さい帯血保管体験記その3:採取キットが自宅に届いた | 私的バンクでさい帯血保管体験記

私的バンクでさい帯血保管体験記

2010年10月に第一子を出産しました。私的バンクにさい帯血保管を依頼しましたので、依頼から採取、保管までの実際をお伝えします。

予定日まであと1ヶ月となった頃、ステムセル研究所の担当者から電話がありました。


そろそろ採取キットを自宅にお送りします、とのことで、宅急便で送られてきたキットがこちらです。



送られてきた物全部。

私的バンクでさい帯血保管体験記-キットの内容全部


- 発泡スチロール製の保存容器

- 保冷剤(スティック×3本)

- 採取バッグ用プチプチ(袋状になってる)

- 採取バッグ×2(ひとつは予備)

- 採取方法の説明書



保冷剤を自宅の冷凍庫に保管しておくように、とのことです。

採取バッグなど、他のものは常温保存です。


出産の時に、これらを持って行き、病院のスタッフに渡します。



さい帯血が採取できたら、保存容器の中に以下の感じで保冷剤と袋状になってるプチプチを入れて、プチプチの内側に採取バッグを入れたら、ステムセル研究所の担当者に連絡して取りに来てもらいます。

私的バンクでさい帯血保管体験記-保存用ケースの中


プチプチは、保冷剤と採取バッグが直接触れることによる血液凝固を防ぐ役割があるので、絶対に必要です。



こちらが採取バッグ。1つは予備です。袋の容量は200mlということなので、通常予備が必要になることはなさそう。

私的バンクでさい帯血保管体験記-採取キット



さい帯血採取の方法が書いてあるシートも付いてます。

私的バンクでさい帯血保管体験記-説明書表



裏には、「さい帯血採取は60ml以上を目指してください」との記述が。

私的バンクでさい帯血保管体験記-説明書裏



採取キット到着後、担当者から再度説明のため電話がありました。


その時に以下のことを聞いてみました。



Q. 60ml以上を目指せとのことですが、どれくらい取れるものなの?

A. 実際に採取される量で多いのが45~50mlくらいです。それで保管するための必要細胞数を取るには充分ですが、病院の方にはなるべく多くを採取していただきたいので60ml以上、と記述しています。



次に担当者と連絡を取るのは、さい帯血採取後になります。


さい帯血採取後の連絡は、付き添いの人が居ればその人にお願いしたほうがいいです。


私は夫にお願いして、早速保冷剤を冷凍庫に入れました。





ちょっと話は逸れますが。


公的バンクである日本さい帯血バンクネットワークは、私的バンクでのさい帯血保管に関して次の見解を出しています。


さい帯血の私的保存に対する日本さい帯血バンクネットワークの見解について

https://www.j-cord.gr.jp/ja/news/teikyouhozonnnosannkou.pdf


1. 凍結保存した細胞を、将来白血病などの治療のための移植に使用するには、十分な細胞数が必要です。

2. 将来、培養して細胞を増やす予定であるとして、「将来いくらでも細胞を増やせる」というのは、まだ確立され
た技術ではありません。

3. 移植を受けるときは全身の抵抗力が弱っています。せっかくの移植用の細胞に細菌などが混ざっていると危険です。

4. 私的に保存したさい帯血をご本人の移植に使う可能性はほとんどありません。

5. 世界的に自己のさい帯血を用いた移植について、確かな臨床的データはありません。



これに対して、ステムセル研究所でも見解を出していますので、参考にしてみてください。


臍帯血(さい帯血)保管/ステムセル研究所 - NEWS & INFORMATION
http://www.stemcell.co.jp/contents/?itemid=344