Macbook Airを購入して束の間、先週発売されたばかりのHuawei Matebook 14を購入した。見ての通り、このシリーズはMacBookのパクリである訳だが、MacBookのWindows版的なPCを求める層にとっては比較的需要があるモデルだと思う。今年の5月にそのうちのひとつであるD15を購入したのであるが、それだけは他のシリーズとはやや趣が異なり、画面比率が一般的なワイドタイプの15.6インチでかつノングレア、そしてそれに比例するかのようにガワも巨大だったので、このモデルだけはおおよそMacBookのイメージとはかけ離れたものとなっていた。
物自体には満足し、MacBook Proがすでに型落ちだった事もあって、2年ぶりにWindows回帰を果たしたのであるが、前にも触れたようにMacBook Airの最新版を購入すると、やはりこれは使いやすいな、と思い直し、再びMacBookへとの回帰を果たした。よってD15はほぼお役御免となってしまったのであるが、いかにデスクトップのゲーミングPCがあるとは言え、やはりラップトップでもWindowsは持ってはおきたい。しかし、MacBookのサイズに慣れると15.6インチははっきりいって巨大である。そこで改めて他のシリーズを物色した。
ちょうどAmazonのセールと重なったので、ASUSのゲーミングノートにも興味が湧いたのであるが、やはり同価格帯であればかなりベンチマークの数値は落ちるし、さらに画面サイズ的にもかなり物足りない。もちろんD15においてもある程度のゲームはプレイしていったものの、やはりテレビやゲーミングモニターに比べたら迫力に欠け、特に縦シューなどは問題外だ。という訳で、やはりラップトップに求めるものはゲーミング性能ではなく使い心地である。
それから英語のYouTubeもはじめ、色々なレビューを参考にしていったのであるが、そこで目についたのが発売されたばかりの14だった。わざわざヨドバシの店頭でもチェックしていったのであるが、実機を見た感じではやはりMacBook同様の13インチがいい感じであった。しかし、そのモデルは全てUSB-C端子オンリーなのである。一部モデルには専用のハブが付属しているのであるが、MacBookよりも遥かに拡張性の高いWindows機において、やはりダイレクトでUSB-A端子が繋げないのは大変不便である。と言う訳で、画面サイズよりも利便性という事で14が筆頭に上がった。
そしてCPUであるが、昔はインテル派だったものの、昨今のRyzenの劇的な性能向上とコスパを見る限り、今は完全にAMD派である。そしてこの14はRyzen7 4800Hだ。これだけでもD15のRyzen5 3500よりも遥かに性能が高い事は確実である。そして、ディスプレイは昨今はほぼノングレア主流であるが、目には優しくないとは言えやはりMacBookのグレア液晶は美しい。D15はシリーズで唯一のノングレアだったので、十分画面は綺麗であったのだが、やはりMacBookユーザーとしてはグレアが良かったな、という思いがずっとあった。そして、この14はグレア液晶だ。さらに、面白いギミックとしてタッチパネル対応だ。あまり意味があるとは思えなかったが、YouTubeでサーチする時などは案外使えるし、まあないよりかはあった方が面白い。
そして、先日ヨドバシで注文し、本日届いた。さすがに14インチだとバランス的な美しさで言えばMacBookに軍牌があがるが、久々のグレア液晶のWindowsというだけでも満足した。画面比率は3:2なので、動画やゲームは黒帯が出来てしまうが、それでもPC全般の使い勝手を考えたらスクウェア画面の方がやりやすいとは思う。これが今だにAppleが、MacBookやiPadでワイド画面を一環として採用しない理由だろう。
CPUはさすがに早く、CINEBENCH23で驚異の9000越えだ。Appleが満を持して発表したM1よりも上の数値である。まあ、M1はファンレスなので静音性は比較にならないのであるが、それでも同価格帯ながら遥かにM1を上回る数値というのはさすがである。内蔵GPUなのでさすがに重いゲームは無理であるが、まあゲーム目的ではないので別にいいだろう。
キーボードの感覚はD15と大差なく、MacBookに比べたら若干ストロークが長い感じだ。これは個人の好みだと思うが、個人的にはMacBookの方が打ちやすい。しかし、配列はやはりWindowsの方がやりやすいのも確かである。タッチパッドに関しては、やはりAppleのトラックパッドに太刀打ち出来るモデルはないだろう。Matebookもかなり頑張っているとは思うが、クリック時のストロークがかなり重いのが難点。しかも、文章を作成する際に、それをオフにしておかないとかなり干渉してしまうのが難。よってマウスを使わざるを得ないのか、とも思ったが、それはある程度タッチパネルでカバー出来るので、この使い方は盲点であった。
正直MacBook Airの出来が素晴らしいので、しばらくWindowsノートは要らないとは思ったのだが、やはり動画を見ていくうちに物欲が湧いてきてしまったし、いくらパクリとは言ってもHuaweiの技術力は間違いなく確かである。そして、いくらデスクトップがあるとは言っても、やはりWindowsならではの拡張性やXboxとの連携を考えたら、持っていて損はないな、とも思った。まあ、とりあえず中国企業の筆頭であるHuaweiに関しては思う所のある人も多いとは思うのだが、それでもスマホで培ったその技術力には惹かれて止まないのである。