Xbox One Xについて語る。 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

この機種の最大の特徴と言えば、もちろん2020年11月に次世代機が発売されるまでの現行機において、唯一のネイティブ4Kが出力可能である事である。当方PS4PROも所有しており、もちろんエンハンスド対応のゲームも何本も購入しているが、はっきり言ってとても比較にならないぐらいにOneXの方が綺麗である。すでに購入して1年半近く経った今でも、今なおForzaHorizonなどを起動する度に、あまりの美しさに「これはやばい」を連呼してしまうほどである。正直、PS4PROでグランツーリスモを起動してもそれほどまでのインパクトはないので、これに関しては完全にXboxOneXの方が上である。

 

そして、Xboxシリーズの最大の特徴と言えるのが、優れた後方互換性である。PS3においては初期を除き、ひとまず初代PSのソフトに関してはほぼ完全に近い形で走らせる事が出来たが、もはやユーザー側の努力ではどうにもならないレベルの遅延が存在しているため、RPGなどならともかく、シューティングゲームなどはお話にならないレベルであった。それに対して、全てのソフトではないものの、Xbox360の主力級のソフトであればほとんどが対応していると言ってよく、さらに、ファイナルファンタジーXIIIのように、いくつかのソフトはエンハンスドにも対応しているのだ。

 

当時はディスクメディアの違いもあり、Xbox360はPS3のFFXIIIに比べると解像度が劣るというものであったが、エンハンスド化された事により世界最高に美麗なFFXIIIがプレイ出来るようになった。そして、前回でも触れたように、エンハンスド化こそされてはいないもの、かの「斑鳩」と「レイディアントシルバーガン」も後方互換性に対応している。M2による移植の「バトルガレッガ」もDL専売されているので、現在この3作がまとめてプレイできる唯一のハードと言う事にもなるのだ。まあ、斑鳩においてはSteamと、それを元にしたPS4版とSwitch版が発売されており、当然HDなのでクオリティに関しては及ばないのではあるが。

 

反面、私の好むケイブの弾幕シューティングなどのほとんどはエンハンスドどころか後方互換性にすら対応していないのであるが、そのほとんどが海外ローカライズはされていなかったと思うので、これは致し方ない部分であろう。これが故に、360も未だに重宝する理由となっている。

 

以上のように、最初のうちはかなり満足は出来たのであるが、やはりと言うか次第にPS4中心にシフトするようになってしまった。やはり日本では圧倒的に普及しているだけあってソフトが充実している事、そして何よりアケアカの存在も大きい。前にも触れたよう、私はグラディウスやダライアスをプレイしたさにわざわざ本体を購入したので、それだけでも私にとってはPS4の存在意義とも言えるのだ。

 

そして何より、ストリートファイターVがコンソールではPS4専売となってしまった事により、格ゲーのメインハードが完全にPS4と位置付けられてしまった事である。アケアカの存在もあり、シューティングゲームも非常に充実しているため、イコールPS4が完全にアーケードゲーマー御用達のハードとなってしまったのだ。これにより、アケコンの発売もそのほとんどが暗黙の了解的にPS4オンリーとなり、反面、2016年ぐらいからOneへのアケコンの供給が皆無に等しくなってしまったのだ。

 

正直、私が一番頭を悩ましたのがここである。元アーケードゲーマーの私にとって、コントローラーはまずアケコンありきが前提であるため、買った直後はプレイしたくとも出来ない状態が続いていた。幸い、コンバーターの雄である台湾のBrookがOne対応のものを販売しており、順にPS2、360、そしてPS4のアケコンが使えるコンバーターを買っていったのであるが、いずれも分かるぐらいの遅延が存在するため、前2者はまもなくメルカリ行となった。PS4用のものは売れなかったので、今でもとってはあるが最新のファームウェアにアップデートしても、やはり遅延は解消されない。

 

そんな経緯もあり、やはりメインはPS4にせざるを得なくなり、夏頃にはすっかりPS4がメインとなった。10月、メルカリでUFBを導入したアケコンを購入したのをきっかけとして、既存のアケコンを改造して、ようやくOneにおいても遅延がない状態でプレイ出来るようにはなったものの、時すでに遅し、すでにPantheraやオブシディアンのような優れたアケコンが存在するPS4がある以上、わざわざOneXでプレイする理由はなかった。

 

そのまましばらく放置状態ではあったものの、ここになってXboxSeriesX/Sの予約が好調と、久々に景気の良いニュースが飛び込んでくると、後方互換性の高さもあり次はXboxもくるな、と予感した私は久々にOneXも起動し、実に久しぶりに真の4K映像を堪能する事が出来た。年内にSXが買えるか難しい状況ではあるものの、ソフトが出そろわない初期では後方互換性が高く、もちろんエンハンスド対応のXboxが有利になる事は間違いなく、今からSXが楽しみで仕方がないのである。