父親のすすめ (文春新書)/日垣 隆

¥746
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断るまでもないかもしれませんが
父親になる予定は全くございません。
彼女候補すら・・・以下略。

ただ、まえがきを読んだだけで読みたくなってしまいました。

しかしよく考えてみれば
教育というのは、人間にとって大事なことを子供に教える営為であり
何が大事かということについては、自分の経験以外のことも参考にすべきではないかと思うのです。
そうすることで大事なものについての精度を上げておく、とでも言いましょうか。
どうでもいいことを、大事だと思っていないかというチェックです。

・・・などということは全く考えずに楽しく読んでしまいました(笑)

それにしても。
目的を設定すること。
目的を達成するために適切な手段をとること。
親って、クリエイティブですね。
俺は変わった、という印象を与えた模様。
原動力を、好きとかおもしろいとか感情に求めるようになったことでそう思われたみたい。
自分でも変わったと思う。
いやいや、まだまだ変わりまっせ。
ドラッカーのいう「自らを陳腐化する」ではないけど
自分に満足して歩みを止めたくない。
常に前進しようとする姿勢
つまり変わり続けようとする姿勢というのはカッコよさだと思うし。

それが目に見える結果に結びつくといいのだけど。
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」/安宅和人

¥1,890
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正直なところ、消化不良。
まだまだこの本から得られるものはあるだろう、という状態。
そんな状態ではありますが、すごーく良い本だろうと思うので紹介しておきます。

仕事術の本でもあり、仕事論の本でもあります。
まずは、そもそも「バリューの高い仕事」とは?という仕事論から始まります。
そして、そこから仕事術へ。
バリューの高い仕事を行うための手段について解説しています。
具体的には、問題・課題に対するアプローチ方法、
アウトプットとしての報告書・論文を作りあげる方法です。

分析とは?という、急に聞かれたら
ちょっと答えにつまってしまうような問を設定し
見事に解説するあたりも含めて
著者の、一つ一つの要素・対象についての深い知見を披露してくれています。

さらにこの本の好きなところは
様々な科学者の言葉や、問題解決に対する姿勢を
あいだあいだに挟んでいるところです。
たとえば利根川進さんの言葉。
「一人の科学者の一生の研究時間なんて限られている。研究テーマなんてごまんとある。
 ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでいたら、
 本当に大切なことをやるひまがないうちに一生が終わってしまうんですよ」
この本の目的はまさにここにある、と言えると思います。

それから、著者の恩師の言葉。
「どんな説明もこれ以上できないほど簡単にしろ。それでも人はわからないと言うものだ。
 そして自分が理解できなければ、それをつくった人間のことをバカだと思うものだ。
 人は決して自分の頭が悪いなんて思わない」
人間の本質じゃないか。

さらに物理学者ハンス・ベーテの言葉。
「フェルミは数学にも長けていた。必要とあれば複雑な数学を駆使することもできたが、
 まずはその必要があるかどうか確かめようとした。最小限の努力と数学的道具で
 結果へたどり着く達人だった。」
「カナヅチをもっていればすべてのものがクギに見える」という言葉も出てきますが
数学をツールとして使いたい自分にとっては忘れてはならない言葉です。
学習の段階であればそれで構わないと思います。
新しく知ったことを使うのは楽しいことだし
そうすることで理解も深まります。
が、仕事となると別。
手段と目的を間違ってはいけない。



必ずしも解説に具体例が挙げられているわけではなく
もっと経験を積めば、理解できる部分が増えるのだろうと思います。
とは言っても、ただ経験を積むだけではダメ。
考えないと。
ゴールデンスランバー (新潮文庫)/伊坂 幸太郎

¥900
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伊坂さんの作品らしく、この小説にも変人たちが登場する。
そして、その変人たちが重要なことを言ったりやったりする。
だから現実の世界でも変人こそ尊重すべきではないかと錯覚してしまう。
正しくは、変人こそ、ではなくて、変人も、尊重すべきなんだけど。
あ、こんな言い方すると、まるで俺がまともな人間みたいですね。

この作品、映画化もされています。
映画は2時間程度で終わるし、テーマもはっきりしているから
これはこれでアリ、だと思います。
竹内結子さん、キレイだし。
関係ないですね。

でも、変人ぶりを楽しみたいなら小説をおすすめします。

ゴールデンスランバー [DVD]/堺雅人,竹内結子,吉岡秀隆

¥4,935
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ゴールデンスランバー [Blu-ray]/堺雅人,竹内結子,吉岡秀隆

¥6,090
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日本の論点2011/文藝春秋編

¥2,980
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これ全てを読む気にはならないけど
普段ニュースを見ない俺には、目次を見るだけでも
こんな問題があったのね、と得るものがある。

・経済
・財政
・中国の動向
・安全保障
・憲法
・政治
・歴史認識
・行政
・地方自治
・資源
・科学
・少子化
・社会保障
・教育

上記のような「お堅い」テーマ以外にも興味深い論文がある。

たとえば中島義道さんの幸福についての論文
「この世は他人が不幸でいることを許さない幸福教信者の支配下にある」。
「不幸だ」と思っている人に対して別の価値観を与えることで
幸福であることを認めさせようとする世の中になっている、というのです。
これに加えて出版社による補足記事もあり
京都大学の佐伯啓思教授のコメントが引用されています。
「幸福への強迫観念が無限の経済成長追求をうみだしているのである。
 いいかえれば、近代社会の精神をそのまま信奉しては
 人は決して幸福になどなれない」
つまり、幸福かどうかの判断は各個人に委ねて
他人の判断にケチつけちゃいけませんぜ、ってことですかね。

