3月17日・その2 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

早速チェックインカウンターへ行くと、
この便は2時間遅れだから、
逆に2時間早い便でもいいか、とのお達しがあったので、2つ返事で快諾。

2時間早く帰れる!と一瞬喜んだものの、
その便自体すでに2時間遅れなだけに、
実質的には元と変わらなかったため、ぬか喜びに、
しかし時間がないため急いでイミグレーションへ。

なので、何もお土産を買わずに税関を抜けたものの、
さすがに何もなし、と言うのは同僚に悪いので、
家族の分とあわせ適当に100ドル以内の買い物を中で済ませる。

そして11時55分、いよいよ搭乗、
しかし待合室が明らかにはずれの方、
しかも飛行機まではバス。

もしかして…嫌な予感、
そしてそれは的中、
生まれて初めてのタラップで搭乗。

そしていよいよ離陸、と思いつつも
何十分経っても動く気配もなし、
そうしているうちに英語と北京語のみのアナウンスが。

「北京空港のスモッグが酷く着陸出来ません。45分後の離陸を予定しております。」

とうとう地上に居るまま機内食が提供されはじめ、
このままだと今日中に日本に帰る事は出来ないかも、と言う
苛立ちと焦り、
なんで神様はここまで来て俺に試練を与えるんだよ、と言う悲しみと怒りで一杯だった。

しかし、2時間後ようやく離陸、
その後は順調に北京まで飛んでくれたものの、
外を見ると絵に描いたように空気が黄色、
さすがにこれは着陸は無理だな、と納得しつつ
改めて北京の大気汚染の酷さを実感。

行きで手際の悪さを実感したので、
着くと同時にダッシュ、ダッシュでイミグレへ、
無事1番乗りで抜けるとあとはそのまま搭乗まで休憩。

今度はボーディングブリッジで搭乗、
日本時間午後8時、
帰れるか帰れないかと言う微妙なタイミングで、
ようやく日本へと向かう事が出来たのだった。