すでに何度も触れてきたように、XboxOneユーザーを悩ましたのがアケコン不足である。そんな頃、Amazonでアケコンと検索して出てきたもののひとつが、「公館快打大搖俱樂部」という、謎のアケコンである。オフィシャル品でない事は一目瞭然であったが、それより目を引いたのがその価格である。税込49800円という、当時のPS4ProはおろかXboxOneXさえも上回るほどのアケコン史上最高値の価格だった。
当時、まだ何も知らなかった私は、「こんな怪しいぼったくり製品誰が買うんだよ」としか思わなかったものだったが、おそらくこれを見た他のほとんどの人たちはそう思ったのではないだろうか。そんな謎の製品の素性を知り始めたのが、「Brook Universal Fighting Board」なる製品を知ってからの事であった。当時のコンバーターはいずれも遅延が酷く、いずれも使い物にならないものばかりであったので、XboxOneXを快適にプレイする最良の選択がこれだったのである。
そして、その通称「UFB」が最初から搭載されている、完成品のアケコンがずばりこの「公館快打大搖俱樂部」によるアケコンだったのだ。そしてそして2019年9月、ちょうどその辺りのタイミングで「千石電商」が店頭での販売を開始したのである。ちょうどその頃私も秋葉原に行き始めた頃なので、そこで初めて実物を見る事が出来た。このガワは2015年ぐらいには現地の台湾で販売を開始していたようであり、今となっては正直古さを感じざるを得ない。しかし、フル金属製で作られたそのガワは非常にしっかりと作られており、RAPと同程度のサイズながらその安定性と重量感は目を見張るものがあったものだ。
しかし、すでに自身でUFBアケコンを製作していた私、あえて買う理由もなかった。そもそも、結局格ゲーとアケアカにより、PS4中心になっていた事、XboxOneやSwitchは結局メインになる事もなかったので、UFBどころかPS4用さえあれば特に問題がなかったのである。その後、現存するほぼ全てのフラッグシップモデルを購入し、最近では遂に廃盤のTE2+すらも購入してしまったほどだった。
Amazonで長く売れ残っていた通常バージョンも遂に完売、千石電商ではまだ販売中なものの、UFBアケコンだけですでに3台ある現状ではもはや買う理由はゼロである。しかし、ここに来て定価の2割引ほどで買う機会が突然到来する。かなり迷ったが、その入手性から考えてもこの価格で買える機会はもはやないだろう、という事で遂にアケコンマニアの最終到達点とも言えるこの「公館快打大搖俱樂部」アケコンを遂に入手してしまったのである。