自分は幸福についてまじめに考えている一方で
大多数の人は幸福についてまじめに考えていないように思える。
だから俺の幸福観は正しいとか
それくらいなら害はありませんが、さらに大多数の人の持つ幸福観を否定するような
傲慢さが無かったといえば嘘になります。
そこは改めます。


それからキャリアについて
原マサヒコさんと岩瀬大輔さんが寄稿しています。
そしてお二方とも、与えられた仕事を一生懸命やることの重要性を説かれています。



これまでこの本を買ってこなかったのが不思議なくらい
とても無関心ではいられない多くのことが論じられています。
一方で、こうした全ての課題を把握するのは
政治家ではない一個人には非常に困難です。
そうした課題に対し筋の通った答えを出すためには
自分はどう生きたいのか
そのためには国はどうあるとよいのかという理想を持つことが重要だと思います。
それが選挙の際に、立候補者や政党を選ぶ基準になるからです。
$静岡ではたらくエンジニアのブログ

昼食は肉じゃが。
飯島奈美さんのレシピどおり牛肉を使った。
じゃがいもにはきちんと火が通ったけど
にんじんがイマイチ。
小さいサイズのフライパンを使って出汁がかぶるようにした方がよかったかな。

次は土鍋を使って、肉も豚肉にかえてやってみよう。



$静岡ではたらくエンジニアのブログ

夕食は野菜炒め。
もやし炒めと呼んだ方がいいかもしれない。
レシピに背いて、もやしをまるまる1袋使用。
肉も昼のあまりの牛肉を使用。

牛肉は煮込んだ方が好きだなー。
そして、やっぱりにんじんの火の通りが悪い。
塩をかけすぎたせいか、やたら水が出た。

これはレシピどおりにやろう。
$静岡ではたらくエンジニアのブログ-やきそば

今日の昼食。
やきそば。
もやしを一袋入れた時は失敗かと思ったけど
おいしいやきそばになってくれた。
野菜を炒める時間をもう少し長くして
キャベツをもう少し小さく切っておけば、なおよかった。
食える数学/神永 正博

¥1,575
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数学を使うことについて書かれた本。
大まかに
(1)数学が社会の中で使われている例
(2)数学を使うためにどのように数学を学習すればよいか
といった内容。

数学を武器にしたい自分にとって興味深い。
たとえば、企業で役に立つ数学とは、証明を重視しない高等数学だ、と。

先日、名古屋工業大学の公開講座で
コンピュータサイエンスの講義を聞いてきたのだが
高校生でも理解できる数学の原理をうまく使っているのだなーという印象を受けた。
それは今回に限った話ではないようだ。

それから、基本的には計算方法を覚えるだけだと
正しく数学を使うことができないので
デリケートな問題については、適宜注意しましょう、とも。

昔、数学セミナーの記事で
アクチュアリーの方が証明に重きを置いた数学を学ぶ意義を語っていたが
それは、デリケートな問題を扱えるようにするためだ、ということだったと思う。

デリケートな問題についての適宜注意というのは
計算は機械的に行ってもいいけど
扱える範囲だけは理解しておく必要がありますよーということかな。

学び方にてついては、何ができるようになるのか明らかにしましょうとか
ある程度は実際に手を動かして計算しましょう、と。

それから、エンジニア向けの数学書として
つまり、証明を重視しない数学を学ぶための本も紹介されていました。
これなら分かる応用数学教室―最小二乗法からウェーブレットまで/金谷 健一

¥3,045
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これ、おもしろそう。
線形代数も、微分積分も習熟度が不十分なので
これで復習するのもありかな。
暗号解読〈上〉 (新潮文庫)/サイモン シン

¥620
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暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)/サイモン シン

¥660
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久々に一気読み。
一気読みって気持ちいい。

話はヒエログリフからスコットランド女王メアリー
ビール暗号、エニグマ、太平洋戦争と歴史的な話から
現在使われている暗号、そして未来の暗号である量子暗号まで幅広い。

歴史の、特に紀元前の話はあまり興味がそそられないのだが
この本に限ってはそのようなことはなかった。
むしろ全ておもしろい!
暗号をサブテーマとした小説を読んでいる感じ。
暗号解読者と暗号作成者の戦いの歴史なのだけれども
新しい暗号を発明する場面は
フェルマーの最終定理のクライマックスのような高揚がある。

現在使われている暗号や量子暗号について
大まかな雰囲気はつかめたがもう少し詰めたい。
と、いうことで次はこれを読みたい。
不思議な量子をあやつる―量子情報科学への招待 (別冊日経サイエンス)/著者不明

¥1,995
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道楽と職業


「専門的になるというのはほかの意味でも何でもない、
すなわち自分の力に余りある所、すなわち人よりも自分が一段とぬきんでている点に向かって
人よりも仕事を一倍にして
その一倍の報酬に自分に不足した所を人から自分に仕向けて貰って
相互の平均を保ちつつ生活を持続する」

相互の平均を保ちつつ、ね。



技術の進歩で効率的になった。
スピーディーになった。
そのスピードに追いつくために自分の時間を無くすなんて
その効率は何のためなのか。

効率を上げるとは
工夫によって労力を減らすこと。
労力を減らすことで、より重要なことのための時間を得ることが目的だったのではないのか。
いつの間にか、スピードを上げることに目的がすり替わってしまったのでは?
スピードを突き詰めた先に幸せはあるのか。

青臭さ満点で、しかも甘いことを言っているようで
自分でもとても気持ちが悪いのだが
このような世の中で、自分はどういうスタンスをとるのか
ということはきちんと考えておいて損は無いと思う。
流されちゃダメだ。



間違っても、この本はそういうことを主張した本ではなくて
あくまで、中の一文から感じたことを書いただけなのであしからず。