先日、ある超大手商社OBとお話する機会がありました。
その中で、今後IT市場でビジネスをする上で、様々なヒントを頂いたのですが、
印象に残ったフレーズが、「IT技術者は、医者に似ている」です。
確かに、我々が扱う「技術」は、流行り廃りもあれば、風化もする。
個人が気にするのは、会社がどうなるか、という事よりも、自分のウデが
上がるかどうか、に注視し易い。ウデを磨く場を求めて、JOB間を流動する。
その点、医者と同じなんだよ、という話を頂きました。
なんと分かり易い例え。
会社を運営していく上で、派遣ビジネスのスタンスのみであれば、一般社員の帰属意識は
さほど重要にはならないケースが多い。ただ、当社のコンセプトは「技術者が集まって会社を組成している」という
考えであり、この着想は断じて捨てたくなく、一緒にやるからには帰属意識というものを意識したい。
これまで、より帰属意識を作りこむ(演出する)ために、何をすべきかを熟考してきましたが
ふと思ったのは、「帰属意識を持ちましょう、高めましょう」などと触れて
回るのではなく、各個人の負担にならない範囲において、帰属意識が高まるような仕掛け、
またそういった場を与える、ということに、今後最も注力しないといけないな、ということです。
帰属意識を高めましょう、だからミーティングは毎月やりましょう、では、
少々短絡的すぎた、という点、内省しています。
帰属意識を演出していくためには、結果的にはミーティングのように人が集まるトリガを
引くことになるのでしょうけど、こちらからお願いして集まってもらうだけでなく、
自主的に集まりたい、という行動を引き出すのが、名コーチではなかろうか、と考えた次第です。