どうして私はプログレ(プログレッシブロック)を好きになったのか?
それをまずは説明していきたいと思います。
そもそも「プログレ」とは、ウィキペディアではこう書かれています。
「プログレッシブ・ロック(英: Progressive rock)は、1960年代後半のイギリスに登場したロックのジャンルの1つ。進歩的、革新的なロックを意味する。世界ではプログ・ロック(progまたはprog rock)、日本での一般的な略称は「プログレ」。代表的なグループには、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、イエス[1]などがある。 」
まあ「Progessive=革新的、進歩的」ということなのですが今や進歩的どころか70年代の古典音楽となっています。
ただ、ジャンルとしてはもともとの意味など関係なく、「こういう音楽」として現在でもロックのジャンルとして認識されています。
では、素人目にみて、どういう音楽なのでしょうか。
・キーボードが中心。(ギターレスのバンドもある)
・曲の展開が多い。(静→動→静→動→...)
・テクニカルで変拍子を多用。(9分の8拍子とか?)
・やたら曲が長い。(10分はざら、20分超の曲もよくある)
・やたら歌詞が難解。(哲学だったり、深層心理だったり、ファンタジーだったり)
・美しく深遠な曲が多い。(ここが重要)
要するに時代錯誤な音楽です。
それでもビートルズがロックというものの可能性を示した直後に生まれたこのジャンルは当時としてはかなり進歩的だったのだと思います。
当然今でもこんな音楽を趣向している人たちはかなりのマニアです。
ただ、マニアにも色々あり、私はその中でもかなり「ミーハー」なプログレファンです。
好きな人は「プログレ5大バンド(イエス、キングクリムゾン、EL&P、ジェネシス、ピンクフロイド)」のみならず、古今東西のプログレバンドを追っかけていますが、結局私は今でも聞いているのは、ピーターガブリエル時代の初期ジェネシスとあと諸々で、クリムゾンにしろEL&Pにしろ聞きましたがそれほど深くはいりこみませんでした。
多分、プログレといえども多種多様なパターンの中で本当に好きなのはかなり限定的なものだということなのでしょう。
では、私がプログレ、その限定的なものが好きななった理由を説明します。
時は中学生時代にさかのぼります。
クイーンの回で説明をした通り、クイーンをきっかけにロックに目覚めた私は、それから周りからの見えないプレッシャーに押されてハードロックも聞き始め、ようやくディープパープルの「Burn」ではいりこみ、初期レインボーの様式美とオリエンタルでクラシカルな雰囲気(中世音楽と言われていました)に感動していたころ、なぜか仲間内で突然プログレブームとなりました。「いやあ、レインボーっていいよね!」と皆から少し遅れて言っていた私に冷たく「お前、プログレ聞けよ」とクラスメートに言われ、「プログレ?何それ?」と時代の波についていけない自分に気が付いたこともあります。ただ、そのプログレブームとなったきっかけはイエスでもクリムゾンでもなく、なぜかキャメル(これは説明を省きます。またいつか説明できたら)だったのですが...
当然キャメルを聴いても何のこっちゃわからず、ただ静かな音楽、曲が長い、たまに変拍子程度のことしかわかりませんでした。高校になり、音楽仲間の幅も広がったところで、プログレ大好きな友達にイエスの「こわれもの」と「危機」を聞かしてもらったのが本格的なプログレにはまるきっかけとなりました。元々初期のクイーンや初期のレインボーといったクラシカルな雰囲気が大好きだった私としては、プログレでも「シンフォニックロック」と言われるジャンルにうまくヒットしたのでしょう。そこから日本のプログレシップハードロックバンドのノヴェラにはまりこんでいました。(ノヴェラは必ずいつか説明します)
でも、そんな中私のプログレ心に最もヒットしたのは、友人から借りたジェネシスの「眩惑のスーパーライブ(Secouds out)」の中の一曲「ミュージカルボックス」でした。元々は10分程度の曲ですが、このライブでは最後のクライマックスの部分をうまくメドレーでつなげており、静かな雰囲気のギターから段々盛り上がり、最後は盛り上がるだけ盛り上がってクラシック曲の終わりのような終焉を迎えるといった「おお、これぞプログレ!」と思い、一気にジェネシスに傾きました。ただ、このライブはオリジナルのボーカルのピーターガブリエルではなく、フィルコリンズのボーカルで、ようやくガブリエルのジェネシスに到達したのが大学一回生の時でした。大学入学と同時に買った「ジェネシスライブ」は一回生の時は毎日聴いてました。
それからは私の音楽趣向ももっと広がり、パンク、ソウル、ウエストコースト等、あらゆる音楽を聴くようになりましたが、プログレで未だに飽きずに聞いているのは初期ジェネシスが最も多いです。では、ピーターガブリエル時代の初期ジェネシスとはどのようなものでしょうか。プログレはバンドによってテクニック重視だったり、楽曲重視だったりして、前述の5大バンドも全くタイプが違っており、どれが好きであるかでプログレの趣向もわかるというくらいです。その中でジェネシスは、他のバンドに比べ少し異質というか、色物的な扱いでした。曲調は先ほどの「ミュージカルボックス」のように幻想的でドラマティックな感じですが、それを「演じる」のはボーカルのピーターガブリエル。ステージではただ歌うのではなく、曲によって、騎士になったり、老人になったり、キツネになったり、花になったり、変な生き物になったり、被り物を着たり、空も飛んだり、色々な声を使い分けたり、とにかく演劇的なんです。他のプログレバンドがステージではひたすら演奏をすることでその演奏力を披露していた一方、ジェネシスだけは曲にこめられた物語を語りかけていたということになります。
ということで、なぜプログレが好きになったのか、ということですが、今になって考えると、この初期ジェネシスの演劇的な「怪奇幻想の世界」が私の感性にばちっとはまったということですね。初期クイーンも初期レインボーも結局ここへつながっていたということです。もちろんジェネシス以外のプログレも聴いており、イエス、クリムゾンのほか、カンサス、ルネッサンス、日本のノヴェラ、ページェントも好きですが(実はイタリアンプログレまでいったことがありましたが、それはまた別の機会に)、どれが一番かと聞かれると、やはり初期ジェネシスということになります。
これからもプログレに関しては、個別に語ることがありますが、知らない人はまあ一度初期ジェネシスのピーターガブリエルが演じる怪奇幻想の世界を体験してみてください。前述の私が最もジェネシス、いやプログレの中で一番好きな「ミュージカルボックス」です。
美しく深遠なプログレの世界にようこそ~
尚、あえて「初期ジェネシス」と言っているのは、ガブリエルのボーカル時代をいいたいからです。ガブリエル脱退後は元々はドラマーだったあのフィルコリンズがボーカルをとりますが、それはそれは好きですが、やはり異なったバンドと思っているので...