言葉と体・・・ | わたしとランと

わたしとランと

2006年より走り始めランニングをライフワークにするはずが、2013年から体調崩し、2015年3月に関節リウマチの診断おりる。6月〜9月中旬まで3ヶ月休職。復帰へむけて一歩ずつ・・・

頭って、体の一部なのに、頭の中、脳、考え、などは、体と切り離されて考えることが多い。わたしもずっとそうだった。



頭でっかちで、頭脳のほうが体より偉いと・・・。



けど、走り始めてから、健やかな体が、どれだけ心や考え方にいい影響を与えるかを、まじまじと体感してきた。



で、昨日、TOKYOFMの朗読会イベント、The Reading Vol3が開催されたのですが、まさに、作品の内容が、そんな感じであったのです。



作品を書き下ろしてくださったのは、芥川賞作家の平野啓一郎さん。タイトルは、「見えない国の王子」



見えない国の王と王子と、見える奴隷達との間に闘いがおきる。その見えない王子とひとりの少年の奴隷との間には温かい交流も生まれるが、争いの中で、彼らの心が傷つけられて、最後は死んでしまうのだが・・・。



頭脳と、体の闘いで、そのバランスが悪いと心が死んでしまうというメッセージもこめられているようにおもった。



で、朗読してくださったのが、北の国からの蛍ちゃん、中嶋朋子さん。



すばらしい声、演技に、想像力が100倍ふくらみ、言葉だけなのに映像を見ている感覚を味わいました。



そして、奴隷役のかわりに、タップダンスの演出をいれたのだが、そのタップをやってくださったのが、熊谷和徳さん。瞬きするのさえも惜しくなってしまう芸術的、情熱的、鳥肌がたつようなタップダンスをしてくださった。



そこに、即興で、横川理彦さんが、ギター、バイオリン、パソコンを使って音楽をつけてくださる・・・。



構成や、キャスティングは、わたしもかかわったけれど、いやーーー、舞台の上では、私の力なんてちっとも関係ない、すごい世界が、どどんと作られてしまった。



このイベント第1回からスタッフとして関わっているけれど、今回3回目で、最高のものができた気がします。



そして熊谷和徳さんのタップ。気絶するほどカッコイイです・・・。熊谷さん絶対走っても速いと思うんだよなぁ。だって体幹、バランスが超人的にいいんだもの。



熊谷さんもマラソンすればいいのになっ。なんてことを思いました。



あと、最後に付け加えるなら、皆さん、人柄もよく、親しみやすく、「天才=気難しい」のイメージとは程遠い、ナチュラルなステキな方々でした。