原因や理由、動機は何でも後付け出来ると思うけど、彼女にとっては苦しく長い旅が続いていました

部活のこと
勉強のこと
進路のこと
友達のこと
などなど

成長期であること
思春期であること
今、この世界でおきていること
など

様々なことが影響しあい、どうしようもなく
生きていることがしんどい
そういう状況が数ヶ月

体重は落ち、
体力も落ち、
よく眠れず
食べる意欲も失い

このこが死んでしまったらどうしようと思いながら、過ごす日がしばらく続いていました

必ずよくなる
必ずトンネルは抜ける日がくる
必ず朝はくる
あの子にはそういい聞かせるようにしていた
自分にも暗示をかけるみたいに

毎朝、送り出すとき
もし、あの子が連綿と続く毎日に嫌気がさし、
この世界からさよならしてしまったら
と不安でした


病院にいくつかかかり、
学校には行けるとき行き、
無理なときは休んで

背中をさすり
手を握り
肩を抱きしめ

食べられるものを食べられるだけ
食べて、食べさせて

眠れないときは添い寝して

よくなっているのか
変わらないのか
悪くなっているのか
よくわからなかったのだけど

最近ようやく
少し体に熱のような
力のような
芯のようなものが
甦ってきたような気がするのです
いつもいつも冷たかかった手が
ほんのりあたたかくなってきたようなのです


この病のようなものは
行きつ戻りつしながら、
あるいはこれからもずっと
共に進んでいくしかないのかもしれませんが、

勝手かもしれませんが、わたしは
あの子が生きていてくれたほうがいいです

回復には時間とか愛情とか適切な治療とか
色々なものが必要だと思うけれど、
その下地以外に
一冊の本に書いてある一文だとか
圧倒されてしまうような薔薇色の夕焼けとか
友達からのLINEにある小さな優しい言葉
とか
専門書には書いていないことに
すごい効き目があることも知りました


たくさんのものに私たちは守られて生きていると思います

三歩進んで二歩下がりながら
今日も