年末商戦の目玉であるはずだったドラクエVIIは結局発売されず、最終的にはなんと2000年の8月まで延びる事となってしまった。この辺りには大分大人の事情が絡んでいた事を後に知る事となったが、それを読んだ媒体自体忘れてしまったので今となっては忘却の彼方である。
そしてミレニアムの2000年、この頃の話題と言えばPS2一色である。私は前年の発表会の様子をトゥナイト2で見たと思うのだが、当時のゲームの常識を遥かに超えたグラフィックに驚愕し、同時にもうセガには勝ち目はないな、と実感したものだ。そして、このPS2の様子は一般ニュースでも大々的に報道され、ニュースステーションでは予約でサーバーがダウンした、というのを見た記憶がある。
当時はまだまだネットは今ほど一般的ではなかったので、そこですでに予約を受け付けていたという時点で驚きだったのであるが、当然発売と同時に大ヒットを記録し、まともに買えるまでは大分時間がかかったものだ。しかし、今とは異なりまだまだ店頭販売主流だったし、Amazonも上陸前、ヤフオクもまだまだ黎明期とそうそう転売ヤーも多くはなかったはずなので、今のPS5ほど入手困難でもなかったかと思う。
ただ、もちろんそうそう頻繁にお店に通う事などもなかったので、実際どうだったのかもよくは分からないのであるが、記憶にある限り初めて店頭で実物を見たのは5月ぐらいであったかと思う。そして、PS2のローンチはゲーセンの衰退もあり、初代PSやSS時代と比べたらそこまで目玉もなかったと思うのだが、やはりPSの後方互換、そして何と言ってもDVDビデオが再生出来るという大きな売りがあったため、ソフト不足はほとんど懸念されることはなかった。
という訳で、PS2発売後になってもまだまだ初代PS中心であった。それを示すかのように、本体をさらにコンパクトにしたPSOne、そして専用モニターが発売。当時、私の本体はかなり限界を迎えていたので、結構欲しかったのであるが、電源が内蔵されていないという事もあって今でも買ってはいない。そして、7月にはドラクエVIIに先駆けてFFIXが発売。ゲーム自体の評価は高かったようだが、前作の不評もあって100万本ほどセールスを落とした。続編の売り上げは前作の評価自体という事を改めて証明したゲームと言えた。
そして、8月には発表から3年半以上の月日を経て、遂にドラクエVIIが発売。私は近所のお店で予約購入出来たのであるが、蓋を開けてみれば賛否両論の出来であった。私はなんとか1週間ぐらい頑張ってプレイしてのであるが、その後挫折。結局再開してクリアに至ったのは翌年の9月の事であった。