フィリピンは世界で3番目に英語人口が多い国ではあるんだけども、
それでもあくまで数ある公用語のうちのひとつである、と言う認識が強かった。
だから来るまでは、
香港のように現地語と英語ふたつ表記してあると思っていたんだけど、
実際のセブ島においては、
昨日行ったアヤラモールはもちろんの事、
車道沿いにあるお店や学校の看板まで、
ほぼ9割方が英語表記のみだった。
現地人同士は現地の言葉で話しているのに、
街中で文字を見かける事はない…
その光景が俺にとっては
国民のアイデンティティーを半ば奪われた形で生活しているように見えた。
ウィキペディアとか読むと、
最近でも現地語を広める政策を取っているとかあったから、
来る前は国際語の英語が浸透しているのに何でそんな事をするんだろう、
何て思っていたけど、
昨日の一日でその考えに納得したものだ。
香港でも返還後は英語学校が減り、
反面普通語の教育が熱心になった、
と言う話を良く聞くけど、
それも上記と同じ考えにおいて、なのだろう。
日本では未だに英語=格好良い、と言う意識が強いけど、
他国の人にとっては決してそれはそうではない、
むしろ逆であるかもしれない、と言う事を強く思い知らされた。
日本にいたままでは絶対に理解出来なかったかもしれないから、
現地で直に触れる、って言うのは本当に大切なことなんだな、
と思い知らされたものだ。