回想12・初めての授業 その3 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

そして1日最後の授業は、
スピーキング・リスニングのグループクラス。

先生はAnalynと言う、
見た目より大分若く見える主婦の先生で、
性格はErrieとは対照的に非常に明るくユーモアもあり、
それは凄く良かったんだけども、
ひとつ大きな問題があってプライベートな質問を容赦なくぶつけてくるんだよね。

これは彼女に限った事ではなく、
フィリピンではごくごく普通みたいなんだけども、
日本では初対面からそんな事はありえないし、
ましてそれを皆の前でとか…だから最初のうちはマジで嫌だったね。

生徒は前にも書いたように、
バッチメイトのRosaに、
綺麗どころのミシェールとアンジェリーナ、そして俺の4人。

Rosaとか明らかに俺より話せる感じだったし、
何より韓国人は多少文法がどうだろうと、
どんどん話すみたいな傾向があるから、
対照的な日本人は、
こういう場ではどうしてもシャイな感じになってしまうものです。

それでもどんどん話さなければならないから、
先生も容赦なく質問をぶつけてくるんだけどね、
でも最初のうちはどうしても分からない質問が多かったし、
答えに窮する事が多かった。

ただ、ミシェールが日本語に堪能で、
こちらの独り言の意味も理解出来てしまい、
しかもそれが結構ウケるものだから、それはそれで面白かったし、
アンジェリーナも反応してくれて、そういう意味では楽しい面もあった。

しかし、前にも書いたよう、
女性に固まられるとそちらで輪が出来てしまうし、
前述のよう答えに窮する場面もしょっちゅうだったから、
俺的には必ずしも満足の行く授業ではなかったとも思う。

そして初日の授業は5時をもって終了、
1週目はこの後のフリークラスもなかったので、
後は寝るまで完全な自由時間。

しかしまだ初日では話す人もおらず、
午後6時から普通に夕食をとって、
後は部屋で宿題や復習をしたり、
ネットやブログを書いたりしていたのだと思う。

だからやっぱり寂しいな、と思う事はあったんだけども、
3ヶ月も他人とプライベートが保てない空間で同居、
って言うのはありえないと思ったし、
自習はライブラリーで出来ようとも、
人が居ると音読が出来ないと言う短所もあるから、
今思えば一人部屋というのは正解だった。

それにいくら夜は自由時間、とは言っても、
部屋には必要最低限のものしかないし、
まだ外に出るなんて考えもしなかったものだから、
その分勉強に集中できたし、
そういう意味では本当にドラゴンボールの
「精神と時の部屋」みたいなだな、とも思ったね。

因みにテレビは世界各国の放送局が見れて、
NHKも見る事が出来たんだけども、
それでは意味がないから、
大体英語放送を付けていたんだけど、
個人的にはCNNよりもCCTVの英語放送が好きだった。

そんな感じで、まだ1週目では寂しさはあったけども、
日本に帰りたいなんて全く思う事はなかったし、
何と言っても一日中英語を使っていられる、と言う満足感は何物にも変えがたく、
凄く良い感じで授業初日は終わっていったのです。