西光義敞『育ち合う人間関係』本願寺出版社、2005 年、p.287
○西光の浄土真宗における布教活動
真宗布教における布教を阿弥陀仏の本願(名号)を方便としての言語で表現する形として右の図で表現した。三通りに分類している
Ⅰ説教・説法
法の理論の拠り所となる教えを明らかにすること
Ⅱ信仰告白・宗教体験発表
説法をどう聞き、信心を獲たかの信心の告白
Ⅲ座談・対談(西光は「信仰座談会」、「話し合い法話活動」とも表現)
聞法して信心を獲て変革した自己を語り合うものである。
双方的コミュニケーションであり、ⅠやⅡについて互いに話し合い、聞き合う。
結論として真宗は本質的に「聞くところを慶び、獲るところを嘆ずるものである」とする。
Ⅰ説教者は専ら説法を行うと考えるが、自らの言葉で法を聴く聞法者でもある。
Ⅱ法を信知した体験告白も如実の領解、仏教讃嘆の言葉の発話者は、同時に自ら聴く者となる。
Ⅲ法をめぐる対話・談話においても説き手と聞き手は互いに話し合い聞き合う者となる。三つの全てが共に慶び、嘆じつつ聞くという見解を持つ。真宗の布教形態にカウンセリングの要素が深く関わることを示唆している
