話は再び「アドベンチャークイズ」へと戻るが、こちらはCD音源が使われているのはOPとEDのみであり、本編は全て内蔵音源となっていた。普通であればショボさを感じてしまう所であるが、こちらは元々の音源が大した事もなく、さらに音源の再生で読み込みがストップする事もなくテンポが損なわれなかった事からも、個人的にはほとんど気になる所はなかった。
こちらのアーケード版は本厚木などでプレイした事があったと思うが、PCE版では高解像度モード使用のため文字が美しく、そのあたりに関してはアーケード版を上回っていたかと思う。しかし、当然の事ながらアーケード版はクリアまでやり込んではいないので、問題が全て同じかどうかは不明である。もちろん、クリアするためにはひたすらやり込むしかないが、かろうじて「カプコンワールド」だけはワンコインクリアは達成する事が出来た。
ハテナ?の方が問題が難し目、かついじわるな問題も多かったため、一度もワンコインは達成していない。また、一応「アドベンチャークイズ2」でありながら、歴代カプコンキャラは1人たりとも主演していないので、その辺りで人気が今ひとつだったと言われる。
そして、夏にはコナミから初のCDソフトとなる「SNATCHER」が発表された。元々のMSX版では未完成だったとかで、ようやくここで全ての謎が解かれる完全版という売りでもあったため非常に注目され、実際に評価も高かったのであるが、実は全くプレイしていないのでここでは割愛する。
そして10月、我々グラディウスファンには待望のソフトが発表される。言わずもがな「グラディウスII」である。もちろん、当時の大半の専門誌で大々的にトップで紹介されていったのであるが、アーケード版の発売から4年が過ぎていたため、正直な所古さは否めなかった。ただ、写真を見る限りでは、初代で叩かれたであろう要素がほぼ解決されているようであり、さらに色合いも極めてアーケードのそれに近かったりもしたので、これはこれは大変な期待を抱いたものである。
正直、その当時で言えば最も発売が楽しみだったソフトであったのかもしれない。しかし、ここでひとつ残念な情報が流れていた。それは、PCE版オリジナルステージが追加、というものだった。ファミコン版のようにほぼオリジナルならともかく、ここまでアーケードに忠実なのに何故そんな余計な要素をつけるのか?正直不思議で仕方がなかったが、これは世の中の大半のファンもそう思っていたようであり、実際発売後のファミ通のインプレッションでも、全く同じ事を述べていた。
まあ、一応救済処置としてアーケードモードなるものが用意されており、それを使えばそのオリジナル面を消す事が出来る。その代わりポーズが使えなくなるが、まあほとんど問題はなかったので常にそれでプレイしていた。SFC版パロディウスだ!でも余計なステージが追加されていた事を考えると、開発チームの問題ではなく上からの指示なのかも知れないが、いずれにしてもファンにとっては余計な要素以外の何物でもなかった。