回想26・M | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

日本人のMちゃんとポールが帰ってしまい、
寂しい週末を迎えた7月第3週でしたが、
代わりに前回書いた日本人女性と、
高校の先生であるNさんと言う方たちが新たに入ってきた。

基本、自分自身日本人と絡むのは拒むから、
こっちもいきなり初対面で話しかける、と言う事はしないので、
この時もそんな感じで週明けまで絡む事はなかったと思います。

で週明け、この時のサプライズと言えば、
当時も書いたようにポールの友達が、
メッセージとメール付きの写真を手渡してくれた事に尽きます。

それはそれは大喜びでしたけども、
あいにくこの時点ではまだフェイスブックは始めておらず、
当然メアドがアカウント代わりになっている事も知らなかった訳ですから、
すぐに気付いていればあと数回は会えたのにな、とこれは今更ながらの後悔ですね。

そしてこの週の真ん中ぐらいには、
住み始めてほぼ1ヶ月経っていると言うのに、
初めて皆でマッサージに行ったと言う事もありました。

Nさんはいなかったんだけども、
Mもこの時には誘われて、
多分この時が初めて話したんじゃないかな、と思う。

まあ俺的に、彼女絡みはあまり良い思い出がないので、
正直今更語る必要もないとは思うんだけども、
松坂世代ながら見た目非常に若く見え、
それでいて非常に頭が切れる子で、
もちろん社会経験も豊富な感じでしたから、
そういう意味で大人の女性は話していて楽だな、とは実感はしましたね。

ただ若干、性格的にキツイ面もありましたから、
それがたまに勘に触る事もあったので、
あまり仲良くは出来ないだろうな、とも感じましたけどね。

それでも、
正直他の日本人女性とはあまり仲良くはなかったし、
この時点でこちらから話せる、と言うのはMだけでした。

そんな訳で、
彼女はいつも遅くに食堂にやってきて、
ひとりでランチを食べていたんですけども、
その時にこっそりと横に座り話しかけて、
みたいな事を当然意図的に結構やってましたね。

で、流れで「今度フィリピン料理食べましょう」と言って来たんですけども、
何回か書いているように、
俺って食に全く興味のない人間だから、
あまり乗り気ではなかったんですよね。

でもせっかく俺の前でそんな事言ってくれたんで、
一か八かで「SMモールへ行ってみない?」と誘い、
あっさりOKしてくれたので、結局その週末に二人で行く事になりました。

結果的にこの時の決断は悪い方向へ向かっていってしまったんですけども、
この時は楽しみでしかなかったし、
ポールとの食事を別格とすれば、
3ヶ月で1番楽しい頃だったのではないか、と今更ながら思ってしまいます。