4.物価
渡航の度に何かしら高くなっている香港と比べ、台北は4年半前とあまり変わっていないように思えた。もちろん、当時は超円高時代だったので、1NTDが何と2.7円、大体3円として計算だったのに対し、今では3.7円前後、4円計算と1円も高くなってしまったのだから、その分割安感は減っているものの、それでも自販機の缶コーラが未だ20NTD、約80円弱、士林夜市の美食街のチャーハンが90NTDぐらいと言う事を考えたら、まだ日本の物価よりかは安い、と言っていいのかも知れない。
5.MRT
まず、板南線であればBlue Lineと言った具合に、英語によるアナウンスや表記が、欧米人向けに対して色による呼称に統一された。元々色分けはされていたが、やはり中国語の呼称は日本人にとってもすら分かり辛いので、このアナウンスは改善点と言っていいだろう。運賃は当時をあまり覚えてはいないので比較は出来ないけれども、最後の使用から4年半経っている自身のEasy Cardがチャージ後難なく使えたので、それは非常に助かったものだ。
そして、もう一つの重大な変更点として、いくつかの路線が新設された事。特に、台北のランドマークとも言える台北101直結の駅が誕生し、台北駅からRed Line1本で行けるようになったのは大変に便利だ。そして、新設の線は全て香港MTRのように、完全な形のスクリーンドアとなっているのでとても安全。もちろん、英語表記の充実ぶりもMTR並であり、MRTを使用するだけであれば漢字を理解出来なくとも全く不都合はないだろう。この辺りも日本の鉄道会社はもっと見習って欲しいものだ。
6.台湾国鉄
何と言ってもEasy Cardが使えるようになったのが大きい。台鉄の券売機は漢字表記のみであり、しかもコインのみお札は両替しないと使えないしかも100NTD札のみから(だったと思う)と言う、大変に不便な仕様だったので、これは大きな改善点だ。そして、こちらも切符よりも大幅に割引となる。
ただ、それでも日本の複雑なダイヤのような運行は行かないようであり、各停だけでも大分駅で待たされる事となるので、それは正直しんどい。これでしか行けない観光地も多いので、使わざるを得ないと言えば得ないのだけれども、それでも数回乗った後は正直嫌になってしまった。
7.言語
特に中国語を話せるわけでもない自分は、とにかく英語に頼るしかないのだけれども、前回の渡航時はそれだけで特に不便は強いられなかったので、今回もそれ1本で行こうとした。しかし、前述のように当時は実感しなかったのだけれども、今回に関しては前回よりもかなり英語は通じないな、と言う印象を受けてしまった。
色々理由を考えてみたのだけれども、まず大きな要因として、自身の英語力が4年半前と比べてかなりレベルアップしている事が挙げられるかと思う。例えば夜市では、「いくらですか?」「これください」ぐらいしか前回は使っていなかったのに対し、今回は「この種類のうちどれが一番お客さんに人気ですか?」などと問いたりしてみたのだけれども、ちょっと早口でセンテンスを起こしてしまうともうキツイかな、と言う印象を受けてしまった。
また、こちらが英語で話しているにも関わらず、日本語でリプライが返ってくる確率も前回より高いようにも思えた。学生が冬休みなので、日本人が多いシーズンだったせいもあるかもしれないのだけれども、当然英語話者と言うのはプライドが高いので、親切に思うどころか「日本人と言うだけで英語が話せないと判断している」と思い込んでしまうため、個人的には正直あまり良い気分ではなかった。単に日本語の方が得意、とかだったかも知れないけれども、帰りのチェックインでも全て訛りの強い日本語で対応されたので、とにかく日本人に対してはそういうマニュアル接客なのだろう。
もちろん、親日家の多い台湾の事だから、日本人を日本語でお迎えするのは最高のおもてなしなのかも知れないけれども、それを快く思うか否かは、完全に聞き手の英語力レベルに委ねられる、と言う事になるのだろう。
まあ、台湾も英語圏ではないので、日本人に対して英語でおもてなしをする、方がむしろ違うのかも知れないけれども、やはりこれまで国際都市である香港に12回も足を運んでいる以上、それに関しては物足りないという印象を持たざるを得なかった。ただひとつの救いとしては、帰りの飛行機では周りに日本人アテンダントが居なかったので、英語でお願いします、と言えば全て英語で対応してくれた事だった。
8.ホテル
前回と同じ、台北駅と西門駅のほぼ真ん中に位置する「城美飯店 Chair Man Hotel」に6泊。どちらの駅がより近いのか試行錯誤していったが、結論としては台北駅の方が若干近く感じるものの、入り口から改札までが長いので、それを考慮すると西門駅の方が便利と言う結論に最終日近くになって落ち着いた。
朝食も、前回同様バイキング形式で毎日提供されるのは非常に便利であるが、毎日メニューが同じ、かつ自分が食べられそうなものが少なかったので、さすがに5日もほぼ同じメニューはさすがに飽きを感じてしまった。もちろん、出されないよりは遥かにマシだけども。
9.マッサージ
前回もマッサージにはいったのだけれども、全身のみ90分しかも1500NTDと言う、明らかに日本人仕様の所だったので、今回はホテル近くのリーズナブルなお店のみで試していった。ただ、足つぼにはまり始めたのが前回の後半の香港旅行以降だったので、台湾においてそれを試したのは今回が初めてだった。
価格は香港に比べたら若干割安な感じであり、もちろんマッサージの技術も問題ない。ただ、若干ソフトに感じたので、その辺り若干日本人向けに合わしているのかも知れない、と言う印象だけは受けた。
10.天候
これまではいずれも9月、台中では38度前後と非常に暑く感じたものの、今回は平均15度前後と非常に過ごしやすい気候だった。しかし、今は雨が多いらしく、5日中雨が降らなかった日はない、ほど雨にたたられてしまった。なので、この時期は絶景はまず望めないといった感じだ。