アーケードスティックのお話・その38 続・For PS3 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

PS3においてゲームアーカイブスや互換機能を使用する際、遅延が避けられないというのは間違いない事実である。この手の話題が上る度、「モニターが原因」と述べる輩が必ず湧いてくるのが通例だったのだが、現在では家庭用すらもゲーミングモニターで接続するのが珍しくない時代となっているので、それはもはや言いがかりに過ぎない。大体、もしそれのみが原因であれば他のハードでも起こっていなければならないのに、決してそうではないのだからこの時点ですでに破綻はしているのだが。

 

まあそう言う訳で、初代PSやPS2のソフトを完全な状態でプレイするには、今だに実機とブラウン管が必須なのはまあ確かである。しかし、現在ではPS3全盛期より極限まで遅延を減らしてプレイする事が可能となっている。それにより、「ストライカーズ1945II」などは、明らかにSwitch版よりも遅延が少ない状態でプレイ出来るほどだ。その鍵は、ゲーミングモニターはもちろんの事、アケコンにもある。

 

前にも触れたが、PS3をアケコンでプレイする際にはPS3/PS4切り替え対応、かつPS4モードにしてもPS3上で動作するアケコン、もしくはUFBが必須である。私が確認した際、前者が可能なのはTE2+と、旧Pantheraである。いずれも廃盤なのが難点であるが、切り替えなしであればファイティングスティックαも対応している。しかし、PSボタンが反応しないので、やはり切り替えあるのが好ましい。

 

そして、旧Pantheraは、UFB以外では反応速度が最速の部類に入る。また、TE2+のように、スイッチを切り替えても一瞬動作が止まる事もないので、非常に使い勝手がいい。PSボタンを押す時だけ、一瞬変えればいいだけなのである。なので、つまりはPS3をベストな状態でプレイするのであれば、旧Pantheraは是非欲しいという所なのだ。

 

そして、PS3/PS4のモードを切り替えた際、明らかにPS3モードよりもPS4モードの方が反応速度が速い事が体感出来るだろう。これは余程鈍感でない限り体感出来るはずである。つまり、これでPS3の遅延の大きな要因は、USB接続のアケコンにあった事が実感出来るだろう。この点がXbox360が優れていたという訳であり、よって良質のシューティングはほとんどそちらで発売されていたという訳である。

 

つまり、そこさえ解決すれば、少なくともPS3用ソフトにおいてはXbox360と同等になる訳であり、実際「雷電IV」などをそれでプレイすれば全く遜色ないレベルでプレイ出来る。もちろん、それはアーカイブスでも同様であり、さすがにHDMI変換を挟むのでブラウン管と同等まではいかないものの、それでもグラディウスVなどはなんとかプレイ出来るレベルになるのだ。

 

体感的にはUFBもほぼ同一と思われるが、こちらはさらに初期型PS3においてPS2のソフトをプレイ出来るという最高の利点がある。どう言う理屈か不明であるが、何故かPS2のソフトを起動した瞬間に純正コン以外のアケコンはほとんど操作不能になるのだ。これを解決するには、ディスクが起動される直前からしばらく□ボタンを押しっぱなしにすれば良い。途中、PSボタンに反応すれば成功である。