どこかまだ水面が波打っていて
静かになってほしいのにならない
なってはいけないような焦りに似た感覚で
風のような滑らかな人に会いました
強さや温度差が変幻自在なのに
きちんと吹かせる方向は決められている
そんな風に吹かれていたら
ゆっくりと波が落ち着いてゆきました
ざわめきが無くなって聞こえてきたのは
身体と心からの声でした
感情に支配されてすっかり聞こえなくなってしまっていた声
弱く微かなそれは自分自身に警告を発していました
悪い癖だと分かっていながらその時には届かない
とても そしておそらく 最も大切なシグナル
きっとずっと発し続けていたはずなのに
太陽の温かさとエネルギーを携えた人に会いに行く予定も
身体の声に従って諦めることにして
心の声には明日応えようと思います
しなければいけないことが山積しているけれど
この週末はすべて忘れて静かな水の中へ