なめらかに
するすると流れていく言葉
うわべだけで十分な

ほんとの気持ちなんて
こめなくても
もっともらしく映る吹き出しの台詞

なんとなくいつも触っていて
離れたら不安なそれ

だけどなんにも深まってはいなくて
ただ「なんとなく」な世界に
うってつけな道具

そう思っていた

さらさらとすべり落ちていく言葉たち
その中にちらりと
見えるもの

紡がれた文字のひとつひとつ
つかまえる

ゆっくり
画面を指でふれる
いつもよりずっとやさしいちからで

やがて流れは止まりパネルは映す

文字の羅列
ふれたら体温みたいにあたたかく

その部分だけが発光しているように見える

パネルのその向こうにある世界は
確かで

わたしがつながりたくなれば
どこまでも確かだ