最近、PS3用アケコンにUFB基板を内蔵したものを入手した。見た目は天板が張り替えられたRAPNであるが、側面にタッチパッドがないモデルであり、背面を見ると機動戦士ガンダム on PS3とあるので、そのモデルを改造したものであろう。しかし、基本的な現行のRAPNとほとんど変わりはなく、もちろんノアール配置でもある。
これ以上アケコンは必要のない所までは来ているのであるが、Qanba Pearlを購入して以来ノアールが好みになり、そのUFB内蔵モデルとくればこれは食指を伸ばさずにはいられなかった。そして、最も惹かれた部分と言えば、左上のスイッチ部分などをそのままUFB仕様に流用している事である。大抵の改造モデルは、天板や側面にドリルで穴を開けてボタンを配置したものなのであるが、これは元々のボタン類が全てUFBに対応しているので、見た目が非常にスマートなのだ。
以前のレビューにおいて、RAPNはガワの剛性がいまいちと触れており、実際の操作感覚についてはあまり期待はしていなかったのであるが、これが意外にもしっくりきた。もちろんフル三和電子なのだが、もちろん他のフラッグシップよりかは音が響く感こそあるものの、操作感としては十分及第点、全然いけるじゃん、という感じだったのだ。まあ、私が所有しているRAPNはセイミツレバーのみの換装だし、XboxOne/360用の海外用ソウルキャリバーVIアケコンはデフォルトなので、実際にRAPNと三和電子の組み合わせは一度もした事はないのであるが、前述のように思ったよりもいけるじゃん、という感じでかなりの好印象だった。
このアケコンの欠点と言えば、ガワがかくばった作りをしているので、机置きをした時に手首の付け根が痛くなる事である。この辺りを考慮して、旧PantheraやObsidianとPearl、そしてVictrixなどは全て丸みを帯びている傾斜となっているのだが、RAPNを使用した後にそれらを使うと、その傾斜のありがたみを非常に実感するものだ。その辺りはさすがフラッグシップであり、かつRAPNの欠点とも言えるので、その辺りを考慮するのであれば選択肢としては再考かも知れない。まあ、膝置きの人であれば問題ないかも知れないが、若干重く面積もとるので、長時間の使用は厳しいだろう。
しかし、それでも現在最小遅延のUFB基板使用という事もあって、購入以来の使用頻度は抜群である。今ではWingmanコンバーターという完璧な代物が発売されている事により、PS4のアケコンさえあえればPCEミニ以外ほぼ使い回せ、しかも遅延も極めて少ないので、昔に比べたら価値は下がっているかとは思われる。それでも、前にも触れたようにSwitchだと既存のアケコンやコンバーターではまだギリ遅延が感じられてしまうので、本当にミリセカンドの世界かも知れないが、個人的な感覚で言えばやはりUFBの方が快適にプレイ出来る。
そして、めでたくPSstoreの継続が決まったPS3においても、やはりUFBが最も快適にプレイ出来る。購入当初は遅延が酷くてまともにプレイできなかったグラディウスVも、ゲーミングモニターとUFBの組み合わせであればかなり快適にプレイ出来るようになった。これでブラウン管に接続すれば、理論上はほぼPS2実機と同等な感覚でプレイ出来るはずなのだが、それならPS2実機でやった方が手っ取り早いだろう。HDMIに起因する遅延はもはやどうしようもないようだ。
まあ、私のように遅延を気にする人間はさほど多くはないとは思うので、ほとんどの場合はコンバーターで済むかも知れない。また、SwitchもPS4も所有している、という人であれば、大抵のゲームであれば後者の方が遅延が少ないので、それを選択すれば済むだけである。ようやく今月下旬に他機種で発売される「カプコンアーケードスタジアム」なども間違いなくそれに該当するはずなので、Switchの遅延に不満ダラダラであった私は買わざるを得ないのであるが、やはりできれば同時発売、というのが希望だ。