アーケードスティックのお話・その32 for Nintendo Switch.Vol.3 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

Switch用のRAPは、今なお2017年7月に発売された1モデルのみである。なので、今となっては設計が古いと言わざるを得ず、右サイドに付いているボタンが押しづらいのも相変わらずだ。これはその半年前に発売された、PS4用の2017RAPを元に設計されているためであり、HORIの言い分としては押し間違いを防ぐだが、その当時より発売されたほとんどのアケコンのボタン配置を見れば、正直ナンセンスとしか言いようがない。

 

 

 

いきなり欠点から触れてしまったが、それでもこのSwitch用が優れている所はままある。まず、下面に滑り止めが付いている事である。現在では当たり前の滑り止めであるが、実は元となった2017年RAPには付いていなかったため、地味ながら進化と言える。もう一つは見てわかるとおり、ビュウリックスを基本としていながら、レバーとボタンが離れている事である。

 

これは以前HORIがXbox360用に発売したRAP改が元となっているのだが、確かにビュウリックスは幅が狭くて窮屈、という印象が拭えなかったので、これは正直悪くはない。ただ、同じく離れている旧PantheraやVictrixよりも離れている印象なので、見た目のバランス的には若干の違和感はある。

 

そして、搭載パーツは言うまでもなくHayabusaパーツである。以前購入した時はセイミツに換装してしまったのであるが、今回はこのまま使用していくつもりである。というのも、天板が薄いため、三和電子やセイミツに換装した際音がかなり響いてしまうのだ。つまり相性が悪いという事であり、それならこのままで良いや、という事である。しかし、当然かも知れないがHayabusaパーツとガワは相性が良い感じで、ウルトラストIIも難なくプレイできるので、今のところ問題ない。むしろ、前回変えてしまった事を後悔してしまったぐらいだ。

 

そして最も重要な点と言えば遅延である。ご存知のよう、Switchはゲーム自体に遅延がある事が多いので、検証には注意が必要であるが、元々遅延を感じないゲームで試した所、ほとんど問題ないという事を改めて実感した。むしろ、雷電IVなどはUFBよりこれの方が快適じゃないか?と思ったぐらいであり、確かにネットの意見通りだな、という事も実感したものだ。

 

そして、忘れてはならない点として、これには連射装置が搭載されている事だ。「Nintendo Switch Online」に加入している私は、もちろんファミコンのゲームもプレイする事が出来る。しかし、ソフト連射が搭載されていたPS3のPCEアーカイブスなどとは異なり、こちらには一切ついていない。イコールコントローラーによる連射装置がどうしても必要になる訳であり、ここでRAPが大きく生きるという訳なのだ。

 

連射は秒間5、12、そして20から任意で選択出来る。当時、例の黄色いハドソンジョイスティックでプレイしていたものだが、それでも本格的なアケコンでスターソルジャーがプレイできるというのは喜びだ。これは大きなアドバンテージと言うしかない。

 

という訳で、特に拘りがない限り、Switch用はこのRAPが圧倒的にオススメだ。アケアカも含めてアケコンを使うゲームは非常に多いので、買って損はないだろう。