ファミリーコンピュータを愛す・その41 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

続編で操作性とレスポンスが大幅に改善されたファミコン版ウィザードリィは、さすがにIIIをプレイしてから初代というのはそういう点でキツイものがあった。しかし、それでも初期シリーズ中で最高の名作と言われ、さらにはPS版の「リルガミンサーガ」が発売されるまで最高の出来、と原作者にお墨付きをもらっていたファミコン版のIである。面白くない訳がなく、それはそれはIII以上にやり込んでいったものだ。

 

初代の必須イベントはブルーリボンを取る程度であり、あとはワードナを倒すだけなのであるが、ファミコン版は金の鍵がないと直通エレベータ前のダークゾーンを通過出来ないので、どうしてもそれだけは攻略せざるを得ず、そのまま全く行く必要のない落とし穴だらけの3階までわざわざ探索したものである。もちろん、ブルーリボンを取った後は一気に9階に降り、そこで少しレベル上げをしてから10階に挑んでいったと思う。

 

ファミコン版では巨人系にマカニトが効くのと、そしてもはや必要悪、暗黙の了解であるリセット技が容易に使えるため、クリアするだけなら難しい事はない。そして、ワードナを倒した後はもちろんひたすらアイテム探しである。もちろん、1番の目的は最高の武器である村正だ。これには1ヶ月ほど要し、レイバーロードを倒して得た事を未だに覚えている。そして、経験値稼ぎと言えばあまりにも有名なグレーターデーモン稼ぎだ。

 

元ファミコン通信編集者の渋谷洋一氏は、この技を極めるために16時間連続プレイ、6人のパーティで2億経験値までやり込んでいったらしいが、当然私はそこまではしていない。さらに、ファミコン版は後年明らかになったACバグの存在により、バマツやマゾピックが無意味な呪文と化しているため、いくら呪文を唱えても毒や麻痺を受けてしまうため、結構手間がかかった事も印象深い。

 

そして、それからしばらくしてようやくII、元のシナリオ3も購入。遅れたのは正直購入を躊躇っていたからであるが、その理由としてはフロアが善悪別となりパーティが制限されてしまう事、ファミマガ付属の攻略本を見るとダンジョンや謎解きの難易度が明らかに高くなっていた、事などが挙げられた。それでも思った以上には楽しめたが、やはり初代やIIIに比べるとクリア後も長続きする要素はないため、レベル40台程度でやめてしまった。

 

また、いずれの攻略本も6階のマップの大半ほぼ非掲載であったため、自力で探索して本物の宝珠をゲットしたものである。そこまでマップは難しくはないのであるが、この時はレベルがまだ11であり、マロールを覚えていなかったため、どうやっても自力で脱出せざるを得なかったので、今思えば九死に一生であった。なので、それを覚えてからは自力で完全なマッピングを行ったものである。つまりはこの時になって初めてマッピングの楽しさを理解できたという訳だ。