2001年にもなると、新品で購入したと言えば前に触れたようにドラクエIV程度であり、あとはほとんど中古だった。しかし、この頃はソフマップなどでも中古販売が再開され、また徐々にプレミアソフトが現れ始めていった事などがかさなり、かなり中古市場が活発であった頃だったかと思う。セガサターンの中古の収集を始めた頃もこの時期だ。
ただ、幸いな事にPSに関してはまだSSほどプレミアソフトというのはなかったかと思うので、比較的集めやすかった。そして当時、シューティングゲームなどはSS中心に買っていたものの、この頃になるとPS版も中古があれば購入していった。一番はやはり将来性である。言うまでもなく後方互換性のおかげであり、初代PSソフトがPS2でも動く、イコール最新の周辺機器も使える、というメリットは非常に大きかったからだ。
そして、それまで2DならばSSというのが定番であり、特に格ゲーなどは拡張RAMの存在もあってPS版は到底及ばなかった。しかし、意外にもいくつかのシューティングはPS版の方が出来が良かったのである。具体的には怒首領蜂や、ストライカーズ1945IIだ。当時、ゼビウスの流れを引き継ぎ、古いブラウン管テレビを床に縦置きにしてプレイしていたのであるが、それだとほとんどと言って良いほどアーケード版と遜色ない出来だった。
特に後者はかなりプレイし、攻略サイトを頼りに1周プレイまでやり込み、その後はアーケード版でも1周を達成出来たほどである。その後、SS版も購入したのであるが、こちらはどういう訳か処理落ちが酷く、特に縦画面モードでそれは顕著だった。しかし、同じ場面であってもPS版では一切起きなかったため、ここでシューティングならSSという固定観念は終わりを告げたのである。
そしてこれは数年後の話、具体的には2004年以降の話となるが、この頃になるとHORIのリアルアーケードProでこれらのゲームをプレイする事が出来た。もちろん、まだUSB接続ではないかつブラウン管時代でもあるため、遅延などとは無縁の時代だ。この要因もあって、この辺りからマルチ展開のソフトであっても、ほぼPS版中心になりつつあったかと思う。初代PS時代はこのような本格的なアケコンは皆無であったため、ここに来て当時は叶わなかった夢が現実のものとなっていった訳である。
そして、前年やりかけのままだったドラクエVIIをようやくクリアしたのも、2001年9月の事だった。どこで脱落したのかは覚えてはいないが、とにかくもう機械のようにレベルと熟練度を上げまくっていったのだけは覚えている。トータルプレイ時間は90時間弱程度であったかと思うが、それだけ長いとどういうイベントがあったのかも希薄となってしまい、シリーズでも最も印象が薄いものとなってしまった。ただ、初版を買ったにも関わらず、フリーズは一度も起きなかったのは奇跡だった。