そんなグラディウスIIIであったが、難易度は酷評されようとも色々な意味で伝説的な作品である事は間違いない。少なくとも、同年に発売された他のアケアカのゲームとは一線を画しているのも事実である。そして、12月24日に突然のリリース、しかもSwitchだけでなく、PS4版までもが日付を超えてすぐという異例の対応であった。
これに関しては以前すでに詳しく載せているが、リリースの関係から先に購入したSwitch版はとにかく遅延が酷く、未だに改善されていない。私の「ゲーミングモニターとRAP」という現行最強の組み合わせですら6フレームあると言うのだから、一般的なテレビのゲームモードではさらに遅延が大きいはずである。対するPS4版は3フレームとの事なので非常に快適だ。なので、グラIIIに関してはPS4版一択である。
さすがにPS2版を購入した時ほど長くプレイは出来なかったが、やはり私をゲーセンに導いてくれたグラIIIが完全な形でプレイ出来るというのは大変な喜びであった。PS2版もスコア表示のずれこそ違うが、それ以外はほとんどアーケード版そのままであり、家庭用のシリーズ中最も完成度が高いと言って良いだろう。しかし、残念な事に当時は遅延がかなりの問題となった。当時の環境では遅延など考えもしなかっただけに、プレイして一瞬で違和感に気づいたものである。
ただ、今でもPS2本体とブラウン管テレビ、そしてRAPでプレイ出来る環境があるのであるが、驚くべきことに今プレイするとさほど遅延は感じないのだ。もちろん、他のシリーズと比べればある事はあるのであるが、昨今のエミュレーターベースの移植に慣れ切ったせいもあるのか、別に違和感なくプレイ出来る。PS4版が3フレームなら、おそらくこのPS2版も3、4フレームぐらいの遅延であろうか。少なくとも5はないはずである。感覚的にはSwitch版の初代グラディウスと同等ぐらいかも知れない。
翌年、こちらは家庭用初となる「サンダークロスII」が発売された。当時はストIIの影に完全に隠れた形となってしまったが、それでもコナミのシューティングゲームとなればそれなりに皆プレイしていたものである。ただ、コナミと言えばやはりグラディウスシリーズであり、さらに当時はまだその6作目として位置付けられていた「パロディウスだ!」がまだそれなりに稼働していた。こちらはあの凶悪な難易度を完全再現した移植が一度も実現していないだけに、どうにかアケアカで叶えてもらいたいものである。