これまで全くWiiに触れてこなかったので、今更ながらここで語ってみる。1992年頃からFFなどの超大作RPGを除き、ほとんどアーケードの移植ものしか購入する事がなくなってしまった事から、顕著な任天堂離れを起こしていた。PS・SS時代ももちろんそれは続き、1996年という時代でありながらカートリッジを採用したN64などは当然スキップ、現在実機でプレイした事すらもない。GCになってからはアーケードの移植ものも増えたとは言え、その当時はもっぱらセガサターンのソフト収集、そして英語を勉強し始めてからは顕著なゲーム離れを起こしてしまったので、当然GCも実機を触った事すらない。
それから数年間そんな調子であったので、HD世代の本体はいずれもスキップ。なので、当時リアルで購入したハードと言えば「英語漬け」や、当時流行っていた脳トレのソフトをプレイするために買ったニンテンドーDSLiteぐらいだった。2008年、ようやくPS3本体を購入したが、それもブルーレイ目的であったため、まともに購入したソフトはコナミの野球ゲームと、翌年のストIV、そしてDL専用のナムコミュージアム程度。一応、初代PSはプレイ出来たものの、ここで何度も触れてきたように遅延の問題が当時は酷く、まともにプレイする事もなかった。
そんなゲーム離れを起こしていた私がWiiを購入したのは、2009年5月頃であったかと思う。Wiiの発売当時はかなりの入手困難であったかと記憶しているが、さすがに2年半近く経った当時は勢いは落ちており、どこでも普通に買えるようになっていたと思う。どこで買ったかは覚えてはいないが、多分まだネットショッピングはあまり使用していなかったので、町田のヨドバシとかだっただろう。
で、なぜその頃になってWiiを購入したかであるが、やはりバーチャルコンソールの存在が一番だった。FCやSFCはもちろん、PCEやMD、さらにはMSXそしてアーケードまでカバーするというのはさすがに任天堂の懐の深さである。それは本体発売直後から展開されてはいたのだが、決定的となったのはPCEのCD-ROM2のゲームが展開されたからである。これにより、イースI・IIや、スーパーダライアスといったCD-ROMの超名作らがWiiでプレイ出来るようになったのだ。
ただ、Wiiのストレージは512MBしかないので、あまり大きなゲームは展開されなかった。なので、天外魔境シリーズなどは発売されなかったと記憶しているが、それ以外にもアーケードゲームがほぼそのままの完成度で展開されるなど、レトロゲーマーには感涙もののサービスとなったのだ。ただ、レトロゲームをプレイするのに必須なアケコンの展開がショボく、HORIもマッドキャッツもエントリーレベルのアケコンしか発売しなかったため、仕方なくソウルキャリバーのアケコンを買ったものである。
それからまもなく、PS3においてもPCEアーカイブスなるものが展開された。こちらはメモリ、HDDも余裕があるために、WiiではプレイできなかったイースIIIや、天外魔境シリーズなども展開された。もちろんHD画質であるので、少なくともWiiにおけるPCEの価値はかなり下がる事となってしまったが、ハドソンがコナミに完全吸収された事などが原因となり、あっさり新作の発売が終了してしまった。元PCEユーザーとしてはかなり期待していただけに、これはかなり残念である。現在ではPCEミニも発売されているが、誰もが希望したマジカルチェイスがないのは価値も暴落である。
一応、アナログ接続のみという事もあるのか、遅延に関してはPS3版よりかは優秀ではあった。しかし、結局当時はゲーム熱そのものが高くなかった事もあって、パッケージソフトなどはほとんど買う事はなかった。せいぜい、シェイプボクシングと、ドラクエの25周年ソフトであった。
そして、2019年3月にテレビを買い替えると、純正でHDMIに対応していないWiiは接続出来なくなってしまった。かなり経った後、AmazonにてHDMIアダプターを購入し、接続自体は可能となったのだが、当然アプコン機能はないために有機ELであっても画像は劣悪であり、遅延も起こってしまう。
それらの問題を除けば、レトロゲームをプレイするハードとしてはかなり有益である事は間違いないのであるが、なんと肝心要のVCのサービスがストップ、以降Wiiでは永久にソフトを購入する事が出来なくなってしまった。現在、Switchにおいてクラブニンテンドーの有料会員であれば、ある程度のFC、SFCソフトをプレイする事は可能なのであるが、ラインナップは完全に任天堂の気分次第であるため、出来ればVCと同等レベルのサービスも欲しい所である。