長野マラソン 撃沈物語 | わたしとランと

わたしとランと

2006年より走り始めランニングをライフワークにするはずが、2013年から体調崩し、2015年3月に関節リウマチの診断おりる。6月〜9月中旬まで3ヶ月休職。復帰へむけて一歩ずつ・・・

今シーズン、最後となるフルマラソンは、人気のマラソン大会「長野マラソン」



わたしは、ここで完走すれば、自動的に自己ベストになるはずが・・・。



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今回は、走るお友達のHさん と、長野に前泊。ぜんぶ、ぎりぎりのゆるーい性格の私たちは、綱渡りのような状態で、どうにか、宿にもたどり着き、次の日の会場にもたどり着き、スタートラインにも立てました。



でも、スタート前に、Hさんとは、はぐれちゃいました・・・。



朝はすごく寒かったものの、プロポリス系の体脂肪燃焼サプリをのんだら、身体は熱い熱い。スタートして、まだ身体があったまってないはずなのに、汗だくで、スタートしました。



スタートまでのロスタイムは、6分・・・と後方スタートだったにも関わらず、まあまあです。



フルマラソンへの緊張感はないのに、漠然とした不安だけはある。そんな不安をぶんぶん振り払いながら、とにかく走ることに・・。



10キロすぎたあたりから、「けっこう走ったぞ」といういらない満足感がおきる。マラソンの10キロなんて、まだまだなのに・・・。15キロで、パワージェルの梅味を飲む。



いつも大会の朝はお餅を4,5個は食べるって決めてるが、宿だったので、ふつうにごはんを2杯食べただけ。そんなときのために、ポーチにはいろんなサプリが忍ばせてあった。今回はこれが、頼り!!



長野マラソンは街中を走ったり、公園をはしったり、畑の土手をはしったり、橋を走ったり、環境が少しずつかわって、面白い。そして応援も温かく、手をふりかえすと、笑顔が何倍にもなってかえってくる。



でも、そんな応援にこたえられたのも、ハーフまで。



ハーフでちょうど、2時間30分が経過していた。5時間制限のマラソンで、ハーフで2時間半とはかなりギリギリだ・・・。最初飛ばしそうになったのを、あわてて抑えたのが悪かったのか?でも、足は、ゆっくりモードでしか動かない。



けど、タイムアップできなくても、ダウンしないで、このまま行けば、どうにかなるはずと、とにかく信じ込む。



菜の花がきれい・・・。



大きな空の奥では、山が連なる姿も見える。



月間200キロ走っておかなかったから・・・。大会直前2週間は、風邪をひいて練習もぜんぜんできなかった・・・。きれいな景色とは裏腹、悪いことばかり思い出す。



そんなこと、今さらいっても、遅いのだ!



とにかく、前へ進むしかない。STEPのスタッフに、ダーリンに、友人に、親に、「完走できたよー」と笑顔で言ってる姿を想像する。言いたいな。「完走したよー」って言いたいな。



もっと練習してない人だって、ちゃーんと走れてるんだから、わたしだってどうにかなるよ、弱気になっちゃだめ。・・・と、疲れた身体にいいきかせる。



25キロすぎ、3時間の関門をどうにかクリア。



ここで、今度は、カーボショッツを飲む。その間にも、2回、WGHProをのむ。



ここからは、歩いてる人がどんどん増える。携帯で電話してる人もいる。走っている分だけ、わたしのほうが速いので、とりあえず、ぬいていく。



次の関門は、30.6キロの3時間40分だった。



折り返しのあるコースでは、途中、収容バスの姿もちらほら見てたので、「関門」がすごく気になっていた。



腕時計は、経過したタイムしか表示されてないのだが、関所の時計は、現在時刻を表していて、なかなか計算が難しい・・・。でも、どうにか、通過できた。



これから速度がおちて、キロ8分で走ったとして・・・と、頭の中で計算するが、あまりうまく数字がでてきない。暑くなったり、曇ったり、声援をうけたりしながら、とにかく走る。



途中苦しくて走ってることが、バカらしく思えてくるけれど、「これを乗り切らないと、幸せはやってこない。走る世界では、苦痛と感動はセットなのだから」と、自分に言い聞かせる。



32キロすぎからは、残り●キロと、自分の中でカウントダウンをはじめる。



34キロ。あと、8キロ!畑の土手の上を走って、ちょっと見晴らしのいいところに出たら、横にいた男性ランナーが声をかけてくれた。



「あそこに見えるのが、スタジアム。ゴールですよ」という。



左手に、ゴール会場となるオリンピックスタジアムがみえた。



「コースは、ちょっと遠回りですが、あのゴールにむかってがんばりましょう」と彼はいう。



「そうですね。ゴールがみれて、やる気がでました。ありがとうございます」とわたし。そして、わたしは、その彼をぬいて、たったか走った。



でも、その会話から10分もしない、第7関門、35.7キロで、ふと係員にとめられた。



「おつかれさまでしたー。チップをはずしてください」



ええっ??



1分前に、関門がしまったというではないか・・・。さっきの会話が、やる気が、あっという間に無意味になった。なんだかアホみたいではないか。



他のランナーたちとバスをまつことにしたが、ランナーとバスの数があわないらしく、みな、待ちぼうけ。身体はどんどん冷えていく。係りの人が毛布をもってきてくれたので、毛布にくるまって、ごろんと、倒れた。青い空が広がっている。日焼けしたのかな?ものすごくだるい。このまま走ったら、何分で完走できたのかなぁ・・・。



残りの、6キロ、疲れたからキロ8分で走ったとして~、ロスタイムをひいて、ネット計算で~。



あたまの中には数字がぐるぐる・・・。5時間5分くらいか!?グロスだと、5時間10分くらいになっちゃうな。やはり、5時間は、今の私には悲しいけど、高い壁だ。・・・などなど、ブツブツいってたら・・・そのまま寝てしまったようだ。



他の男性ランナーが親切に起こしてくれる、「バスきましたよ」



毛布も髪の毛も、芝生だらけ。顔も日焼けして、アホ面にみがきがかかる。バスにのると、また寝てしまった。



なんだか、あまり実感がない。達成感もないけど、疲労は少しある。落ちこまない自分の性格にも、ちょっとあきれつつ・・・。疲れたから、とりあえず、寝て、まあ、マラソンのことはまた考えよう。



家に帰って、ダーリンに電話した。「わたし、完走できると思ってた?」ときいたら、「できないと思ってた」といわれた。わたしみたいに体力、筋力のない人は、もっと鍛えないと、走れる身体になれないんだよってさ。よく、わかってるなぁ。



・・・ということで、今シーズンはダメダメでしたが、それなりによかったこと。



★一応、最後まであきらめなかったことと、自分の身体の弱さ、スタミナのなさがわかったこと。



★またレース前にテーピングをしてもらったら、いつも痛くなる箇所が痛まなかった。今度から、テーピングもちゃんとしよっと。



以上、2008長野マラソンでした。新幹線にのって、旅館にとまって、お金かけて走ったのになぁ。今度フルを走るのは、いつだろう。12月頃だろうか??