ここからハードの紹介といくが、現在は2代目PS3を使用しているので、まずそのフォルムに懐かしさを覚えたものだ。PS4Proと同じぐらいの大きさであるが、今見てもシルバーの艶もあってか高級感が漂う。当時これを買えた人は所有欲が大いに満たされた事だろう。そしてUSB端子が4つもある事にも驚いたが、当然3.0ではない。
アップデートも認証も無事に済んだが、まあやはり驚かされたのはその爆音である。長時間稼働させると熱で半田が溶けてしまうという話もあるので、放熱には十分気を配る必要がある。そして、なんといってもPS2の起動である。無事に起動はできたのであるが、ここで大きな落とし穴を発見。なんとUFBのアケコンがピクリとも反応しないのだ。
純正コンだけは反応するが、アケコンはどうしても動いてくれない。他のに付け替えてもだめ、というかTE2+などはそのランプさえ点灯してくれない。すぐにBrookのサイトで調べた所、PS2ソフト起動時に□ボタンを押しっぱなしにする、という英文があったので、その通りにした所無事に全てのボタンが反応してくれた。これで動いてくれなかったらまるで意味のない代物と化していたので、さすがにUFBといった所である。
これは仕様のようであり、PS2起動時に限って動かないアケコンが相当数あるようである。一応、HORIのRAP3やバーチャスティック・ハイグレードなどは反応してくれるようなのだが、当然これらは元々の遅延が酷い。つまり、初期型PS2の所持イコールUFBはほぼ必須という事になってしまう。これはとんでもない落とし穴だ。
遅延はほぼ初代PSと同等である。グラディウスIVやVはギリプレイできるといった所であるが、さすがにグラIIIはSwitch並の遅延となってしまうのでまともにプレイは出来ない。しかし、まあ思ったよりかは、という所であった。ブラウン管にRGB接続すれば遅延は軽減されるのだが、HDMIでプレイしたいからあえて買った訳であり、それではあまり意味はない。
画質は、正直何故かゲーミングモニター上では微妙である。通常のPS3などは非常に綺麗なのだが、元がSDソースだといまいちのようだ。しかし、有機ELに映し出した時の美しさはやはり格別である。ハイパーストIIを表示させてみたのだが、思わずおお!と言ってしまったものだ。しかし、当然遅延は増すため、格ゲーやシューティングではあまり実用的ではない。RPGやSLG専用だろう。それでも十分なのだが。
なので、今から買うとなると色々微妙な点も多いので、PS2互換が不要であればまず買う必要はない。しかし、それでも初代PSからPS5までのゲームが全てHDMIモニターに映し出せる、という満足感は何物にも変え難いものだ。