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私的バンクでさい帯血保管体験記

2010年10月に第一子を出産しました。私的バンクにさい帯血保管を依頼しましたので、依頼から採取、保管までの実際をお伝えします。

産後1ヶ月の頃。



授乳の度に乳首が痛くて痛くてツラかったんです。


自分の授乳の仕方が悪いんじゃないか、こんな授乳の仕方で赤ちゃんは飲みづらいんじゃないか、ツライんじゃないか。


自分が痛いだけでなく、赤ちゃんにも迷惑をかけてしまっているんじゃないか。


自分はダメな母親なんじゃないか。


夜中の授乳で起きたとき、赤ちゃんが寝ついたあとに授乳の仕方をネットで延々探したりもしました。


ラッチオンをしっかりすれば痛くない。じゃあ私はちゃんとできてないんだ…。



おしっこ漏れも多くて、酷い時には替える度に漏れてしまっていました。


腰のあたりから漏れたり、股から漏れたり。


つけ方が悪いのかもしれないけど、おむつのつけ方なんて、おむつのパッケージを見てもネットで探しても当たり前のことしか書いてない。


ギャザーを立てましょう。太ももが緩いなら逆ハの字にテープを止めましょう。


やってみても、毎回漏れる。


どこがおかしいのかわからない。おむつ替えにどんどん時間がかかるようになりました。


おむつ替えの度に泣き叫ぶ赤ちゃん。


おむつも満足につけてあげられなくてごめんね。毎回着替えになっちゃってごめんね。


ダメなお母さんでごめんね。




涙が止まらなくなりました。


ただでさえ初めての育児で、何もかもがうまくいかないことが続いていて、心が重くなってしまっていました。



すがる気持ちで出産した病院の母乳外来に電話しました。


とにかくおっぱいをちゃんとあげられているか、見てほしい。


できたら、おむつのつけ方も教えてほしい。



その日のうちに母乳外来を受診しました。


助産師さんが親身になって対応してくれました。


おっぱいのあげ方を実際に見てもらって、アドバイスしてもらいました。


母乳とは関係ないのにおむつのつけ方も見てもらって、アドバイスしてもらえました。


すごく安心して、今まですごく不安だった、自分の育児に自信がなくてツラかった、と打ち明けました。



その時に助産師さんがススメてくれたのが、ボタニカルのハーブティー「太陽の贈り物」 (ネット販売では「元気なママでいたい時に~ママの味方~」という名前)です。


特別にブレンドされているハーブティーで、産後の気持ちが沈みがちな時に、元気になれる配合になっています。


早速購入して、一日3~4杯分をまとめて作っておいて保温ポットに入れておいて、授乳前後などに飲んでいます。


元々ハーブティーは好きなので、久しぶりのハーブの香りで癒されて、気持ちも楽になりました。



お店の方がおっしゃっていたのですが、母乳の出に悩んでいる方にも「太陽の贈り物」はオススメだそうです。


私は母乳が出ないということは無いのでそちらの効果は検証できないのですが…。

36週の妊婦検診の時。


NSTの最中に助産師さんからバースプランの用紙を渡されました。


・緊急連絡先
・どういう出産を希望しているか
・立会いするか
・出産にあたって不安なこと
・その他、助産師に伝えておきたいこと


などを記入する用紙です。


さい帯血採取希望、と書きました。


助産師さん「さい帯血取るのね。入院の時に採取キット忘れないで持ってきてね」





そして後日。


なんだかお腹が痛い。だけど全然ガマンできる。


まだ予定日まで日があるし、これが噂の前駆陣痛ってやつかしら、と思いながらも、間隔を測ってみるとなんと3分。


間隔が短いけど、別に耐えられない痛みじゃないし、と病院へ連絡するのを躊躇していた私。


夫の勧めで一応病院に電話しました。


助産師さん「じゃあ一応病院来てみて。入院準備してきてね」


入院セットと、採取キットを持って病院へ。


子宮口2センチ開いてて、そのまま陣痛室に入ることになりました。


助産師さんに採取キットを渡して、ベッドに横になると、その後すごい勢いで進む陣痛。


いざ分娩台へ。陣痛の合間にダッシュで飛び乗る私。


助産師さん「ご主人、赤ちゃんが生まれたら『さい帯血』って言ってね。ご主人の担当ですよ」


分娩台に乗ってから20分くらいで無事出産。


夫の産後第一声は「さい帯血お願いします」でした。





医師「じゃあさい帯血取りますね」


採取バッグをもってお医者さんが何かゴソゴソやってるけど、私にはなんの痛みもなく、ただボーッとしてました。


「取れましたよ」と、見せてもらった採取バッグには、半分強の血液が入っていました。


採取の時間は5分もかからなかったと思います。


夫が採取バッグを発泡スチロールの容器に入れて、すぐにステムセルの担当者に電話しました。


24時間以内に取りに行きます、との事だったので、採取キットは私の病室に持って行きました。


翌日午前、採取キットを取りにきた担当者に発泡スチロールごと渡して、採取と引渡しは完了しました。


引渡しの際、「確かにさい帯血をお預かりしました」という証明の用紙(さい帯血受領証)をステムセルの担当者からもらいました。





産後2日目。(さい帯血を渡した翌日)


