PS2のHDMI出力について | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

レトロゲーマーを悩ませる問題のひとつとして、現行のテレビはほぼHDMIとコンポジット端子しか備えていない事になる。当然、HDMI端子正式採用以前のゲームハードに関しては、コンポジット以外選択肢はないのであるが、さすがに今の時代にコンポジット出力などまあありえない。という訳で、その世代までのゲームハード環境を、今の時代に構築するというのは一筋縄ではいかないのだ。

 

最も有名な選択肢としては、かつて電波新聞社から発売されていたフレームマイスターであろう。アナログRGBから変換されるHDMI出力は最高とされるが、いくら価値がある製品とは言っても、レトロゲームに5万をポンと出せる人はそう多くはないだろう。そこで、最も手軽にHDMI出力を出せる手段というのが、Amazonなどで転がっている非公式のHDMI出力アダプターである。

 

そこで調べる限り、アナログRGB出力が可能なハード以降ではほとんどの製品に対応したものが発売されているようであるが、私の需要的にはやはりPS2である。そこで、かなり前に1500円ぐらいの一番安い製品を購入したのであるが、PS2ゲームの画面は映るものの、15KHzノンインターレースの初代PSゲームは全く映ってくれなかった。PS2ソフトながら、同じ出力のグラディウスIIIも同様である。

 

個人的に言うと、PS2よりも初代PSの方が思い入れがあるので、それであればPS3で起動するのが最も手っ取り早い方法である。しかし、以前にも触れたように、最新のゲーミングモニターとアケコンを使用しても遅延は免れない。当然、ダウンロードのPS2ソフトも同じである。もちろん、ジャンルなどによっては全く気にならないものもあるが、シューティングラブな自分としてはPS3レベルの遅延があるとどうしても許容範囲外なレベルなのだ。

 

そこで、やはり最終手段としては現行入手できる、最もマシなHDMIアダプターを使用するしかないと言う結論に至った。それが、同じくAmazonで購入できる「POUND PS2 & PS1 専用 HDMI変換コンバータ HD LINK CABLE」である。以前は6000円ほどしたようであるが、現在4980円となっており若干入手しやすくなった事から、最近になって入手してみた。もちろん、フレームマイスターのようなアプコンはないものの、さすがに1500円程度の安物とは比較にならないほど綺麗である。しかし、一番重要なのはやはり遅延だ。さすがに、こちらも安物や、そして3Aカンパニー製のRGB-HDMI変換アダプタなどと比べたら遥かに良好ではあるものの、それでもさすがに初めからHDMI前提の現行機や、ブラウン管接続に比べると遅延はある。

 


感覚的にはPS2版のグラディウスIIIよりかは若干マシ、と言った程度なので、気にならない人はならないだろう。しかし、私のようなシューティングゲーマーらにしてみると、やはりこの程度の遅延であってもどうしても気になってしまうものである。以前のプラズマテレビにD端子接続していた時は、さすがにブラウン管と比べたら遅延はあったものの、ここまではっきりわかるレベルではなかったので、やはりこの辺りがHDMI非対応製品の限界なのだろう。しかし、現時点でこれ以上の選択肢はほぼなく、あとはもうブラウン管に接続する以外はないので、もうここで妥協するしかない。

 

まあそれでも、上記のように安物アダプターよりかは遥かにマシであるし、もちろん初代PSソフトも綺麗に映るので、シビアなシューティングゲーマー以外にはやはりこれが最良の選択肢である事は間違いない。