC増刊である、スーパーファミコンマガジンが発売され、しかもファミマガ史上初となる音楽CDが付属していた。そのCDの中に、なんとFFIVの楽曲が5曲ほど収録されていたのである。

 

何が収録されていたかははっきり覚えていないものの、うちひとつが戦闘のテーマである。今なおシリーズ屈指のテーマだと思っているが、それだけに初めて聴いた時もなんてカッコいいんだろう、と思ったものである。その他には超魔界村や、ドラキュラのBGMも収録されていたと思うが、これは非常に画期的な付録だったと思う。

 

その頃、遂にストリートファイターIIに手を出してしまった私は、ゲーメストも買い始め、いよいよアーケードゲーマーへの道を歩みだす事となった。よって、この頃から次第にSFCとも疎遠になりつつあるのであるが、そんな時に買ったのがシムシティだ。家庭用初の移植、しかも任天堂と言う事でかなり注目されたゲームであったが、アレンジが非常に上手くいったおかげもあり、かなり中毒性が高かったゲームだ。

 

評価も非常に高かったのであるが、元々自由度が高いゲームに50万人をめざす、と言う明確な目標を定めてしまったため、どうしてもそこを目指さざるプレイをしてしまう、と言うのは賛否両論あったものだった。