ステムセルの担当者が病院に来ました。


担当者「後日ちゃんとした書面をご自宅に郵送しますが、取り急ぎ分離作業の結果が出ましたのでお知らせに参りました」


とのことでした。


頂いた用紙(さい帯血採取・分離結果)には、以下のことが書いてありました。


・出産日
・母親の氏名
・さい帯血採取量 (47ml)
・有核細胞数 (4.8×10^7)


既に超低温タンクでの保管が開始され、同時に細菌混入がないかの検査に出されたそうです。


こちらの検査結果はおよそ1ヶ月後。





退院して自宅に戻ると、ステムセルから書類が届いていました。


・さい帯血分離保管委託契約書(補遺)
・さい帯血採取・分離・保管報告書
・請求書


さい帯血分離保管委託契約書(補遺)は、子供の名前が前の契約書には記載が無いために必要な契約書です。


子供の名前を記入して、返送します。


さい帯血採取・分離・保管報告書には、先日もらった報告書に加えて保管カプセル数(7本)が書いてありました。


請求書には、請求金額と振込先銀行口座が書いてあります。


振込と契約書の返送完了後、3週間程で保管カードが到着しました。


また、担当者の方から電話で細菌混入の検査結果も報告がありました。細菌混入はなかったそうです。


これで子供のさい帯血は今後10年間保管される事になりました。





以上がステムセルを利用した際のさい帯血採取から保管までの私が体験した全てです。

予定日まであと1ヶ月となった頃、ステムセル研究所の担当者から電話がありました。


そろそろ採取キットを自宅にお送りします、とのことで、宅急便で送られてきたキットがこちらです。



送られてきた物全部。

私的バンクでさい帯血保管体験記-キットの内容全部


- 発泡スチロール製の保存容器

- 保冷剤(スティック×3本)

- 採取バッグ用プチプチ(袋状になってる)

- 採取バッグ×2(ひとつは予備)

- 採取方法の説明書



保冷剤を自宅の冷凍庫に保管しておくように、とのことです。

採取バッグなど、他のものは常温保存です。


出産の時に、これらを持って行き、病院のスタッフに渡します。



さい帯血が採取できたら、保存容器の中に以下の感じで保冷剤と袋状になってるプチプチを入れて、プチプチの内側に採取バッグを入れたら、ステムセル研究所の担当者に連絡して取りに来てもらいます。

私的バンクでさい帯血保管体験記-保存用ケースの中


プチプチは、保冷剤と採取バッグが直接触れることによる血液凝固を防ぐ役割があるので、絶対に必要です。



こちらが採取バッグ。1つは予備です。袋の容量は200mlということなので、通常予備が必要になることはなさそう。

私的バンクでさい帯血保管体験記-採取キット



さい帯血採取の方法が書いてあるシートも付いてます。

私的バンクでさい帯血保管体験記-説明書表



裏には、「さい帯血採取は60ml以上を目指してください」との記述が。

私的バンクでさい帯血保管体験記-説明書裏



採取キット到着後、担当者から再度説明のため電話がありました。


その時に以下のことを聞いてみました。



Q. 60ml以上を目指せとのことですが、どれくらい取れるものなの?

A. 実際に採取される量で多いのが45~50mlくらいです。それで保管するための必要細胞数を取るには充分ですが、病院の方にはなるべく多くを採取していただきたいので60ml以上、と記述しています。



次に担当者と連絡を取るのは、さい帯血採取後になります。


さい帯血採取後の連絡は、付き添いの人が居ればその人にお願いしたほうがいいです。


私は夫にお願いして、早速保冷剤を冷凍庫に入れました。





ちょっと話は逸れますが。


公的バンクである日本さい帯血バンクネットワークは、私的バンクでのさい帯血保管に関して次の見解を出しています。


さい帯血の私的保存に対する日本さい帯血バンクネットワークの見解について

https://www.j-cord.gr.jp/ja/news/teikyouhozonnnosannkou.pdf


1. 凍結保存した細胞を、将来白血病などの治療のための移植に使用するには、十分な細胞数が必要です。

2. 将来、培養して細胞を増やす予定であるとして、「将来いくらでも細胞を増やせる」というのは、まだ確立され
た技術ではありません。

3. 移植を受けるときは全身の抵抗力が弱っています。せっかくの移植用の細胞に細菌などが混ざっていると危険です。

4. 私的に保存したさい帯血をご本人の移植に使う可能性はほとんどありません。

5. 世界的に自己のさい帯血を用いた移植について、確かな臨床的データはありません。



これに対して、ステムセル研究所でも見解を出していますので、参考にしてみてください。


臍帯血(さい帯血)保管/ステムセル研究所 - NEWS & INFORMATION
http://www.stemcell.co.jp/contents/?itemid=344