アーケードアーカイブスを愛す・その8 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

ニンテンドースイッチの発売から半年後、こちらでもアケアカが展開され始めた。アケアカNEOGEOに関してはXboxOneでも展開されたが、Switchに関しては本流である。つまり、ここでPS4への独占供給が終わりを遂げたのである。まあ、すでに爆発的な売り上げを記録していたSwitchなら当然かも知れないが、アケアカ独占というのはPS4ユーザーの特権だっただけに、それが崩れたのは正直残念な気持ちがあった。

 

そして、その第一弾はまさかの「マリオブラザーズ」である。もちろんPS4では絶対にリリース不可能なタイトルであり、イコールSwitchユーザーのみの特権でもあった。まあ、元々任天堂のアーケードゲーム自体、せいぜい1983年ぐらいまでのものなので、余程の任天堂マニアでもない限りは必要ないのかも知れないが、それでも幻に近い存在である任天堂のアーケードゲームが再現されると言うのは、歴史的に見て大きな意義があると言うものだ。

 

しかし、それでもしばらくはPS4ユーザーの特権は続いた。というのは、大人の事情かグラディウスシリーズがなかなかリリースされる事がなかったのである。コナミのゲームはすでにリリースされていたので、何かしら別の理由があったと推測されるが、遂に2020年2月に「沙羅曼蛇」がリリースされた。同年7月には遂に初代「グラディウス」が発売、11月には「グラディウスII」そして12月にはPS4版と同時発売ながら「グラディウスIII」もリリースされた。

 

現在、PS4だけでプレイできるゲームは初代「ダライアス」のみのはずである。これも「ダライアス・コズミックコレクション」が先に発売されたからであり、イコールダライアスをプレイしたければそれを買えば良いだけの話である。つまり、事実上アケアカ目当てならば、任天堂ゲームを含む「完全版」であるはずのSwitchを買った方がお得という事である。しかし、そうそう上手くは行かないのが世の中というものだ。なぜか、それは現在では定説となった「遅延」である。

 

すでに「彩京シューティングコレクション」などで話題となっていたが、エミュレータベースのゲームはかなりの割合で遅延が生じる。当然、アケアカもその影響は避けられないのであるが、全てが全てという訳でもない。全部のゲームをプレイしている訳ではないので検証は無理だが、私の所有しているシューティングで言えば「ティンクルスタースプライツ」や「スターフォース」、そして「出たな‼︎ツインビー」などではほぼ違和感なくプレイ出来る。

 

反面、肝腎要のグラディウスシリーズでは遅延が生じてしまう。おそらくアケアカで最も熱心なファンが多く、そしてうるさいグラディウスシリーズに限って遅延が生じてしまう、というのは、Switch版アケアカにとっての大きな欠点となってしまったのだ。